7月 30日

2013-07-29 20:38:57 | Weblog
               ( 夕菅・黄菅 )



海鳴りや黄菅群れ咲く葦毛崎            栗田やすし


日光黄菅とその名覚えてまた霧へ          加藤楸邨


夕菅の野より奈落となる樹海             桑田青虎


夕菅やつぎなる湖ヘカヌー抱き            中戸川朝人


蝦夷黄菅とや海霧の色走りしは            稲畑汀子


霧ながれ霧あたりゆく黄菅かな            石田郷子


夕菅や開拓すてし小屋のあと             中村信一


夕菅も星もひらきて草千里              坂本宮尾




武蔵黄菅




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7月 28日

2013-07-28 01:13:57 | Weblog
                ( 苦瓜・ゴーヤ )



苦瓜の路地より手織り機の音            栗田やすし


還らざる島苦瓜の汁ねばり             沢木欣一


酒亭肥後路苦瓜二本荒笊に             正木ゆう子


苦瓜という悶々のうすみどり             坂巻純子


苦瓜をさくさく食むも島の性             瀬底月城


苦瓜の登りつめてはただよえる           森田かりん


苦瓜やぶらさがるものみな愉し            長嶺千晶


苦瓜のあだ花ばかりつけてのび            牧 貴子







☆ 今日は二番目の孫、悠太のお宮参り。東京は暑くなりそうです


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7月 27日

2013-07-26 21:15:44 | Weblog
              ( 夾竹桃 )


27日は隅田川の花火大会です


夾竹桃咲き連なりて基地隠す             栗田やすし


人妻の眉根夾竹桃憂しと                細見綾子


夾竹桃日暮は街のよごれどき              福永耕二


夾竹桃白きは夕べ待つごとし               米谷静二


二階より見えて夜明けの夾竹桃              菖蒲あや


夾竹桃おなじ忌日の墓ならぶ               朝倉和江


夾竹桃火屑の如く掃き寄せて               行方克巳


父母にあふ夾竹桃のまた盛り               森 澄雄












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7月 22日

2013-07-23 00:33:23 | Weblog
              ( 百日紅・百日白 )



百日紅一樹が炎ゆるたよりかな             沢木欣一


藁草履買ふ山麓の百日紅                栗田やすし


女来と帯纒き出づる百日紅                石田波郷


百日紅空の青さの衰へず                 西村和子


石塀のさはれぬ熱さ百日紅                片山由美子


百日紅火屑の落花掃かれけり               深見けん二


何恃めとや躍り咲く百日紅                 岡本 眸







さるすべりの白花は百日白と書きます、読み方は「ひゃくじつはく」またはそのまま「さるすべり」



百日紅白きはどこか供華めきて               石塚友二


渡殿は百日白に折れ下る                  山田弘子


星生る百日白の花の上                   粟津松彩子


百日白近江の空こそ縹色                  増田十王


此頃は薄墨になりぬ百日白                  正岡子規

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7月 21日

2013-07-21 07:43:10 | Weblog
              ( 夕顔・夜顔 )


夕顔は本来ウリ科の干瓢をとるための植物、植物分類上「夜顔」が正しいとのこと
ただ俳句では夕顔として詠まれていることが多いようです



百姓の渋きしわぶき夕顔棚                細見綾子


葉がくれに咲く夕顔のうすみどり             軽部烏頭子


夕顔やひときは荒き山の星                佐野美智


夕顔は月よりすこし明るけれ               中尾寿美子


いま咲きし夕顔にはや蟻通ふ                成重昭女


夕顔のほぐるる間合鐘の鳴る                降旗八重子


夕顔に乳ふくますはしづかなり               草間時彦


風呂沸いて夕顔の闇さだまりぬ               中村汀女














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7月 18日

2013-07-18 00:46:42 | Weblog
               ( 風鈴 )





停戦ニュース鳴り出す風鈴寝顔の上           沢木欣一


硝子風鈴夕風を知りゐたる                細見綾子


隧道に風鈴売の入りにけり                 菅原鬨也


耳遠き母風鈴を見てをりぬ                 那須淳男


海を恋ふ貝風鈴の鳴りやまず                高橋悦男


三陸の風を持て来よ鉄風鈴                 浜畑祐子


過敏なる風鈴ありて夫婦の夜                鷹羽狩行


風鈴や哀しき時は哀しき音                 坂本霞城


風鈴やひとりに適ふ路地暮し                菖蒲あや



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7月 17日

2013-07-16 22:03:07 | Weblog
               ( 紅蜀葵・紅葉葵 )



花びらの日裏日表紅蜀葵                 高浜年尾


夕立の前ぶれ雨や紅蜀葵                 中村汀女


紅蜀葵咲く地の影に暑を残し               石原八束


紅蜀葵ひとの高さで花ひらく                岡島昭二


野球部の坊主頭や紅蜀葵                 冨田正吉


紅蜀葵肱まだとがり乙女達                 中村草田男


紅蜀葵子の見上ぐるに撓ひ咲く              西森請子


紅蜀葵上目づかひに峡童女                岸田稚魚











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7月 15日

2013-07-15 03:35:38 | Weblog
               ( 白粉花・夕化粧 )


花火屑おしろい花に掃き寄せて              細見綾子


白粉花の夕咲く香なり二日月               遠藤 はつ


本郷に残る下宿屋白粉花                 瀧 春一


手になじむ道具いくつか白粉花              掘之内長一


アパートの皆共稼ぎ白粉花                七田千代子


下町や白粉花を捨て蒔きに                角川 照子


畳屋とおしろい花が暮れにけり              榎本好宏


白粉の花の紅白はねちがひ                富安風生














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7月 14日

2013-07-14 00:38:09 | Weblog
               ( 蚊帳 )


早めの梅雨明けの後の猛暑で草花は秋の花を紹介させていただいていましたが今日は蚊帳
東京ではお寺ですら防犯の意味でしょうか蚊帳を見ることが少なくなりました



はらからの蚊帳の眠りや遺影の間             沢木欣一


蜆蝶来て親しめり褪せし蚊帳                細見綾子


蚊帳渡る風の青さに目覚めけり               菖蒲あや


青蚊帳のたたみ方など思ひ出す               能村研三


蚊帳吊つて婆の見守る麻疹の子               滝沢伊代次


蚊帳に寝て母在る思ひ風の音                杉本寛


子の蚊帳に妻ゐて妻もうすみどり              福永耕二







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7月 13日

2013-07-13 01:59:28 | Weblog
               ( 酔芙蓉 )


酔芙蓉紅ささやくと見る間かな               中村汀女


白といふはじめの色や酔芙蓉                鷹羽狩行


酔芙蓉をはりの花は酔ふかし                水原秋櫻子


ロゼといふ色に出でたる酔芙蓉               後藤比奈夫


おわら果て八尾の町の酔芙蓉                佐野和子


高々と夕日とゞめて酔芙蓉                  星野椿


曲らねば町を出る道酔芙蓉                  鈴木俊策




酔芙蓉





槿




立葵







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