6月 1日

2010-05-31 23:41:49 | Weblog

         ( 甘茶の花・六月 )

 

六月の女すわれる荒筵                 石田波郷


六月やロ中の香の薄荷糖                石塚友二

 

雨にぬれ甘茶の花は眠るごと             田中冬二

 

裏返りては花了ふる甘茶かな             手塚美佐


どうどうと山雨が嬲る山紫陽花            長谷川かな女

 

雨粛と山紫陽花の魂あをむ              草薙勇一

    独り言 

甘茶の花,別名小甘茶が咲き出した。山紫陽花の変種という
この葉を乾燥させて煮出したものが花祭りの甘茶。生の葉っぱはただ苦いだけでした。
いよいよ六月。先月は鎌倉・江ノ島の鍛錬会 伊吹嶺の名古屋のお仲間、静岡のお仲間
誌面で知ったお名前もいざお会いして、改めて毎月のお句を拝見する楽しみができた
やはり俳句は句座に限る
あいかわらず仕事は多忙を極める、そこに母の体調不良と幼馴染の急逝
とうとう所属の句会を無断欠席。 Mさんごめんなさい。

     

 


 

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5月 31日

2010-05-31 00:09:00 | Weblog

          ( 十薬・どくだみ・五月尽 )

 

どくだみを引けば艮薄曇り                 蓬田紀枝子

 

うしろ手を解き十薬に親しみぬ               岡本眸

 

十薬や軒つき合はす島暮し                 泉 礼子

 

十薬にひるがほの蔓走り込む               正木ゆう子

 八重咲きどくだみ

  五月尽旅はせずとも髪汚る 中嶋秀子



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5月 30日

2010-05-29 23:45:10 | Weblog

         ( 蟻地獄 )

 

ウスバカゲロウの幼虫(あとずさり・あとさり虫)が作った擂鉢状の穴、その底に
潜んで蟻などがすべり落ちると鉤型の顎で捕らえて食べる。その罠か棲家か
大きさに大小はあるがどれも小さな生き物がすべるように仕上げが美しい匠の技
最近では余り見なくなったが、乾いた砂地に多く見られる

 

千年の寺いつからの蟻地獄             津田清子

 

蟻地獄すれすれに蟻はたらけり           加藤かけい

 

蟻地獄すべりし跡は砂が消す            柴田佐知子

 

歓喜天の膝下にあまた蟻地獄            長江克江


   独り言 
今少し携わっている仕事の一つに多摩地区にある廃校となった小学校の増改築と新築の工事
その小学校が今東京の医療系の大学となるべくの工事ですが、昭和50年代高度成長期
の東京での深刻な住宅難解消のために計画された多摩地区のニュータウン化も今や老朽化と
老齢化で過疎化が進む状態です。
同地で行われた打ち合わせ終了後、廃校舎うらで見つけた蟻地獄、当時はきっと子供達の
遊びの声が満ちていたんだろうな・・そしてこの蟻地獄も遊ぶ興味の一つになっていたのに
違いない・・・そんな気持ちで思わず写してきました。
「あとずさり」出来ない現世に虫の命は確かなものなのです

   廃校舎裏一列の蟻地獄

   過疎すすむ昭和の団地あとずさり        ころころ



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5月 29日

2010-05-28 23:18:55 | Weblog

         ( 野茨・のいばら・花茨・花うばら )

 

野茨や波ひたひたと水位標           山岸治子

 

花うばらふたたび堰にめぐり合ふ       芝不器男

 

花茨ゴルフボールが孵りさう          鍵和田釉子

 

茨さくや根岸の里の貸本屋              子規

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5月 28日

2010-05-27 23:01:20 | Weblog

          ( 沙羅の花・夏つばき )

 

沙羅の花仰ぐ耳輪のうすみどり            西村和子

 

沙羅散華神の決めたる高さより            鷹羽狩行

 

鴎外の遺書を碑に読む沙羅あかり          白井 香甫

 

木曾殿に一日花の沙羅白し              有働 亨


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5月 27日

2010-05-26 23:50:52 | Weblog

             ( あやめ・文目・菖蒲 )

 

「菖蒲」と書いてあやめと呼ばれているので,紛らわしいですね
ころころのなりの判別の一番のヒントは花の付け根にある虎斑模様(文目)です
色は紫、花菖蒲に比べると花は小さく7~8cm位のものが多いようです
俳句で「花菖蒲」とかいて「花あやめ」とは読みませんので区別が必要です

 

あやめ見にゆくと女等裾つらね              細見綾子

 

花あやめ一茎倒し逢いにゆく               宇多喜代子

 

あやめ咲きぬ父母を結びし明治の恋           赤城さかえ

 

花あやめ葉さきは雨のおくところ              室生とみ子




 

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5月 26日

2010-05-26 00:19:38 | Weblog

        ( 花菖蒲 )

 

花菖蒲さびしき色を集めたる           深見けん二

 

花菖蒲かがやく雨の走るなり           中村汀女

 

咲き初めの丈を揃へて花菖蒲           羽吹利夫

 

欄に尼僧と倚りぬ花菖蒲                             横山房子



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5月 25日

2010-05-24 22:42:35 | Weblog

         ( 苔の花 )

 

狛犬の台座もろとも苔の花            小野寺順子

 

子の睡りもつとも深し苔の花            長谷川櫂

 

 洛北の暮色をたたへ苔の花           長谷川双魚

 

仏ともただの石とも苔の花             森本林生





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5月 24日

2010-05-23 23:11:26 | Weblog

           ( キャベツ・甘藍 )

 

甘藍の畑のひろきに五月不二           山田文男

 

甘藍の玉巻くまへの青さかな            佐川広治

 

満載のキャベツ嬬恋村を出る            秋山ふみよ

 

大寺を囲みてすべてキャベツ畑           小寺美佐子


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5月 23日

2010-05-23 00:27:16 | Weblog

          ( うつぼ草 )

 

山二つ影の相寄るうつぼ草        古舘曹人

 

うつぼ草うすむらさきに窓昏るる      釘宮のぶ

 

うつぼ草レール撤去の空地かな      草野駝王

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