1月 31日

2012-01-31 00:48:15 | Weblog
            ( 一月尽 )



野歩きの果一月の星得たり          細見綾子


一月の音にはたらく青箒           能村登四郎


一月の川一月の谷の中            飯田龍太








一月末日大晴天を祀るなり           阿部完市


一月も終わる鴨居の戸道かな          池田澄子


一月のきのふに過ぎし机なり          晏梛みや子



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1月 30日

2012-01-30 00:19:09 | Weblog
             ( 盆梅 )



盆梅を戸口に並べ理髪店            石丸泰子


盆梅のとぼしき花を日にあてぬ         中尾白雨


盆梅のしだれし枝の数へられ          松本たかし


点眼のしみて盆梅紅うるむ           福本天心


盆梅を置くや彼方に在るごとく         依光陽子







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1月 29日

2012-01-29 01:22:15 | Weblog
            ( 迎春花・黄梅 )


本当に花の少ない2012年の1月です。せめて昨年に撮った花で春を待ちましょう



かく晴れてゐてかく寒し迎春花         河原白朝


黄梅の春のはじめの黄なるかな         大橋敦子


黄梅や息きらさずに越えし山          鷲谷七菜子


魁けし花は黄光迎春花             阿波野青畝


雪靄のたつ朝市の迎春花            石原八束




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1月 28日

2012-01-28 00:26:00 | Weblog
             ( 囲炉裏・炉・炉火・炉話 )


草花を中心にブログを更新して行きたいと思っていますが,今年は寒さが例年と違うようです
植物園の園丁さんに聞いても3週間ほど昨年とずれているとのこと 春を待ちましょう



炉火明り夫婦抱き寝の一と呎            沢木欣一


炉話のあとは荒磯の星を見に            山田弘子


囲炉裏火に浮き立つもののみな暗し         成嶋瓢雨


目をしかむしぼり泪や炉火の酔           阿波野青畝


煤光りして百年の囲炉裏の間            重信瞬星


眠剤のあとしばらくは炉火のいろ          飯田龍太




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1月 27日

2012-01-27 01:03:49 | Weblog
             ( 寒蜆 )



寒蜆水傾けて売られけり              山本洋子


湖の小石まじりし寒蜆               長谷川櫂


こぼれても拾ふ一粒寒蜆              山野邊としを


寒蜆こつんこつんと口ひらく            大澤ひろし


寒蜆街の夕日の隅に買ふ              柴田白葉女


宍道湖の香を一椀に寒蜆              五領田幸子




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1月 26日

2012-01-26 01:13:23 | Weblog
           ( 蕗の董・蕗の芽・蕗の花・春の蕗 )



蕗の薹見つけし今日はこれでよし          細見 綾子









蕗の薹のせてピアノの蓋くもる           林 徹


ほとばしる水のほとりの蕗の薹           野村泊月


雪の上に膝ついて得し蕗のたう           稲垣陶石


春の蕗母金色に煮てくれぬ             脇祥一


白山は谺かへさず蕗のたう             奥坂まや


水中に花開きゐる蕗の薹              茨木和生




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蕗の董食べる空気を汚さずに      細見綾子

句集「雉子」にある一句を鷲谷七菜子氏の鑑賞があります

いかにも作者らしい句である。東京に居を移し、武蔵野に住んで五年、庭に蕗の董を見つけ
これを焼いて食べた時の句という。蕗の董を食べることで却って自分自身もあたりも清まる感じが
したのだ。同時に空気を汚し続けて生きている実感というのは、特異なまでに繊細で、するどい
感覚である。万物生成のさきがけのように、早春一早く土を割って出る蕗の董を食べるとき、
身のまわりにただよう透明感のようなものを感じてのことだろうが、それを「空気を汚さずに」という
作者自身の実感をそのまま言葉にした点に、この句の新鮮さがある。










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1月 25日

2012-01-25 01:15:14 | Weblog
            ( 雪割草・三角草 )



雪割草古き落葉のかげに咲く           山口青邨


空腹に雪割草の花ふたつ             宮坂静生


一鉢の雪割草の野を買ひぬ            蔦三郎


あどけなき丈を束ねし雪割草           山田弘子


日に飢ゑし雪割草と灯をわかち          軽部烏頭子







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1月 24日

2012-01-24 00:51:08 | Weblog
               ( 福寿草 )


福寿草ひらききつたりまぶしかり           細見綾子






福寿草咲きて始まる花日記               岡村月子


音もなく日はかがやけり福寿草             仙田洋子


水音のする雪中の福寿草                菊地弘子


福寿草雪しりぞきしところより             永田耕一郎


福寿草母なる子なる蕾かな               山田 弘子


 

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1月 23日

2012-01-23 00:57:28 | Weblog
             ( 寒卵 )


寒卵二つ置きたり相寄らず            細見 綾子


音楽の中の日陰や寒卵              宮津昭彦


寒卵コツと割る聖女学院             秋元不死男


籾殻の底よりとりて寒卵             長谷川櫂


寒卵狂ひもせずに朝が来て            岡本眸


大つぶの寒卵おく襤褸の上            飯田蛇笏




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1月 22日

2012-01-22 01:00:20 | Weblog
               ( 鴨 )



地を歩くときの楽しさ鴨の顔             沢木欣一


鴨の陣うしろは隙間だらけなり            小島花枝


親泳ぐ水尾の中ゆく子鴨かな             加瀬美津子


日のあたるところがほぐれ鴨の陣           飴山實


流されて流れを遊ぶ子鴨かな             高橋京子


母訪はぬ一日一日や鴨の声              永田耕衣




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