染織工房豆ブログ

染織工房「豆」の日々の記録

マダニ君 ネックレス

2016年04月26日 19時15分04秒 | 鹿問題
マダニ屋本舗として初出展は青梅市のオテラマーケットでした。

いろいろ言われるかと思いましたが、概ねみなさんの興味は引けた感じはあります。多数の引いた人もいましたけどね。いろいろな意味で爪痕が残ったようです。

  





それはそれとして、何故マダニなのかと聞かれることは多いです。
建前上は、鹿や猪を獲った時に捕れるから、何でも無駄にはしたくないのですね。

でもね、そればかりではありません。

マダニといえば何かというと、犬に付いて来るよねとか。他にはあまりありませんでしたが、少しは皆さん経験があります。
じゃあ、それどうしますか? と問えば、潰しちゃうわけですね。


じゃあ、これがクジラやイルカだったらどうですか? 多分だめですよね。
その違いは何でしょうか? 生息数や知能でしょうか? 生きるっていう基準値を何処で見るかにより賢さは変わると思います。学校の勉強できたって、箸にも棒にもかからない人はたくさんいます。生息数で言うなら、人間かなり多いですね。

今マダニで問題になっているウイルスですが、元々存在していたと考えると、マダニと人間の距離が近くなったからだと考えられます。
その理由は人間の増加と無策、無知。それに伴う野生動物の増加であります。鹿や猪にとって見れば、戦後産めよ増やせと言われたのにいきなり死んでくれってんだから、文句のひとつも言いたい所でしょうね。               

それはそれとして、そんな中でマダニ君を殺したって可哀想だっていう人は少ないですね。
「あ、ちょっとそれ殺さないで」っていう人は自分以外にいまだ会ったことがありません。ダシ学者でもマダニに嫌悪感を持っているようでした。

人に近い飼い犬や飼い猫はまだしも、会ったこともないイルカくんはじめ、鹿や猪も可哀想だから殺すなって言うのなら、マダニくんにも言ってあげてほしいなと思います。
そういう批判なら、本当に申し訳ないと謝るしか無いです。生体をさしあげますので、育ててくださいとお願いしたいです。

意地悪なお願いはともかく、このネックレスを制作しつつ、生き物の価値、命の価値に差を付けているのではないですかと自身に問うているのです。
生物多様性を思考するならば、このマダニ君の生きる価値が何処かにあるはず。人の目に見えていないだけです。
まず生命自体を受け入れ、其の価値を考えるのは生きているうちにしなくてはなりません。盲目的で、杓子定規にこれはダメだから殲滅しようとするのが残念ながら人間です。殲滅してから、やっぱり必要だったねってのはもう止めてほしいです。
他人は勿論、他種の命の価値もすべからく平等に思考し、バランスをみて行動することが必要ですし、人間はそれが出来ると思います。

僕はこのような作品の制作でしか意思表示が出来ませんが、生き物の存在価値を皆が共有できると嬉しく思います。

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