枇杷・枇杷もぐ・枇杷の種
房総の色たしかなる枇杷貰ふ 細見綾子
アパートの三角出窓枇杷熟す 栗田やすし
雨七日落つるにまかせ小粒枇杷 下里美恵子
ゆるやかに煙吐く島枇杷熟るる 服部鏡子
国盗りの城の抜け道枇杷青し 奥山ひろみ
癒え兆す素直に剥くる枇杷の皮 平松公代
木の上にひとり枇杷くふ童かな 正岡子規
黒衣より掌を出し神父枇杷をもぐ 津田清子
江の電にすれすれ枇杷の熟れにけり 清崎敏郎
どの家にも枇杷彩なせり城下町 松崎鉄之介
洋傘は腕に掛くべし枇杷買ふべし 岡本 眸
金印の出土の島や枇杷たわわ 鷹羽狩行
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