11月30日

2009-11-30 13:22:02 | Weblog

         ( 鴨 )

 

眦に乱るる日差し鴨の湖             正木ゆう子

 

鴨を見るコートの下に喪服着て         深見けん二

 

手の届く位置に鴨寄る神の池          篠田悦子

 

つがひ鴨交互に羽打つ昼下り          内野睦子



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11月29日

2009-11-28 23:58:20 | Weblog

        ( 鰤大根 )

 

鰤来るや夜を限りなき雪の声              小田司

 

鰤届く野戸の荒磯の藻屑つけ             三宅郷子

 

はたた神騒ぐほどには鰤とれず            田保与一

 

氷見川の河港焦がすは鰤の漁火           黒田桜の園

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11月28日

2009-11-28 00:10:39 | Weblog

        ( 柊の花 )

 

柊挿す若狭の水の通ふ井戸         沢木欣一

 

花柊つつましかりし母の生           吉村正

 

柊の花よりひそと逝かれけり          山田弘子

 

柊の昼の闇より花こぼる             野沢節子


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11月27日

2009-11-27 00:00:16 | Weblog

        ( 杉玉 )

 

造り酒屋にこの緑の杉玉が下がれば、「新酒が出来上がったぞ~」って事ですね。
新酒は秋の季語。ここのところのこのブログは秋,冬混在でした。
仕事柄建築現場に出入りしていますが、例年なら季節の境目がはっきり分かる
コンクリートの建物。今年はどの現場も暖房器具の用意がされていないようです。
熱せられる事も、冷やされる事もコンクリートの中で働く人々には過酷な条件です。
一見穏やかな冬がもしかしたら温暖化による気候変動の前触れでない事を祈る
ばかりです。

 

生きてあることのうれしき新酒かな         吉井勇

 

そばかすをくれたる父と新酒汲む          仙田洋子

 

ワイン新酒ひとはきらきら才こぼす         紅露ゆき子

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11月26日

2009-11-26 00:57:38 | Weblog

         ( 実南天 )

 

しぐれたるあとの日が射し実南天          鷲谷七菜子

 

実南天揺れてのっそりポーの猫           上嶋稲子

 

存命の父母を軽んず実南天             正木ゆう子

 

お座敷の中も寒くて実南天              岸本尚毅


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11月25日

2009-11-24 23:58:42 | Weblog

        ( 憂国忌 )

 

11月25日は故三島由紀夫の命日、憂国忌とされて39年目にあたる。
忌日俳句は言うまでもなく難しいが、中でもこれを季語として詠みがたい。

松籟の闇にたかまる憂国忌           鷲谷七菜子

 

憂国忌朝より鵙を鳴かすべし           河野南畦

 

少年の耳輪の揺れや憂国忌                       黒川江美子

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11月24日

2009-11-24 00:03:59 | Weblog

        ( 藪柑子・十両 )( 酉の市 )

 

今日は二の酉です。

二の酉やもてあましゐる雨支度        水原秋桜子

 

目いつぱい日向を使ふ藪柑子         晏梛みや子

 

藪柑子淋しくなれば空があり           貴葉志行

 

子の帰り待ちわぶ谿の藪柑子                    福田甲子雄

 

藪柑子もさびしがりやの實がぽっちり            種田山頭火



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11月23日

2009-11-23 00:26:33 | Weblog

        ( 山茶花・勤労感謝の日 )

 

山茶花の一とたび凍てて咲きし花       

 

月夜にて山茶花が散る止めどなし

 

山茶花は咲く花よりも散つてゐる            細見綾子

 


ヌーボーで乾杯勤労感謝の日              成田郁子

 

万歩計腰に勤労感謝の日                 寺田青香

 

    遅ればせながら今日は一葉忌でした。

 

一葉忌とはこんなにも暖かな               川崎展宏




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11月22日

2009-11-22 00:06:03 | Weblog

         ( 朴落葉 )

 

ブログ作成の編集画面に入ると「ブログ開設から1549日」とありました。
単純に365日を一年と考えると4年半以上になります。
最初の内は生意気にも自分なりの俳句考を述べてきましたが、見ていただく
人が増えるにつれ,書き難くなるのものです。
最初は8人の方にこの存在をお知らせして、今、多いときに300人,少ない
時にでも100人の方に見ていただいています。
寡黙な方が多く、ご意見を頂くことが少ないのですが、見ていただいている事を
励みに更新していくつもりですので、宜しくお付き合いください。
今日の東京は一月の気温、小雨が降っています。

 

鉄錆の重なるごとく朴落葉         沢木欣一

 

朴落葉一枚に岨ひびきけり        馬場移公子

 

朴落葉して洞然と御空かな                 川端茅舎

 

頭の上に雲ゆく重さ朴落葉                  藤田湘子



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11月21日

2009-11-21 16:05:40 | Weblog

        ( 冬苺 )

 

悲の色を集め沖あり冬苺           寺田京子

 

冬苺その一粒を食べ余し           大木あまり

 

ほら吹きの口に落ちたる冬苺         仙田洋子

 

 冬苺つまむ小さき指ゑくぼ           中村ふみ

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