染織工房豆ブログ

染織工房「豆」の日々の記録

駆除された鹿の所存について

2014年09月13日 08時41分53秒 | 鹿問題
先日、仕事帰りに友人相手の革のワークショップを、古民家を改装したおしゃれなカフェで行いました。
駆除した鹿についての友人のお話がとても腑に落ちたので、備忘録として書いておきます。

そこで話に上った鹿の話。友人は伊豆の近くに住んでいるので、よく見かかけるよって言っていました。色々事情があって伊豆近辺は今駆除していないようですから、めっちゃ近くまできているよ。とのこと。

僕に狩猟免許とか取らないの?
と聞くもので、維持費が結構掛かるんですよねって話したら、驚いていました。「貴族の娯楽か?」と厳しい。
ま、確かにそういった見方を行政がしている感じは否めない。事実そういう人もいますけど、そんなにはいないと思います。

でも残念ながら、スポーツや娯楽でやる人もいます。そういう人は獲った鹿とかを持ってこないこともあるとか。無いとか。

この点に関して、気分的に納得していなかったのですが、狩猟や駆除で人に殺された鹿が、人に食べられようが、森の動物達に食べられようが生き物を支える点ではどっちでもいいじゃないのかとも、思っていました。
そんな事を言ってみたら、友人が

「でも、人の殺した鹿とかを食べるようになったら、自分で取らなくなるんじゃないの?
 そのことで、人に近づいてくる保護動物や、有害指定されていない動物とかが人里近くでトラブルを起こしかねないよね。
 獲った個体が食べて処理するのが、妥当。人や他の生き物関係なく。なんでも楽をさせちゃいけないよ。
 これから、鹿が少なくなったら人の殺した鹿を食べていた動物はどうなるかってことまで考えたほうがいい」

この他にもお話を頂きましたが、要約するとこんな感じ。
そうだよね、やはり自分の獲ったものは自分で処理してこそ供養だよって思いました。僕は獲れないけどね。免許ないから。

この件に関しては、もちろん正解はないと思いますし、これが最善ではないでしょう。
生き物の頭数制限をしなくてはならない現状の理解と原因を知り、数種の動植物のことだけでなく森などが多様性を持った環境を維持するにはどうしたらよいか、先々のことまで考えていけるといいなあと思います。

それで、今年御殿場での狩猟サミットに参加します。その道の人たちの中に何故か俺。

狩猟サミット

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