滴り・山滴り・苔滴り
季語 滴りとは 崖や岩、苔などを伝わってしたたり落ちる水滴のこと。
雨によるものではなく、地表から滲み出た水のしたたりの事です
大岩穂八隅滴り神生るる 沢木欣一
暗闇に滴りの音自決壕 栗田やすし
戦禍聞く壕の滴り背に肩に 矢野孝子
頼朝の祈願の岩屋滴れり 森垣一成
空海の山滴れるあしたかな 中川幸子
滴りや線描淡き磨崖仏 松井徒歩
滴りに始まる流れあることを 稲畑汀子
滴りの琅玕を踏むほとけかな 吉田鴻司
滴りの力抜けたるとき落ちぬ 正木ゆう子
オルゴールのやうに滴りをりにけり 本井英
滴りの一打一音山ぐもり 鷲谷七菜子
滴りの一千年の一つづつ 宮崎 寒水
サイトから一部資料・写真お借りしています
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