11月 29日

2012-11-28 22:54:08 | Weblog
              ( 根深汁・葱 )



乱雑に年とるばかり根深汁             沢木欣一


葱汁と塩鱈のこの夕餉かな             細見綾子


白葱のひかりの棒をいま刻む            黒田杏子


伊吹嶺に雪来し朝や根深汁             米山方士


葱の香に夕日の沈む楢ばやし            飯田蛇笏







伊吹嶺の俳句 (ムーさんの俳句歳時記から転載させて頂いています)
http://m6towers.kuronowish.com/saijiki/saijiki_top.html



ボーナスに縁なきくらし根深汁        国枝隆生


窯詰めを終へたる夜の根深汁        武田稜子


漉き土間に朝採りの葱泥まみれ       栗田せつ子


土寄せて土匂ひ立つ葱の畝          熊澤和代



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11月 28日

2012-11-28 01:36:52 | Weblog
                ( 都鳥・百合鴎・冬鴎 )



ゆりかもめ水に羽根打ち胸打ちて         細見綾子


煤けたる都鳥とぶ隅田川              高浜虚子


めぐりては水にをさまる百合鴎           石田郷子


菜つ葉服マストに干され都鳥            北野民夫


百合鴎波に浮沈をたのしめり            高橋良子








伊吹嶺の俳句 (ムーさんの俳句歳時記から転載させて頂いています)
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冬鴎声の散らばる風の浜            内田陽子


百合鴎堅田の湖の日溜りに           伊藤克江


開かざる勝鬨橋や都鳥             菊池佳子


冬かもめゆつくり刻の過ぐる島         服部鏡子



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11月 27日

2012-11-26 23:21:25 | Weblog
             ( 冬椿・寒椿 )



寒椿朝の乙女等かたまりて          沢木欣一


瀬の音に沿ふ竹薮の寒椿           栗田やすし



ふるさとの町に坂無し冬椿           鈴木真砂女


寒椿落ちしばかりの水揺るる          菅井たみよ


花咲いておのれをてらす寒椿          飯田龍太


葉籠りの花の小さきは冬椿           清崎敏郎







伊吹嶺の俳句 (ムーさんの俳句歳時記から転載させて頂いています)
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児が拾ふ落ちしばかりの寒椿        丹羽康碩


寒椿涙の夫を見てしまふ           山口茂代


幹太し祖父が手植ゑの寒椿         蔭山玲子




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11月 26日

2012-11-26 01:03:22 | Weblog
            ( 山茶花 )


山茶花に遺影の眼鏡はし光る        沢木欣一


山茶花咲く二夜ばかりは月夜にて      細見綾子


山茶花や書庫に使はぬ置時計        栗田やすし






山茶花の散るとき人の起ちあがる       林徹


山茶花のくれなゐひとに訪はれずに      橋本多佳子


山茶花の八重咲く白さ昃りても         小澤満佐子


乱雑に山茶花散るよ泣く子にも         金子兜太







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山茶花の冷たさに触れ父を恋ふ       倉田信子


山茶花の白こぼれつぐ瑠璃光寺       福田邦子


山茶花や縁切状の女文字           矢野孝子


散り敷きてなほ山茶花の花盛り        熊澤和代



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11月 25日

2012-11-25 00:20:25 | Weblog
            ( 冬牡丹・寒牡丹 )


春、蕾を摘み取って、花期を遅らせ冬に咲かせる牡丹



藁苞を洩るる日を恋ひ寒牡丹        細見綾子


もの焚けば綾子師のこと寒牡丹       栗田やすし








日と月のごとく二輪の寒牡丹         鷹羽狩行


風吹いて花ひろがりぬ冬牡丹         橋本鶏二


花びらに風の翳ある冬牡丹          由木冨美子


寒牡丹白光たぐひなかりけり         水原秋櫻子




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藁内に漲る気息寒牡丹           下里美恵子


花びらに風のさざ波寒牡丹         梅田 葵


逃げ易き窯場の日差し寒牡丹       八尋樹炎



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11月 24日

2012-11-23 23:39:04 | Weblog
              ( 冬の川 )



いとなみのほつれを冬の川流れ         細見綾子


冬の川曲がりしあとは光のみ           仙田洋子


冬川やのぼり初めたる夕芥            杉田久女


本流に入りて安らぐ冬の川            福川悠子


冬川が曲る鋼のいろ放ち             山口啓介





川面の雲



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冬の川曲る高みに賽の神           渡辺昌代


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11月 23日

2012-11-23 01:16:15 | Weblog
          ( 一葉忌・樋口一葉の忌日 )



明治29年11月23日 文京区丸山福山町で逝去。享年24歳



針山に小さき抽斗一葉忌             栗田やすし


石蹴りの子に道きくや一葉忌            久保田万太郎


一葉忌折目を六ッに薬包紙             秋元不死男


番台で本読む少女一葉忌              大西八洲雄


一葉忌舞妓の通ふ英語塾              荒井書子





本郷菊坂 一葉井戸


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一葉忌暗き三和土のしみ抜き屋          矢野孝子


水仙のやはらかに伸ぶ一葉忌           鈴木みすず


一葉忌すとんと暮れて飯が噴く           鈴木みや子


赤錆びし炭火アイロン一葉忌            横森今日子



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11月 22日

2012-11-22 01:03:04 | Weblog
             ( 冬薔薇 )



冬薔薇金色の日を分ちくるゝ         細見綾子


散るまへの光にゆだね冬薔薇        鍵和田釉子


かりそめの色にはあらず冬薔薇       片山由美子


文芸は具象抽象冬の薔薇           阿波野青畝


三面鏡ひらきてふやす冬の薔薇       朝倉和江








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問診の女医は教へ子冬薔薇         櫻井幹郎


下町や都電の柵に冬の薔薇         武藤光


農学部冬薔薇束で売られをり         太田滋子



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11月 20日

2012-11-20 00:57:25 | Weblog
             ( 酉の市 )


今日20日は二の酉、今年はこの二の酉までです



此頃の吉原知らず酉の市           高浜虚子


くもり来て二の酉の夜のあたゝかに      久保田万太郎


酉の市行かず仕舞の水仕事          菖蒲あや


二の酉もとんと忘れて夜に入りし       星野立子


どぜう屋に老の気勢や酉の市         本郷和子











お多福の一人笑や酉の市           酒井土子




写真は浅草鳳神社の隣り長石寺の「なでおかめ」
その云われは神社の公式HPによれば


おでこをなでれば賢くなり
目をなでれば先見の明が効き
鼻をなでれば金運がつく
向かって右の頬をなでれば恋愛成就
左の頬をなでれば健康に
口をなでれば災いを防ぎ
顎(あご)から時計回りになでれば物事が丸く収まると云う


おかめはお多福とも言われ福が多く幸せを招く女性の象徴という事から縁起が良いとされ
酉の市の縁起熊手にも江戸より飾り付けられています。
おかめとは天宇津女命(アメノウズメノミコト)のことと言われております
神様なんですね



伊吹嶺の俳句 (ムーさんの俳句歳時記から転載させて頂いています)
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リヤカーに熊手積みゆく酉の市       菊池佳子


裸火に熊手の千両箱光る          佐藤とみお


丼をはみ出す海老や酉の市         宇佐美こころ



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11月 19日

2012-11-18 23:59:46 | Weblog
             ( 一茶忌<旧11月19日> )



今日19日(旧暦)は一茶忌、1763年6月15日長野県北部、北国街道柏原宿の
農家に生まれる。15歳の時に江戸に奉公に出されます。生涯二万句の発句をなし
ています。自虐的とも取れる句、土地に根ざした作風は俳句をしない人にも共感を
得ている気がします



一茶忌や父を限りの小百姓          石田波郷


ガスの火の紫もゆる一茶の忌         富安風生


焼栗の爆ぜて一茶忌近うせり         吉田鴻司


切り取りしごとき日向や一茶の忌       片山由美子


一茶忌の雀の家族焚火越す          秋元不死男


一茶忌の句会すませて楽屋入         中村吉右衛門






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一茶忌や敷居を走る子の電車        和久利しずみ


お下がりの米を雀に一茶の忌         安藤幸子




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