12月31日 大晦日

2007-12-31 00:46:42 | Weblog

    (ゆきうさぎ)

 

    雪兎一夜兎になりすます    宇多喜代子

 

     大晦日定めなき世の定め哉   井原西鶴


今年も最後まで拙いブログをご覧くださいまして
有難うございました
2008年も皆様にとって素晴らしい一年になりますよう
お祈りいたします

 

      皆様良いお年を・・・・

 

 


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12月29日

2007-12-29 17:24:22 | Weblog

       椿

 

   一つ咲き妻恋花か寒椿    阿部慧月

 

まさに数え日の今日、昨日までの慌しさから開放され放心状態
こうしてPCの前に時間をすごしても何するわけで無い


このブログも年後半には飛び飛びのアップになり、見て頂くように
お願いした方々には申し訳なく思っています
また、懲りずにこのページを開いていただき有難うございました

 

今年の俳句ライフは吟行句会、句会、IT句会、鍛練会と充実の一年
でした、私自身には成長は見られませんが、連衆の努力と進歩には
驚くばかりです
やはり俳句は第三者に届いてこその詩です
作者の感動がなければ読者に伝わるわけも無く、読者もまた耳を
清ませないと読み取れぬこともあります
俳句の進歩に近道は無く只々多くの俳句に触れてゆくしかないのだと
痛感しています
一人一人最初に俳句を学んだ環境に依って戸惑いはありますが
流派違いといって否定的に鑑賞していたのでは井の中の蛙、どうぞ
詠むという学びと読むという学びを均等にされますように、自戒を
込めて書き留めます

 

      


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12月24日

2007-12-24 10:35:37 | Weblog

   ( メリークリスマス )

 

 黒人の掌の桃色にクリスマス  西東三鬼

 

久々に家に閉じこもって賀状書きを進めています
この数週間の忙しさは嘗てないもの、自営と言っても自由でもなく
ことさら、少しの時間の中で俳句の楽しみがわかります
楽しい時も苦しい時も悲しい時も俳句という時間が与えてくれた
ものはとても大きく感じています


今日の西東三鬼の句、どう鑑賞しますか?
奴隷制度の歴史から黒人と労働との因果は外せませんが
働く手は甲がよく見えていて、人が掌を上にするとき、
それは休息を意味するように思います
まして黒人の掌なれば黄色人種の掌よりもはっきりと表裏が
わかるはず、黒人の休息=自由という方程式だったものでは
無いでしょうが、平明でありながらこの一句の強烈な主張を
見逃すわけにはいきませんでした。
私たちが学んでいる客観写生も主観有ってのものだとあらためて
感じさせられました。

 

 

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12月21日

2007-12-21 23:18:42 | Weblog

     (イルミネーション 椿山荘 )

 

   待ち人に聖夜飾りの点しごろ

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12月17日

2007-12-17 21:10:12 | Weblog

    (浅草寺 羽子板市)

 

   繋ぎたき兄の手も無し羽子板市

 

兄が逝ってから4年、浅草は兄弟の大人への道のはじまり
見るもの、聞くもの、ものめずらしく
雑踏の中の兄の手は頼もしかった
今年も羽子板市が始まった

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12月16日

2007-12-16 07:36:11 | Weblog

    (吉良邸 吉良祭 )

 

14日は久々に支部の吟行句会に参加してきました
吟行地は私の産土の両国にとご案内したこともあり、楽しい納め句会
になりました。夕刻からは仕事先の忘年会があり反省会には参加できません
でしたが14~5名の連衆の健吟に圧倒された一日でした
奇しくも、当日は赤穂義士が吉良邸に討ち入った日で、吉良邸では
吉良祭(討たれた側ではそう言うのも納得ですが)が行われ、わずか30坪の
敷地には遠縁者らしき人たちが僧侶の読経にあわせ念仏太鼓を叩いて
供養会をしていました。
私には、大石蔵之助が討ち入りに叩いた山鹿流の陣太鼓を打ち返す
怨の音とも聞こえました 遠く赤穂や高輪泉岳寺では勝鬨と陣太鼓が
響いているのでしょう


       相打てる念仏太鼓義士祭

 

「義士会」「義士祭」は冬の季語として認知されていますが「吉良祭」が
そこに無いのものも判官贔屓と思ってなりません。
本来ならば拙句は「 相討てる念仏太鼓吉良祭 」 の意を持って
出来はともかく、心の吟行が出来たことは良かったと思います
吉良邸での私たちの側を若いお相撲さんが自転車に乗って
すり抜けて行きました、子供の頃はそれが日常だった両国の景色も
少しずつ変わってきたようです。

 

       湯気のぼるほどに力士の寒稽古

 

子供の頃におじいちゃんに連れて行ってもらった蕎麦屋「玉屋」へ
お誘いした数名の方と冬季限定の「討ち入り蕎麦」を頂きました
味はやはり濃い目の江戸風です、煮込んだがんもどきは陣太鼓と
上に乗せられた大根おろしは雪と見立てた「元禄二八蕎麦」です
懐かしさとその味に程よく温まりました。

 

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12月9日

2007-12-09 07:19:42 | Weblog

     (都鳥 三冬)

 

川の面にこころ遊びて都鳥    高濱虚子

 

    煤けたる都鳥とぶ隅田川     高浜虚子


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12月4日

2007-12-04 00:51:47 | Weblog

   (野路菊 本州西部、四国に分布する野菊の一種)

 

ぶつかつてくる風のあり野菊晴    大野林火

 

寺遺り野菊は思ふままに咲く    阿波野青畝

 

 

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12月3日

2007-12-03 00:16:02 | Weblog

   (山紅葉)

 

  

立ちまじる松真青なり山紅葉   水原秋櫻子
 
 
山紅葉手を洗ふほど繚乱に    佐藤麻績


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12月2日

2007-12-02 00:59:31 | Weblog

    (落葉の植物園)

 

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