11月30日

2008-11-30 16:59:36 | Weblog

     ( 11月尽 )

 

瞬けば十一月は冬なりき       殿村菟絲子

 

あたゝかき十一月もすみにけり    中村草田男

 

 いよいよ明日から師走、十二月となる一年くらい勉強してみようと入会した

結社も,師の句,人柄、そして人柄を注視する師の方針など多くに惹かれて

もう少し続けてみようと決心する。それでも色々迷いもあった。

前に入会していた結社を古臭い倣いを嫌い辞めたが、やはりそんな事が

無いわけでない。古い教育の中で育ち、軍国主義の統制によって過ごされた

方々がこの俳句界の中心にある限りはそれは無くならないだろう。

それでも師は新しい形の結社を求め、10年も前からインターネットの俳句を

始められたのだからそれは凄い先見だと思う。

上京されるたびに気さくに声を掛けてくださる

一会員の個性を伸ばすことを指導とされる師にまだ教えてもらう事は多い。


 

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11月29日

2008-11-29 15:42:59 | Weblog

       ( 三の酉 )

 

うなぎやのせまき梯子の三の酉      車谷 弘

 

河岸の子の赤き長靴三の酉        黒田杏子

 

三の酉舌に冷たき鮨の貝          野沢節子

 

    こうして見ると三の酉は幾らか生臭い詠み方が

    使われていますね。一の酉,二の酉とそれぞれ違った

    趣を詠み違えられたらと、ずっと思考していました。

 

病む夫をひとりにしたる三の酉       江口綾子



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11月28日

2008-11-28 18:54:03 | Weblog

     ( 冬の海・親鸞忌 )

浄土真宗の開祖・親鸞上人の1262(弘長2)年の忌日。


 

親鸞忌人の温みの下駄借りる      西島民江

 

百姓は野良着のまゝや親鸞忌      久我清紅子

 

雨傘を横に払うて親鸞忌          桂信子

 

    ☆ 明日は今年最後の酉の市 三の酉です




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11月27日

2008-11-27 00:53:42 | Weblog

      ( 万年青の実 )

 

悪声の鳥におびゆる万年青の実     丸山佳子

 

娘は銀婚母は金婚万年青の実      西山すみ子

 

婚荷隅ぽつと万年青の実の明かり    小平 湖




 

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11月26日

2008-11-26 18:25:46 | Weblog

      ( どぶろく・濁り酒 )

 

どぶろくを旅の者にも祭杣         藤田湘子

 

ふるさとは遠きほどよし濁り酒       林 翔

 

濁り酒男の本音こぼしけり         海老原やす

 

わが犀は二百里の果濁酒         菅原鬨也

 

濁酒や酔うて掌をやるぼんのくぼ     石田波郷




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11月25日

2008-11-25 16:52:57 | Weblog

       ( 憂国忌 )

 

松籟の闇にたかまる憂国忌      鷲谷七菜子

 

乃木坂をとよもす軍歌憂国忌     池上いさむ

 

憂国忌朝より鵙を鳴かすべし      河野南畦
 

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11月24日

2008-11-24 16:06:14 | Weblog

      (  冬薔薇  )

 

冬薔薇や仕事で逢ひて好きな人      岡本 眸

 

冬薔薇金色の日を分ちくるゝ        細見綾子

 

散るまへの光にゆだね冬薔薇       鍵和田釉子

 

かりそめの色にはあらず冬薔薇      片山由美子




 

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11月23日

2008-11-23 07:54:54 | Weblog

        ( 一葉忌 )

 

菊坂に残る井水や一葉忌         石川魚子

 

     写真は本郷菊坂、一葉が使ったと言われる井戸

 

全集の表紙の一葉一葉忌          富安風生

 

夫は書き我は濯ぎぬ一葉忌         石田あき子

 



 

 

 

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11月22日

2008-11-22 18:37:56 | Weblog

     ( いい夫婦の日 )

 

今日11月22日はいい夫婦の日だそうです。お互いに「ありがとう」を言う日

とも解説がありましたが、メール時代の昨今、手紙を書くのもいいのかも知れません

結婚も30年以上になると何事も言葉にしない風潮があるようです・・・

「ありがとう」

 

着膨れてポストが遠くなりにけり       細川加賀

 

年の夜やポストの口のあたたかし      宮坂静生

 

今夜は川柳もご紹介します。

 

花嫁の父の涙を母が拭き         倉岡こう女

 

好きだよと入れ歯はずして言ってみる  かわちゃん

 

いまだから愛してるよりありがとう     ゆめちゃん

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11月21日

2008-11-21 17:59:23 | Weblog

     ( 冬空 )

 

冬空の弾けば響きさうな青        木内怜子

 

冬空や津軽根見えて南部領       河東碧梧桐

 

冬空遠く大工の音とアヴェマリア     安東次男

 

  ☆ 今日は波郷忌 昭和44年11月21日

石田波郷・本名石田哲夫。大正2年3月18日生まれ,五十崎古郷、
水原秋桜子に俳句を学び,昭和8年(波郷20歳)馬酔木同人・戦地で
胸膜炎を得て送還される。昭和38年以降,清瀬の国立療養所への
入退院を繰り返すが、昭和44年11月21日朝,心不全のために逝った。
妻あき子は波郷7回忌を前の10月21日,波郷に呼び寄せられるように
逝った。昭和33年練馬区谷原町(現在高野台)に新居をもうけたが、
病院での生活の方が長かったということになる。


 

ひとつ咲く酒中花はわが恋椿              昭和33年

バスを待ち大路の春をうたがはず            昭和8年

初蝶や吾三十の袖袂                    昭和17年     

今生は病む生なりき烏頭           石田波郷(昭和44年)

 

見舞はねば夢に来る夫星祭         石田あき子

早梅や相見て足れる病夫婦

病変の夜や仙人掌の一夜花

胸の辺にひらかむと百合うすみどり

波郷忌のはや暮れなづむ実むらさき

 

 



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