9月 30日

2023-09-30 05:56:47 | Weblog
                          秋刀魚・さいら・サンマ



               八月中旬の初漁では大き目のもので1キロ13万円・・不漁も予測されました
               不漁予測から一転豊洲市場への入荷量は昨年の3倍近くになり、サイズもひとまわり大きくなっている
               店頭価格は昨年より3割下がっており、買いやすくなっているとの事、市民の魚だったはずですが?




          うつくしく秋刀魚の骨を残しけり        河原地英武


          窯焚きの燠で焼きたり新秋刀魚         矢野孝子


          頭を揃へ葉蘭に並ぶ初さんま          佐藤とみお


          無愛想は薩摩の気風秋刀魚焼く         齋藤眞人


          大漁旗掲げ秋刀魚のつかみ取り         小田二三枝


          秋刀魚焼く火伏せの護符を煙らせて       坪野洋子




                  



          秋刀魚焼く煙りの中の割烹着          鈴木真砂女 


          秋刀魚食ふ月夜の柚子をもいできて       加藤秋邨


          火だるまの秋刀魚を妻が食はせけり       秋元不死男


          塩秋刀魚おのが油の火に焼かる         きくちつねこ


          秋刀魚焼くレモンのやうな月が出て       西村和子 


          秋刀魚焼く煙を逃げて机かな          石川桂郎




                  



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9月 29日

2023-09-29 06:06:20 | Weblog
                    十五夜・良夜・名月・月見・望月・仲秋の名月



             中秋の名月とは、旧暦(太陰太陽暦)の8月15日に出る月のことを指しています。
             または十五夜でご存じですね「芋名月」ともいいます。これは、里芋やサツマイモなどを中心に、
             芋類の収穫物を月に供える風習から生まれた言葉です。
             お月見には、秋の収穫に感謝する意味合いも込められています。そのため、月や収穫物にちなんだものを
             食べたり、お供えしたりするのが昔からの習わしなのです。
                       (以上 すべて サイトから知識を拝借しております )




          仲秋名月海にただよふ島に来て         細見綾子


          みまかりし師と語りゐる良夜かな        栗田やすし


          名月とすれ違ひたる翼の灯           国枝隆生


          しなやかに猫が溝飛ぶ良夜かな         下里美恵子


          故郷の駅舎明るき良夜かな           二村満里子


          芋名月添ふる団子の艶めける          山下智子




                  



          名月をとつてくれろと泣く子かな        小林一茶


          夫在らば椅子はこの位置月今宵         福永みち子


          十五夜の月はシネマの上にあり         横光利一


          田にいただく望月のほかみな空家        清水径子


          望月の海を離るる櫂の音            野田口あや


          名月や門の欅も武蔵ぶり            石田波郷




                  



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9月 28日

2023-09-28 05:54:41 | Weblog
                           新米・今年米・新糠



          手に受けて象牙の艶の今年米          栗田やすし


          湯気親し土釜で炊きし今年米          梅田 葵


          一人居の父と分け合ふ今年米          太田滋子


          今年米積むたび蔵の床軋む           兼松 秀


          桟橋に着く給食の今年米            栗田せつ子


          新米を海女担ぎくる船着場           野村君子




                  



          野沢菜の届きぬ炊けよ今年米          水原秋櫻子


          新米を炊くにも妻の声はづみ          福永耕二


          にぎはしく指の間を洩れ今年米         鷹羽狩行


          新米に鼻づら出しぬ若狭牛           長谷川かな女


          新米や十勝は水のうまき国           伊藤敬子


          新米やミルクのやうなとぎ汁も         辻 桃子




                  



                  


               山形県酒田市 山居倉庫
               酒田はかつて北前船による交易で栄えた港町その繁栄を支えた庄内米の保存倉庫として
               作られたものが山居倉庫です  NHKの「おしん」でもロケ地にもなっています




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9月 27日

2023-09-27 08:01:51 | Weblog
                          無花果・白いちじく



          家探す薄暮無花果小指ほど           沢木欣一


          いちじくの家に急ぐに雨降り来         細見綾子


          まだ青き無花果に触れ田舟過ぐ         栗田やすし


          無花果の匂ふ路地来て朝のミサ         玉井美智子


          無花果の風や仔牛の耳動く           鈴木真理子



            口中に解ける無花果大夕日           山 たけし



                  


                

          無花果や八百屋の裏にまだ青し         正岡子規


          無花果や川魚料理ただの家           中村汀女


          無花果を割れば夕日のごとくなり        加藤秋邨


          葉にのせていちじくを売る朝の市        八巻絹子


          いちじくや才色共に身にとほく         三橋鷹女


          無花果を蟻より奪ひ返しけり          相生垣瓜人




                  


                  
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9月 26日

2023-09-26 05:04:36 | Weblog
                     稲架・はさ・稲城・はさ木・田母木・稲棒



               稲架読み方は「はざ・はさ」竹や木を組んだ、刈った稲を掛けて乾かす設備のこと
               イネなどの穀物や野菜を刈り取った後に束ねて天日に干すためのものです



          稲架襖裾の越後の子守唄            細見綾子


          棒列ね屋根より高き稲架襖           栗田やすし


          どこからも海見ゆる隠岐稲架組めり       国枝隆生


          木曽谷や田毎に伸ぶる稲架の影         坪野洋子


          没日中谷戸の掛稲黄金さす           武藤光晴


          稲架襖抜けて小原の芝居見に          都合ナルミ




                  



          姨捨や田毎の稲架に後の月           林 翔


          しばらくは新稲架として雨はじく        能村登四郎


          稲架を組む男のおけさ夕日を呼び        福田甲子雄


          五六歩を蝶のまつはる稲架日和         下村ひろし


          群稲棒一揆のごとく雨に佇つ          角川源義


          棒稲架の影つきささる開墾田          植田 桂子




                  

                    ( 棒稲架 )



                  



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9月 25日

2023-09-25 06:01:56 | Weblog
                        稲刈り・田刈、収穫・稲車・稲束



          水漬く稲陰まで浸し農婦刈る          沢木欣一


          山水を引きて稲刈鎌をとぐ           細見綾子


          風生れて大和の稲田刈り急ぐ          栗田やすし


          稲刈つて輪中の空のがらんどう         国枝隆生


          堂守の稲刈りゐたり渡岸寺           中村たか


          刈稲を積んで田舟の大揺れす          篠田法子




                  



          きのふ刈りけふ雑魚のゐる田となりぬ      水原秋櫻子


          庄内は稲の刈りどき虹立てり          鷲谷七菜子


          稲車家に着くまで口きかず           鷹羽狩行


          稲束を投げし宙より跳ぶ蝗           鷹野清子


          子を乗せてこれがしまひの稲車         飯田楽童


          降り止まぬ雨に重たき稲を刈る         瀬戸 十字




                  



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9月 24日

2023-09-24 05:15:40 | Weblog
                          金木犀・銀木犀・木犀



          金木犀風の行手に石の塀              沢木欣一


          木犀の匂へる宿の能登飯田             細見綾子


          板塀を越えてこぼるる銀木犀            小島千鶴


          木犀や僧は縁側より来たり             内田陽子


          木犀の風やはらかし産着干す            玉井美智子


          薬師寺を出て木犀の香を浴ぶる           二村満里子




                  



          金木犀こぼして雀雨宿り              飴山 實


          匂はねばもう木犀を忘れたる            金田咲子


          木犀大樹大金盃を逆しまに             林 翔


          義兄弟銀木犀の屋敷にて              飯島晴子


          木犀の匂ひそめたるピアノ弾く           清崎敏郎


          金銀の木犀をわが父母とせむ            鷹羽狩行




                  



                  



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9月 23日 秋分の日

2023-09-23 06:40:37 | Weblog
                          の日・秋日・秋日向・秋日影


                今日はお彼岸のお中日、東京は朝から生憎の雨となりました
                暑さ寒さも彼岸まで 確かに昨日とは空気が入れ替わったような気がします
                写真は芭蕉が奥の細道で立ち寄った 秋田県の象潟(きさかた)にある曹洞宗の寺、蚶満寺(かんまんじ) 
                「象潟や雨に西施(せいし)がねぶの花」を詠んだ地です




          旅の日の秋日を金に雄物川           細見綾子


          眼前に秋日まみれの竹生島           栗田やすし


          師の買ひし木曽の煙草や秋日濃し        国枝隆生


          秋日透く障子明りに技芸天           磯田なつえ


          乾ききる干蛸秋の日が透ける          若山智子


          秋日入る鰊御殿の塗廊下            金田義子




                  



          墓踏むは愛か秋日を敬として          林 翔 


          仙石線待ちて秋日の箒売            横山房子


          天井に秋日のかけら裏梯子           能村登四郎


          肌襦袢秋日にしろき三十代           中山純子


          防波堤秋日をかへす稚魚の群          内田 芳子


          秋の日のつれなく見えし別かな         夏目漱石




                  



                  
          


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9月22日

2023-09-22 05:30:00 | Weblog
                              秋の七草


               春の七草は意外と覚えられるのに秋の七草はさらっと出てこない
               そこでこんな覚え方が有るようです
               秋の七草の覚え方としてよく挙げられるのが、「ハスキーなお袋」という語呂合わせです。
               ハ:萩  ス:薄  キー:桔梗  な:撫子  お:女郎花  ふ:藤袴く:葛  ろ(語呂合わせ)
               最初は萩から



          さみだれ萩てふ名のやさし紅紫           細見綾子


          子規の井戸名残の萩のこぼれつぐ          下里恵美子




                  



          象潟の尾花を波と見る日かな            佐藤春夫


          ヴィオロンを磨く芒の風受けて           国枝洋子
 




                  



          前裁に貧しき桔梗茎からむ             沢木欣一


          桔梗や朝の茶席のほの暗し             鈴木英子




                  



          岬に咲く撫子は風強ひられて            秋元不死男


          撫子の白も咲きけり母の畑             松永敏枝




                  



          足柄や花に雲おく女郎花              正岡子規


          放鶏の四五羽が庭に女郎花             武藤光晴




                  



          すがれゆく色を色とし藤袴             稲畑汀子


          藤袴咲きてやさしきねねの道            金田義子




                  



          伊良湖岬蔦引けば寄る葛の花            栗田やすし


          丹波路の川を狭めて葛咲けり            岸本典子





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9月 21日

2023-09-21 05:48:21 | Weblog
                       自然薯・長いも・山の芋・とろろ汁



               山芋・長芋・大和芋(いちょう芋)・自然薯の違い
               「山芋」は長芋・大和芋・自然薯を含むヤマノイモ科の芋の総称で、長芋・大和芋(いちょう芋)・
               自然薯はそれぞれ別品種の山芋です。それぞれすりおろした時の粘りの強さが異なります。大和芋は
               扁平で粘りが強い山芋です。ひとつひとつ形が異なり、いちょうの葉の様な形をしたものも多いこと
               から、いちょう芋とも呼ばれます。自然薯は長さが60cm〜1mほどあり、収穫までに時間がかかる
               ため、流通量が少ない品種の山芋です。すりおろすと、箸でつかめるほどの強い粘りがあるため、
               だしを加えてとろろにするのが一般的です。




                  

                    ( 大和芋 )


          山の芋雲母交りの砂こぼす           沢木欣一


          箱詰めの自然薯を売る砂丘茶屋         栗田やすし


          とろろ汁女ばかりの旅の果て          中根多子


          自然薯を掘る陶工の日曜日           都合ナルミ


          山芋掘る朝日に髭根きらめけり         山田悦三


          とろろ薯擂るや生き甲斐ある如く        中村たか




                  

                    ( 自然薯 )



          これよりは自然薯掘りの鮑海女         鈴木真砂女


          とろろ汁宵に照り合ふ古柱           古舘曹人


          山芋括る七里の峡の醫師の土間         石田あき子


          とろろ汁鞠子と書きし昔より          富安風生


          山芋を掘る鍬として納屋に古り         能村登四郎


          狐ききをり自然薯掘のひとり言         森 澄雄
 




                  

                    ( 長いも )




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