１２月 ３１日

　　　　　　　　　　　　　　　　三一日　大晦日・大つごもり・大歳・大年・除日・晦日蕎麦


　　　　　　　　　　　　　　　ブログ開設から6337日目の大晦日です　今年も拙いブログにお付き合い下さいまして
　　　　　　　　　　　　ありがとうございました　来る年も皆さまにとって佳い一年になりますように　☆



　　　　　　　　　　年移るモンローといふ蘭の花　　　　　　　　　　　沢木欣一


　　　　　　　　　　大みそかこぼせしほどの雨降りぬ　　　　　　　　　細見綾子


　　　　　　　　　　塩断ちに慣れて晦日の蕎麦すする　　　　　　　　　栗田やすし　






　　　　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　裏山に猿鳴き交はす大晦日　　　　　　　　　　　　矢野愛乃


　　　　　　　　　　青竹の箸添へたるや晦日蕎麦　　　　　　　　　　　橋本紀子


　　　　　　　　　　大晦日妻の自転車磨きけり　　　　　　　　　　　　佐藤とみお


　　　　　　　　　　洗はるる鵜が大年の湯を飛ばす　　　　　　　　　　栗田せつ子


　　　　　　　　　　星うるむ大つごもりの仕舞風呂　　　　　　　　　　夏目悦江


　　　　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　月さすや年越蕎麦の蒸籠まで　　　　　　　　　　　水原秋櫻子


　　　　　　　　　　オリオンへ向く大年の滑走路　　　　　　　　　　　奧坂まや


　　　　　　　　　　大晦日ねむたくなればねむりけり　　　　　　　　　日野草城


　　　　　　　　　　冬田見てゐしが除日の灯ともりぬ　　　　　　　　　有働　亨


　　　　　　　　　　大年や借り重ねたる人の恩　　　　　　　　　　　　石塚友二


　　　　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　今日も日本全国で148,072人のコロナ感染者の発表が有りました、また増えつつあります　
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマス昨ク・手洗いを
　　　　　　　　　心がけましょう　　　（写真の一部はサイトからお借りしました）　　
　　　　　　　　　（　前週同曜日比-25,990人　）　　
　　　　　　　　　　

１２月 ３０日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　年用意・春支度



　　　　　　　　　　年用意利尻昆布の砂落す　　　　　　　　　　細見綾子


　　　　　　　　　　手に余る薬貰ふも年用意　　　　　　　　　　国枝隆生


　　　　　　　　　　紅絹で拭く春慶の膳年用意　　　　　　　　　吉田青楓


　　　　　　　　　　年用意終へて帰省の子等を待つ　　　　　　　武藤けい子


　　　　　　　　　　藍甕の洗ひ干さるる年用意　　　　　　　　　篠田法子



　　　　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　円鏡のラジオやせわし年用意　　　　　　　　小沢昭一


　　　　　　　　　　厨の灯ひとつ吊り足し年用意　　　　　　　　岡本 眸


　　　　　　　　　　夫婦して買ひ物好きの年用意　　　　　　　　西村和子


　　　　　　　　　　掛け替へし襦袢の襟も春支度　　　　　　　　牧野右太代


　　　　　　　　　　子らの間に座つて居りて春支度　　　　　　　長谷川かな女 



　　　　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　　　今日も日本全国で191,946人のコロナ感染者の発表が有りました、また増えつつあります　
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマス昨ク・手洗いを
　　　　　　　　　心がけましょう　　　（写真の一部はサイトからお借りしました）　　
　　　　　　　　　（　前週同曜日比+8,066人　）　　

１２月 ２９日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　年の暮・歳晩・年の瀬・年果つる・年つまる



　　　　　　　　　　音楽に涙湧きたり年惜む　　　　　　　　　　沢木欣一


　　　　　　　　　　長生きを母に詫びられ年昏るる　　　　　　　栗田せつ子


　　　　　　　　　　歳晩や電飾の灯の青光り　　　　　　　　　　武藤光晴


　　　　　　　　　　魚屋の出刃研ぎ細る年の暮　　　　　　　　　坪野洋子


　　　　　　　　　　廃業となる銭湯に年惜しむ　　　　　　　　　ころころ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　なりにけりなりにけりまで年の暮　　　　　　松尾芭蕉


　　　　　　　　　　わんといへさあいへ犬も年のくれ　　　　　　小林一茶


　　　　　　　　　　おもしろい事にもあはす年暮るゝ　　　　　　正岡子規


　　　　　　　　　　やかましき姑健なり年の暮　　　　　　　　　夏目漱石


　　　　　　　　　　大原女にまたことづてや年の暮　　　　　　　高浜虚子



　　　　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　　今日も日本全国で215,965人のコロナ感染者の発表が有りました、また増えつつあります　
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマス昨ク・手洗いを
　　　　　　　　　心がけましょう　　　（写真の一部はサイトからお借りしました）　　
　　　　　　　　　（　前週同曜日比+9,531人　）　　

１２月 ２８日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　数え日　（　納め不動　）　



　　　　　　　　　　①＜今年もあといく日と、指折り数えるほど暮れが押し詰まること。また、その押し詰まった日。《季 冬》＞
　　　　　　　　　　②毎月２８日は「お不動さま」の縁日です。年の最後の縁日を「納めの不動」といい、
　　　　　　　　　　１年のご利益お礼と感謝の気持ちを込めて参拝します。お不動様はもちろん不動明王を親しみを込めての称です
　　　　　　　　　　俳句的には1月28日の初不動の句が多く残されています　ここでは数え日の句をご紹介します



　　　　　　　　　　数へ日も一日古書店巡りかな　　　　　　　　　　　　下里美恵子


　　　　　　　　　　数へ日や参道に延ぶ古物市　　　　　　　　　　　　　坂本操子


　　　　　　　　　　数へ日や宅配便に母の文　　　　　　　　　　　　　　横森今日子


　　　　　　　　　　数へ日や寺に干さるる臼と杵　　　　　　　　　　　　竹中和子


　　　　　　　　　　数へ日や煮物の匂ふ路地の朝　　　　　　　　　　　　飯田蝶子



　　　　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　数へ日といへどもムンク壁に佇つ　　　　　　　　　　阿波野青畝


　　　　　　　　　　数へ日の小包解かぬ寄贈本　　　　　　　　　　　　　秋元不死男


　　　　　　　　　　数へ日の欠かしもならぬ義理ひとつ　　　　　　　　　富安風生


　　　　　　　　　　数へ日の恋を占ひ地主の神　　　　　　　　　　　　　後藤比奈夫


　　　　　　　　　　海を見ることで数へ日使ひきる　　　　　　　　　　　渡辺輝子



　　　　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　　　今日も日本全国で208,235人のコロナ感染者の発表が有りました、また増えつつあります　
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマス昨ク・手洗いを
　　　　　　　　　心がけましょう　　　（写真の一部はサイトからお借りしました）　　
　　　　　　　　　（　前週同曜日比+18,253人　）　　

１２月 ２７日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　臘梅・唐梅・らふばい・素心蠟梅



　　　　　　　　　　臘梅や枝にあふるる金の鈴　　　　　　　　　磐田啓子


　　　　　　　　　　思惟佛に逢ふ臘梅の香を抜けて　　　　　　　金田義子


　　　　　　　　　　臘梅を離れてよりの匂ひ濃し　　　　　　　　森田志げを


　　　　　　　　　　らう梅や陽の金色を吸ひつくす　　　　　　　谷口千賀子


　　　　　　　　　　臘梅を挿して床屋の大鏡　　　　　　　　　　中村修一郎



　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　素心蠟梅　）



　　　　　　　　　　唐梅や粗雑嫌ひを一家言　　　　　　　　　　秋元不死男


　　　　　　　　　　酒蔵に天窓ひとつ素心臘梅　　　　　　　　　伊藤敬子


　　　　　　　　　　臘梅やいつか色ます昼の月　　　　　　　　　有馬朗人


　　　　　　　　　　素心臘梅女人になぞへ齢いくつ　　　　　　　森 澄雄


　　　　　　　　　　蝋梅の香のほどけゐし天神社　　　　　　　　濱野ユク



　　　　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　　今日も日本全国で75,038人のコロナ感染者の発表が有りました、また増えつつあります　
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマス昨ク・手洗いを
　　　　　　　　　心がけましょう　　　　
　　　　　　　　　（　前週同曜日比+5,988人　）　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

１２月 ２６日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　煤払・煤籠・煤逃げ・煤日和



　　　　　　　　　　俳句ならではの季語です「煤逃げ」「煤籠り」煤払い（すすはらい）の際に邪魔にならないよう、
　　　　　　　　　　年寄りや病人が一室に籠ることを「煤ごもり」と言いますが、「煤逃げ」にいたっては逃げる方の
　　　　　　　　　　方便なのでしょう邪魔にならないように、映画行って来ます・コーヒー飲んでくる・・などですね



　　　　　　　　　　大太鼓巫女持てあます煤払　　　　　　　　栗田やすし


　　　　　　　　　　煤逃げや古書街裏の喫茶店　　　　　　　　武藤光晴


　　　　　　　　　　煤逃げや床屋の熱き蒸タオル　　　　　　　小長哲郎


　　　　　　　　　　すす竹の笹千切れ舞ふ大手門　　　　　　　廣島幸子


　　　　　　　　　　捨てられぬ書に書を重ね煤はらひ　　　　　ころころ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　シーソーに煤逃げめきて坐りをり　　　　　能村登四郎


　　　　　　　　　　煤払ひ神官畳めつた打ち　　　　　　　　　林　徹


　　　　　　　　　　女にもあり煤逃げの一日旅　　　　　　　　中尾杏子


　　　　　　　　　　我楽多のわれも一部ぞ煤払ひ　　　　　　　角川春樹


　　　　　　　　　　むつかしや何もなき家の煤払　　　　　　　夏目漱石



　　　　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　　今日も日本全国で148,808人のコロナ感染者の発表が有りました、また増えつつあります　
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマス昨ク・手洗いを
　　　　　　　　　心がけましょう　　　（写真の一部はサイトからお借りしました）　
　　　　　　　　　（　前週同曜日比+13,292人　）　　

１２月 ２５日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　初雪・新雪



　　　　　　　　　　門柱のシーサーに舞ふ初の雪　　　　　　　　栗田やすし


　　　　　　　　　　宅急便初雪乗せて届きけり　　　　　　　　　岸本典子


　　　　　　　　　　新雪に風の紋様まぎれなし　　　　　　　　　国枝洋子


　　　　　　　　　　初雪や山小屋閉づる槌の音　　　　　　　　　中野一灯


　　　　　　　　　　ふりかけし程の初雪今朝の富士　　　　　　　中村たか



　　　　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　新雪に足跡残すは咎のごと　　　　　　　　　古賀まり子


　　　　　　　　　　初雪や石の寡黙は永久のまま　　　　　　　　上村占魚


　　　　　　　　　　初雪に授業中断してをりし　　　　　　　　　岡田順子


　　　　　　　　　　山人のよき顔に初雪来　　　　　　　　　　　宇多喜代子


　　　　　　　　　　初雪や嬰の産着の白づくめ　　　　　　　　　栗山妙子



　　　　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　　今日も日本全国で177,741人のコロナ感染者の発表が有りました、また増えつつあります　
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマス昨ク・手洗いを
　　　　　　　　　心がけましょう　　　（写真の一部はサイトからお借りしました）　
　　　　　　　　　（　前週同曜日比+18,931人　）　　

１２月 ２４日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　聖夜・聖樹・クリスマス・聖菓・サンタクロース



　　　　　　　　　　金銀の紙ほどの幸クリスマス　　　　　　　　　沢木欣一


　　　　　　　　　　クリスマス募金乞ふ列素通りに　　　　　　　　河原地英武


　　　　　　　　　　焼酎の美容液ぬりクリスマス　　　　　　　　　栗田せつ子


　　　　　　　　　　工事場の灯と照り合へる聖樹の灯　　　　　　　中斎ゆうこ


　　　　　　　　　　円卓を囲み女子会クリスマス　　　　　　　　　太田滋子


　　　　　　　　　　東京タワー真つ赤に灯るクリスマス　　　　　　ころころ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　へろへろとワンタンすするクリスマス　　　　　　秋元不死男

　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　聖夜弥撒ヴエールをつけし母とゐる　　　　　　　津田清子


　　　　　　　　　　クリスマスユダを演じてほめられぬ　　　　　　　岡本 眸


　　　　　　　　　　ましろなる神父の髯やクリスマス　　　　　　　　富安風生


　　　　　　　　　　戻り来し猫の鈴の音クリスマス　　　　　　　　　片山由美子


　　　　　　　　　　聖夜劇濁りなき声満ちにけり　　　　　　　　　　福永みち子



　　　　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　　今日も日本全国で174,079人のコロナ感染者の発表が有りました、また増えつつあります　
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマス昨ク・手洗いを
　　　　　　　　　心がけましょう　　　（写真の一部はサイトからお借りしました）　
　　　　　　　　　（　前週同曜日比+20,660人　）　　

１２月 ２３日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　水仙・水仙花・白水仙・野水仙



　　　　　　　　　　雪嶺晴れ畦の水仙風のなか　　　　　　　　　　　沢木欣一


　　　　　　　　　　鵜の山の畦に水仙はしり咲き　　　　　　　　　　川口信子


　　　　　　　　　　野水仙見にやはらかき土踏んで　　　　　　　　　横井美音


　　　　　　　　　　福禄寿の寺に伸びきる野水仙　　　　　　　　　　武藤光晴


　　　　　　　　　　魚市場桶一杯の野水仙　　　　　　　　　　　　　松平恭代



　　　　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　水仙や束ねし花のそむきあひ　　　　　　　　　　中村汀女


　　　　　　　　　　明るさは海よりのもの野水仙　　　　　　　　　　稲畑汀子


　　　　　　　　　　抱かねば水仙の揺れやまざるよ　　　　　　　　　岡本 眸


　　　　　　　　　　次の間といふうすやみの水仙花　　　　　　　　　鷲谷七菜子


　　　　　　　　　　房州の波音庭に水仙花　　　　　　　　　　　　　山口青邨



　　　　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　　昨日も日本全国で183,882人のコロナ感染者の発表が有りました、また増えつつあります　
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
　　　　　　　　　心がけましょう　　　　
　　　　　　　　　（　前週同曜日比+15,966人　）　　

１２月 ２２日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　冬至・冬至湯・柚子湯・冬至南瓜・一陽来復



　　　　　　　　　　冬至（とうじ）とは24節気の一つで一年でもっとも昼が短く、夜が長い日です。これからの寒さを
　　　　　　　　　　乗りきるために、栄養価の高いかぼちゃを食べ、柚子湯に浸かり無病息災を願います。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　子は遠し妻と二人の冬至粥　　　　　　　　　栗田やすし


　　　　　　　　　　職退くと決めて柚子湯に身を沈む　　　　　　国枝隆生


　　　　　　　　　　柚子風呂の柚子手で掬ひ匂ひかぐ　　　　　　太田滋子


　　　　　　　　　　みどり子に冬至南瓜をつぶしやる　　　　　　小島千鶴


　　　　　　　　　　仏間まで日射し届けり冬至晴　　　　　　　　田畑　龍



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　どうらんの堅さ冬至の楽屋かな　　　　　　　小沢昭一


　　　　　　　　　　夕月の欅をのぼる冬至かな　　　　　　　　　角川春樹


　　　　　　　　　　かち割りて冬至南瓜の鬱金かな　　　　　　　小林京子


　　　　　　　　　　松の葉が刻む朝日も冬至かな　　　　　　　　林 翔


　　　　　　　　　　本送る底荷の冬至南瓜かな　　　　　　　　　黒田杏子



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　中国や日本では、冬至は太陽の力が一番弱まった日であり、この日を境に再び力が甦ってくることから、
　　　　　　　　　　陰が極まり再び陽にかえる日という意の「一陽来復（いちようらいふく）」といって、冬至を境に運が
　　　　　　　　　　向いてくるとしています。つまり、みんなが上昇運に転じる日なのです


　　　　　　　　　　一陽来復の雪となりにけり　　　　　　　　　久保田万太郎


　　　　　　　　　　縁談をかさね一陽来復の柱かな　　　　　　　田中花楠


　　　　　　　　　　一陽来復キューピー人形手をひろげ　　　　　村山古郷


　　　　　　　　　　一陽来復長湯を妻にのぞかるる　　　　　　　山口いさを


　　　　　　　　　　一陽来復弾む小鳥の砂遊び　　　　　　　　　ころころ



　　　　　　　　　　　昨日も日本全国で206,413人のコロナ感染者の発表が有りました、また増えつつあります　
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
　　　　　　　　　心がけましょう　　　（写真の一部はサイトからお借りしました）　
　　　　　　　　　（　前週同曜日比+16,032人　）