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6月 13日

2025-06-13 06:06:37 | Weblog

                         枇杷・枇杷もぐ・枇杷の種

 

 

 

 

                

 

 

 

          房総の色たしかなる枇杷貰ふ           細見綾子

 

          アパートの三角出窓枇杷熟す           栗田やすし

 

          雨七日落つるにまかせ小粒枇杷          下里美恵子

 

          ゆるやかに煙吐く島枇杷熟るる          服部鏡子

 

          国盗りの城の抜け道枇杷青し           奥山ひろみ

 

          癒え兆す素直に剥くる枇杷の皮          平松公代

 

 

 

                

 

 

 

          木の上にひとり枇杷くふ童かな          正岡子規

 

          黒衣より掌を出し神父枇杷をもぐ         津田清子 

 

          江の電にすれすれ枇杷の熟れにけり        清崎敏郎

 

          どの家にも枇杷彩なせり城下町          松崎鉄之介

 

          洋傘は腕に掛くべし枇杷買ふべし         岡本 眸

 

          金印の出土の島や枇杷たわわ           鷹羽狩行

 

 

 

                

 

 

 

                サイトから一部資料・写真お借りしています  

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6月 12日

2025-06-12 04:54:26 | Weblog

                        蕗・蕗の雨・蕗の広葉・伽羅蕗

 

 

 

 

                

 

 

 

          母の年越えて蕗煮るうすみどり          細見綾子

 

          山の湯の朝市で買ふ蕗の束            栗田やすし

 

          子等去りし余白蕗煮て埋めむか          下里美恵子

 

          蕗担ぐ肩幅広き島をんな             山下善久

 

          蕗の葉を揺らしひよつこりキタキツネ       米元ひとみ

 

          地滑りの止まらぬ沢や蕗広葉           坪野洋子

 

 

 

 

                

 

 

 

          山雀や蕗生ふ沢を登りつめ            水原秋櫻子

 

          びしよ濡れの狐出てくる蕗畑           石田郷子

 

          伽羅蕗やふと白粥の恋ひしき日          堀口星眠

 

          夜目青き蕗の裏戸を出漁す            中村汀女

 

          父娘して蕗むく雨の厨かな            菖蒲あや

 

          いさぎよくわが家濡れゐむ蕗の雨         林 翔

 

 

 

                

 

 

 

                

 

 

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6月 11日

2025-06-11 05:08:27 | Weblog

                         蓮の花・白蓮・紅蓮・蓮華

 

 

 

             表紙は古代蓮 (大賀蓮) 古代のハスの実から発芽・開花したハス(古代ハス)。1951年(昭和26年)、
             千葉県千葉市検見川(現・千葉市花見川区朝日ケ丘町)にある東京大学検見川厚生農場
             現・東京大学検見川総合運動場)内の落合遺跡で発掘された経緯から「検見川の大賀蓮」
             として千葉県の天然記念物に指定されている。

 

 

 

                     

 

 

 

          てのひらに蓮の紅玉つゝみたし          沢木欣一

 

          蓮ひらく祈りの十指解くやうに          伊藤範子

 

          しののめや蓮見の関の緋毛氈           金田義子

 

          白連の大揺れしたり一揆寺            中斎ゆうこ

 

          明日咲くか蓮の蕾のふくよかに          横井美音

 

          伸びきつて大蓮の花せめぎあふ          幸村志保美

 

 

 

                     

 

 

 

          蓮の花さくや淋しき停車場            正岡子規

 

          あの世にて逢ふ人あまた蓮ひらく         林 翔

 

          揺らぎては刻あをあをと古代蓮          鍵和田 秞子

 

          古代蓮宝珠のごとき蕾あぐ            伊東とみ子

 

          白蓮の固き蕾の緑かな              成瀬正とし 

 

            くれなゐの蓮鑑真のために咲く          津田清子

 

 

 

                     

 

 

 

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6月 10日

2025-06-10 05:00:50 | Weblog

                    梅雨入り・ついり・梅雨兆す・入梅・走り梅雨

 

 

 

          昨日6月9日気象台から中国、近畿、東海の梅雨入りの発表がされました

          平年より3~10日遅いという事で、関東以北は今日あたりから梅雨入りの発表がされると思われます

          四季の美しい日本ですが梅雨明けの猛暑を考えると身がすくみます

 

 

 

                

 

 

 

          一隅に夜学教師の梅雨の傘            沢木欣一

 

          馬洗ふ梅雨のすげ笠最上川            細見綾子

 

          梅雨兆す書棚に空の貯金箱            栗田やすし

 

 

 

                

 

 

 

          青梅雨やニスの匂へる図工室           河原地英武

 

          主亡き書斎に梅雨の灯を低く           矢野孝子

 

          梅雨鴉一声鳴いてそれつきり           下里美恵子

 

          寺田屋に深き弾痕旱梅雨             岸本典子

 

          梅雨しとどこんにゃく奉る閻魔堂         武藤光晴

 

          三円で買ふレジ袋梅雨湿り            森垣一成

 

 

 

                

 

 

 

          刈り残す二畝の麦や梅雨に入る          正岡子規 

 

          手で量るきやべつの重き梅雨入かな        鈴木真砂女

 

          夕暮は犬の時間ぞ梅雨に入る           櫂 未知子

 

          ひとの句が心占めをり梅雨入り前         林 翔

 

          梅雨の闇小さき星は塗りこめて          福永耕二

 

          ふところに乳房ある憂さ梅雨ながき        桂 信子

 

 

 

                

 

 

 

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6月 9日

2025-06-09 05:17:58 | Weblog

                          六月の水辺の草花

 

 

 

          河骨の花を揺らせり寺の鯉            国枝隆生

 

          河骨の花躍らせて水湧けり            坪野洋子

 

          河骨に水音絶えぬ誕生日             中川幸子

 

          河骨の水面に雨のあかるかり           谷口千賀子

 

          河骨の灯しと見ゆる日暮どき           東口哲半

 

 

 

                

 

 

 

          河骨にとゞめし舟の吹かれ寄る          高野素十

 

          河骨にどすんと鯉の頭かな            岸本尚毅

 

          河骨の花とびとびに通し鴨            石田あき子

 

          河骨の一花に池塘ひろすぎる           伊藤いと子

 

          湿原に沼の目河骨の金一点            福田蓼汀

 

 

 

                

 

 

 

          布袋草水面余さず咲きにけり           熊澤和代

 

          布袋草むらさき淡き夕の庭            松永和子

 

          鮒群るる沼に盛りの布袋草            山田悦三

 

          布袋草片寄せられし舟着き場           長江克江

 

          布袋草動きて現るる鯉の口            小田智子

 

 

 

                     

 

 

 

          布袋草ほこりの道にすてゝあり          星野立子

 

          旅果てを土佐の津にあり布袋草          鍵和田釉子

 

          一棹に路開きけり布袋草             冨田みのる

 

          旅人に舟底擦りて布袋草             有働 亨

 

          布袋草の下に龍宮ありにけり           田川飛旅子

 

 

 

                     

 

 

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6月 8日

2025-06-08 04:39:58 | Weblog

                       さくらんぼ・桜桃・桜桃の実・チェリー

 

 

 

                

 

 

 

          桜桃を父が買ひ来し誕生日            細見綾子

 

          見上ぐれば紅透きとほるさくらんぼ        高木佐知子

 

          湖の風に色づくさくらんぼ            北村美津子

 

          金箔の弥陀に供ふるさくらんぼ          山口行子

 

          エフエムの正午の時報さくらんぼ         奥山ひろ子

 

          アメリカ産ダークチェリーの悪女めく       小長哲郎

 

 

 

 

                

 

 

 

          桜桃の艶におどろく夜学生            沢木欣一

 

          故郷の味と母云ふさくらんぼ           栗田やすし

 

          さくらんぼ悲鳴のやうなアリアかな        辻 桃子

 

          笑窪とてひとつは淋しさくらんぼ         清水衣子

 

          さくらんぼ舌に転がる英単語           吉原文音

 

          校庭や乳歯が抜けてさくらんぼ          三橋鷹女

 

 

 

                

 

 

 

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6月 7日

2025-06-07 06:14:49 | Weblog

                       擬宝珠の花・ぎぼし・花ぎぼし

 

 

 

                

 

 

 

          鉄柵の透き間に見ゆる花擬宝珠          清水弓月

 

          雨十日ぺたりと伏せし花擬宝珠          磯田なつえ

 

          大歩危の奇巌の肌にぎぼし群る          巽 恵津子

 

          兄恋ふや遺愛の擬宝珠芽生えたる         矢野愛乃

 

          水音にそひて歩けり花ぎぼし           日野圭子

 

 

 

                     

 

 

 

 

          花売りの擬宝珠ばかり信濃処女          橋本多佳子

 

          女人堂山の鈴ふる花ぎぼし            谷口とし子

 

          花擬宝珠暮色とゞまりをりにけり         星野立子

 

          湖明けて一襞もなし花擬宝珠           秋元不死男

 

          錦帯の橋の擬宝珠に花のかげ           鈴鹿野風呂

 

          ぎぼし咲く山へ揃へて宿の下駄          神蔵 器

 

 

 

                     

 

 

 

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6月 6日

2025-06-06 04:31:22 | Weblog

                   萱草(かんぞう)の花・忘草・野萱草・藪萱草

 

 

 

          ユリ科の多年草。道端や田の畦などに咲く。八重咲きがヤブカンゾウで、一重咲きはノカンゾウと呼ばれる

          中国の帰化植物の一つで別名忘れ草という。花の美しさにウサを忘れるからと言う説もある

 

 

 

                     

 

 

 

          萱草が御裳の裾の花と咲く            細見綾子

 

          氷室跡藪萱草の野となれり            上田博子

 

          御前崎浜萱草の濃かりけり            中村たか

 

          野萱草明し観音像の裾              巽 恵津子

 

          野萱草(かんぞう)ポトマス河畔うめつくす    河村恵光

 

          蝦夷萱草岬に海人の墓二つ            山本悦子

 

 

 

                     

 

 

 

          萱草やこゝに芽をふく忘草            正岡子規

 

          萱草の花にかくれて浅間噴く           長谷川かな女

 

          狐啼く神威岬の花萱草              井村和子

 

          今日をうたえ藪萱草の百の舌           豊口葉子

 

          朽舟の沖は遠き日忘草              三木綾子

 

          野萱草もつてのほかの恋をして          大石悦子

 

 

 

                     

 

 

 

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6月 5日

2025-06-05 06:00:46 | Weblog

                              青葡萄

 

 

 

                     

 

 

 

             青々とした未熟な夏の葡萄のこと。 熟しても青い種類の葡萄のこ とではない。

             棚を這う葉陰の間に青く小さい房が下がっている様 にはさわやかな感じがある。

 

 

 

          孤児の歯を抜いてついばむ青葡萄         沢木欣一

 

          青ぶだうの中に一粒青錆びて           細見綾子

 

          日照雨あと光ごと摘む青葡萄           高岸弘子

 

          青葡萄の前に休むときめてをり          中川幸子

 

          舟小屋の風の湿りや花葡萄            利行小波

 

          アルプスの風に粒立つ青葡萄           豊田紀久子

 

 

 

                     

 

 

 

          やうやくに倦みし帰省や青葡萄          水原秋櫻子

 

          青ぶだう山一重づつ暮れかかり          鍵和田釉子

 

          青ぶだう火山の曇り庇まで            下田 稔

 

          一房の葉にかくれたる青ぶだう          上野小百合

 

          きり雨の雫のひかる青ぶだう           粳間ふみ

 

          青葡萄山から村の時計読む            大峯あきら

 

 

 

                     

 

 

 

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6月 4日

2025-06-04 04:59:04 | Weblog

                           南瓜の花・花南瓜

 

 

 

                     

 

 

 

          花南瓜角逞しき島の山羊             栗田やすし

 

          稲藁を敷かれ南瓜の花盛り            市原美幸

 

          神の田へ蔓伸ばしたり花南瓜           篠田法子

 

          這ひ上り茶畝またげり花南瓜           松本恵子

 

          徒花の多き南瓜の咲きにけり           小原米子

 

          花南瓜尻のぶつかる貸し畑            ころころ

 

 

 

                

 

 

 

          花南瓜農夫に読まれ本白し            秋元不死男

 

          南瓜咲き室戸の雨は湯のごとし          大峯あきら

 

          貧乏な日本が佳し花南瓜             池田澄子

 

          花南瓜はいはいと婆逆らはず           辻田克巳

 

          砂を這ふ南瓜の花に島の雨            今井千鶴子

 

          母の鍬いつも戸口に花南瓜            伍賀稚子

 

 

 

                     

 

 

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