3月 31日

2013-03-31 02:23:31 | Weblog
             ( 山桜 )


遍路笠脱ぎて仰げり山桜             沢木欣一


山ざくら一樹一樹の夕日かな           細見綾子


鳶老いて高音張りけり山桜             小川軽舟


山桜奥千本の迷い道                白石みずき


大滝の風吹き上ぐる山桜              岸原清行


日のあたる色となりゆく山桜            鷹羽狩行



  
          桜日記三月尽と書き納む        正岡子規






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3月 30日

2013-03-29 23:51:22 | Weblog
             ( 初蝶 )


反射炉に初蝶の来て影落とす          栗田やすし


鯉の背に初蝶来れば父恋し           沢木欣一


初蝶のまた戻り来はせざりけり         細見綾子



初蝶や吾三十の袖袂               石田波郷


つまづきし子に初蝶もつまづきぬ         西村和子


縞馬の縞の中より初蝶来             今井 聖


初蝶の触れたるものと遊びけり          白岩三郎




   東京今日の桜





向島料亭桜茶やの枝垂桜 
あとは散るほかないほどに満開です 

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3月 29日

2013-03-28 22:56:02 | Weblog
            ( 桜草 )


桜草買ふ干拓地巡り来て          栗田やすし


フラスコの水美しき桜草           遠藤梧逸


海見ゆる窓に置きあり桜草          田中冬二


桜草ポーチに風の少し出て          行方克巳


母といふ言葉やはらか桜草          小林和恵


桜草コツプにふれし匙の音          井上雪






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3月 27日

2013-03-26 23:28:05 | Weblog
              ( 辛夷・木筆・山木蘭 )


雨上がりたる本陣の花辛夷          栗田やすし


本を見て作る料理や花辛夷          細見綾子



夢の世と思ひてゐしが辛夷咲く         能村登四郎


いつの間に風冷えて来し辛夷かな        星野立子


辛夷咲き空の奥なる風の音           長谷川櫂


風摶つや辛夷もろとも雑木山          石田波郷





幣こぶし・四手こぶし



  磯貝碧蹄館さんが亡くなられました 一期一会の縁でした 
      心よりお悔やみ申し上げます
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3月 25日

2013-03-24 23:46:50 | Weblog
             ( 連翹・いたちぐさ )



連翹や一日富士の裾かすむ         栗田やすし


連翹や焼杭を打つ宇治の院         沢木欣一


連翹が色めきわたり明日を待つ       細見綾子







連翹や蛭ケ小島は石ばかり          林 徹


連翹や北につめたきおほくま座        小川軽舟


連翹や朝のひかりのまつしぐら        福永 耕二


雨の中連翹の黄の流れだす          長谷川 櫂







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3月 24日

2013-03-24 01:50:37 | Weblog
             ( 牡丹の芽 )


早起きの妻のけはひや牡丹の芽            沢木欣一


牡丹の芽筆ほどといふしか思ふ            細見綾子



ゆつくりと光が通る牡丹の芽              能村登四郎


一寸にして火のこころ牡丹の芽             鷹羽狩行


牡丹の芽萌えむとすなりひたに見む          加藤楸邨


敷藁に土の吐息や牡丹の芽               鈴木節子






芍薬の芽



思うところがあり五年お世話になった伊吹嶺を離れることになり、今日そのご挨拶もかねて
最後の句会に参加して参りました
結社を離れても、他結社で俳句をするわけでもなく、引き続き「即物具象」を時間をかけて
学んでゆくつもりでいます 関東支部のお仲間、愛知、岐阜の先輩諸氏、主宰に深く感謝いたします
ありがとうございました

句会の講評で支部長より拙句 
均されて芽ぐむものなき被災浜 の 「芽ぐむものなき」の季語表現はおかしいというのがありました
先師 沢木先生の句に 海越えて芽ぐむものなき野のひかり がありその「芽ぐむものなき」という
措辞に深く詩情を感じ私も斡旋いたしました 季語は体感することによって俳句により活かされます
連衆のますますのご努力を期待しております
一月の末に訪れた釜石での一句です
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3月 23日

2013-03-23 01:19:01 | Weblog
             ( 隅田川近影 )



スカイツリー江戸の桜を見下ろしに      栗田やすし




仕事の合間に墨堤を歩いてきました
隅田川の桜は満開を迎え墨堤には町内会のテント設営や夜桜のための提灯を下げる人、
平日ながら花見の人も多く出ていました














長命寺の桜もち 山本屋です
子規が数ヶ月この二階に住んでいたことがあったようです

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3月 22日

2013-03-22 00:08:37 | Weblog
              ( 枝垂桜 )


杉間より流るる枝垂桜かな          沢木欣一


国分寺枝垂桜は地を擦れり          細見綾子








まさをなる空より枝垂桜かな          富安風生


枝垂桜垂れて疎水の水にまで          山口誓子


枝垂桜地に触るる枝は舞ふごとし       古賀まり子


日がさして影添ふ枝垂桜かな          西村和子


見るほどに枝垂桜の老いて艶          深見けん二





     伊吹嶺 HP http://www.ibukinet.jp/







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3月 21日

2013-03-20 22:43:36 | Weblog
           ( 雪柳・小米花・こめやなぎ・えくぼ花 )



雪柳花みちて影やはらかき         沢木欣一


墓にさせば早やも散りけり小米花      細見綾子


雪柳ふぶくごとくに今や咳く         石田波郷


月うるむ地にただようて雪柳         石原八束


雪柳怺へ性なく散り急ぐ            西村和子


忌の近し触れてひえびえ小米花       鍵和田釉子


雪柳いま満開の重さかな            田中一生






    伊吹嶺 HP http://www.ibukinet.jp/

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3月 20日

2013-03-20 01:11:58 | Weblog
             ( 春分・中日 )


雨着透く春分の日の船の旅         秋元不死男


杉山の切り株濡るるお中日         大木あまり


春分の田の涯にある雪の寺         皆川盤水


万燈を灯して淋しお中日           伊藤康江


正午さす春分の日の花時計         松岡ひでたか









     伊吹嶺 HP http://www.ibukinet.jp/









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