3月 27日

2012-03-26 23:26:12 | Weblog
              ( 沈丁花・瑞香 )


母の声思ひ出せずよ沈丁花           栗田やすし


皺多き着物の裾の沈丁花             細見綾子


沈丁花どこかでゆるむ夜の時間          能村登四郎


抱上げて人の子泣かす沈丁花           三谷 和子



伊吹嶺の俳句 (ムーさんの俳句歳時記から転載させて頂いています)
http://m6towers.kuronowish.com/saijiki/saijiki_top.html



沈丁の香を曲り来て子規の墓           武田稜子


昨夜の雨上がりて香る沈丁花           小島千鶴


地震激し沈丁の香に立ちつくす          宇佐美こころ



   伊吹嶺 HP http://www.ibukinet.jp/








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2 コメント

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沈丁花 ()
2012-03-27 08:36:37
地震激し沈丁の香に立ちつくす  宇佐美こころ
良いお句ですね。強烈な香りが地震の強さと
あいまって、心に響いてきます。
、、
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沈丁花 (ころころ)
2012-03-27 15:38:48
みさん、ありがとうございます
小石川の菊坂句会の最中の大地震
一生忘れる事が出来ない瞬間でした
都内でも、墨田区両国、神保町、水道橋、そして
小石川後楽園界隈は安政の大地震、関東大震災と
最も被害の多かった所だといいます、
連衆に何も被害が無かった事だけでも佳としなければなりませんね
大揺れの最中、「落ち着かなくては」と自分に
言い聞かせていました。大きく息を吸った時に
ふっと沈丁花が匂いました
それまでは感じなかった匂いは地震によって沈丁花
まで揺さぶっていたのでしょう
拙句、佳拙は分かりませんが
思い出の一句になりました
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