2月 28日

2013-02-28 00:57:39 | Weblog
              ( 二月尽 )



厨芥車滴り長し二月尽           沢木欣一


二月尽天城山葵に涙して          細見綾子


雨あとの畦のもろさよ二月尽        下里美恵子


鉄柵に豹が爪研ぐ二月尽          長谷川郁代


わが名記す護摩木の炎二月果つ      山下 護






ますぐなる幹に雨沁む二月尽         福永耕二


いま割れしばかりの岩ぞ二月尽        飯田龍太


二月尽利休の心温ねけり           阿波野青畝


菜をひたす水のあかるさ二月尽        井上雪



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2月 27日

2013-02-27 00:39:44 | Weblog
             ( 菜の花・菜花・油菜 )


菜の花や養蜂箱に石一つ           栗田やすし


菜の花や旅路に古りし紺絣          沢木欣一


菜の花がしあはせさうに黄色して        細見綾子








印南野は花菜曇りの神代より          鈴鹿野風呂


花菜風水ゆたかなる美濃の国          皆川盤水


片頬に菜の花あかり授業の子          安部敏子


単線ゆく花菜の海を浮き沈み          井上純郎


菜の花にふれて鞍馬の水激し          山本洋子


菜の花といふ平凡を愛しけり          富安風生


道曲るとき菜の花の列曲る           稲畑汀子



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2月 26日

2013-02-25 23:16:33 | Weblog
            ( 木瓜の花 )


木瓜咲くや怠け教師として終る        栗田やすし


木瓜燃ゆるところ杜国の細き墓        細見綾子






木瓜の朱へ這いつつ寄れば家人泣く        西東三鬼


木瓜咲いて天日近き山家あり            大峯あきら


家づとの和菓子重しよ木瓜の花           石川桂郎


木瓜赤し雨の上りし垣の裾              星野椿


木瓜剪りしばかりに曇る花鋏             関成美




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2月 25日

2013-02-24 21:27:14 | Weblog
             ( 紅梅・薄紅梅 )



入園の児が紅梅を帽に挿す        栗田やすし


紅梅を面映えて見し石の上         細見綾子





紅梅や枝々は空奪ひあひ           鷹羽狩行


伊豆の海や紅梅の上に波ながれ       水原秋桜子


紅梅や病臥に果つる二十代          古賀まり子


紅梅や沖より変る潮の色           渡邊千枝子


紅梅の一枝に憑かれ来し歩み        福永みち子


紅梅の見えるところの玻璃くもり       能村登四郎




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2月 24日

2013-02-24 02:13:37 | Weblog
             ( 白梅 )



白梅や釘含み打つ宮大工          栗田やすし


白梅や包丁を磨ぐ寺男            沢木欣一


白梅を髪すなほなる少女ごと         細見綾子







白梅のあと紅梅の深空あり           飯田龍太


白梅の仄か色めく夕日ざし            林 翔


白梅のひかりの中に枝の影           長谷川素逝


白梅の咲きつくしたる暗さかな         岩井久美恵


白梅や室千軒の点りそむ            石原八束




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2月 22日

2013-02-21 20:38:48 | Weblog
             ( 菫・菫草・壷すみれ )



神宿る小さき棚田や花すみれ       栗田やすし


石山の裾の微風に花すみれ        沢木欣一


屋根替への萱束干して山すみれ      細見綾子






壷すみれ



すみれ踏みしなやかに行く牛の足       秋元不死男


熔岩にまだ火の色残る花菫          松崎鉄之介


かたまるとなくかたまりて花すみれ      片山由美子


宇陀の日は暈著やすくて菫草         大峯あきら


看とるとは見守ることか花すみれ       中嶋秀子


花すみれ吾に佛のあにいもと         木附沢麦青




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2月 20日

2013-02-20 00:40:00 | Weblog
            ( 鳴雪忌 )


今日20日は明治・大正時代の俳人内藤鳴雪の忌日
江戸・三田の松山藩邸で生まれ・本名素行(なりゆき)から鳴雪を名乗る
子規に導かれて45歳から本格的に俳句を始め、これが彼の終生の道となった




大声の人句座にゐて鳴雪忌             栗田やすし


子規知らぬコカコーラ飲む鳴雪忌          秋元不死男


梅を挿して神酒は供げず鳴雪忌           富安風生


夜の炉に松笠匂ふ鳴雪忌               皆川盤水


山里の雨の一日や鳴雪忌               帖地 津木







浅草浅草寺裏にある鳴雪句碑




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2月 18日

2013-02-18 01:01:57 | Weblog
               ( 雛飾・古雛 )


二年生雛飾らんと爪立ちに          栗田やすし


古雛古き顔して春に逢う            細見綾子


雛飾る誰のものともあらぬ雛          石田勝彦


仕る手に笛もなし古雛              松本たかし


享保雛膝ゆたかなり加賀泊り          米沢吾亦紅


海に降る雪美しや雛飾る             小林康治


雛飾がらんどうなるものばかり          神野紗希








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2月 17日

2013-02-17 02:01:44 | Weblog
                ( 黄梅・迎春花 )


黄梅の春のはじめの黄なるかな          大橋敦子


川筋に黄色が飛びて迎春花            中西舗土


黄梅に佇ちては恃む明日の日を          三橋鷹女


魁けし花は黄光迎春花               阿波野青畝


黄梅や御神馬藁の沓はいて            山田桃晃


雨けぶる西湖蘇堤の迎春花            石原八束








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2月 16日

2013-02-16 00:14:34 | Weblog
                ( 三椏 )



三椏や皆首垂れて花盛り           前田普羅


三椏の蕾の礫びかりかな           山西雅子


三椏の花に残れる由布の霧          松村越子


三椏の蕾のまゝの長かりし          平山 愛子


やすらぎや三椏は咲き垂るる花         林 翔


日当りて雪の三椏花蒼き            松林朝蒼









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