7月 1日

2014-06-30 19:25:44 | Weblog
               ( 山開き )


根岸子規庵より徒歩7~8分にある下谷・小野照崎神社の山開きが6月30日、7月1日の両日
行われています。境内にある富士塚は実際の富士山の溶岩で築いたもので230年をへています
「学問・芸能の神様」といわれる小野篁(おののたかむら)と菅原道真(すがわらのみちざね)をまつる
神社で芸能関係者の参拝も多いようです
もともと江戸時代にあった富士信仰の一つとして、富士山に登りに行けない人が、同じご利益を得ようと
各地に築かれたようですが現存するのは少なくなりました



枇杷の種弾みて富士の山開き           飯田龍太


お山開きし甲州街道となりにけり         富安風生


撒く塩の草に音たつ山開き             福田甲子雄


頂の神事は知らず山開               森田 峠


スニーカー履いて禰宜来る山開          脇坂啓子


山開最後列に祓はるる               猪俣千代子


富嶽太鼓雨に打ち出す山開            平賀扶人


富士見るや今日と聞えし山開           星野麦人







山開きたる風神も馳せ参じ             高野さちこ


よく晴れて下谷の富士の山開き           矢島渚男


革靴で巡査来ている山開              栗田せつ子


山開幣振るたびに霧動く              長江克江


木道に交はす笑顔や山開き             宇佐美こころ










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6月 29日

2014-06-29 09:30:23 | Weblog
              ( 葵、立葵、銭葵、 )



峡深し墓をいろどる立葵               沢木欣一


ばたばたと田植すみけり立ち葵            細見綾子


雨三日三日見ざれば銭葵               正岡子規


三方に蝶の分かれし立葵                中村汀女


銭葵どこの窓にも老婆ゐて               有馬朗人


立葵のぞき棚経僧来たる                石原八束


にはとりの疾駆一瞬立葵                正木ゆう子


親不孝通りの雨の銭葵                 鈴木智子


静観の富士より高き立葵                赤尾恵以


公園の蛇口横向き銭葵                 渡辺智賀










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6月 19日

2014-06-18 16:46:31 | Weblog
                 ( 百合 )


佐渡の百合海の夕日の色なせり               栗田やすし


バケツに百合煙草を買いに産屋より             沢木欣一


百合咲きていまだ花粉をこぼさざざる            細見綾子


頸あをき少年と対す百合の前                 石田波郷


谷風や花百合そ向きま向きして                阿波野青畝


百合匂ふ暗き方へと向き睡る                 岡本眸









鹿子百合朝の冷牛乳濃かりけり               沢木欣一





山百合が目覚めといふをくれにけり             細見綾子


山百合を捧げて泳ぎ来る子あり                富安風生


山百合の白の鮮烈爆破点                   鷹羽狩行


山百合の斑や滾々と夜来たる                 奥坂まや







谷住みの鬼百合の朱のあざやかに              細見綾子


鬼百合は畦の義民の墓に咲く                 大峯あきら


しづけさは鬼百合の丈そのあばた               森澄雄


鬼百合に一掬の海残しやる                  櫂未知子






戦跡の鉄砲百合は海へ向く                  高橋悦男


朝市へ鉄砲百合を肩抱へ                   矢島渚男


人のごとく深夜鉄砲百合は立つ                加藤楸邨









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6月 6日

2014-06-05 21:08:05 | Weblog
             ( 入梅・梅雨に入る・黴雨 )


梅雨の宿抽斗多き薬箱               栗田やすし


一隅に夜学教師の梅雨の傘             沢木欣一


馬洗ふ梅雨のすげ笠最上川             細見綾子


梅雨晴の船赤土を満載し               林 徹


島にあがる魚美しき入梅かな             大峯あきら


断髪の元小結や梅雨に入る              仁平勝


抱く吾子も梅雨の重みといふべしや          飯田龍太


梅雨に入る牛舎に木屑敷きつめて           鈴木いはほ


梅雨晴やさつま切子の乱反射             田辺キヨ子


長梅雨の義手にも油差しにけり            矢野 聖峰









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6月 1日

2014-06-01 13:36:14 | Weblog
             ( 六月 )


東京は猛暑日に六月になりました


六月や茶ぐろ抜け出し芋の蔓               細見綾子


六月の女すわれる荒筵                   石田波郷


六月の風にのりくる瀬音あり                久保田万太郎


六月の花のさざめく水の上                 飯田龍太


六月やあらく塩ふる磯料理                 水原秋桜子


六月や身をつつみたる草木染                大石香代子


六月や藍を濯ぎて川浄め                  毛塚静枝


六月の尻尾吹かるる親子馬                 水原春郎








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