6月 1日

2018-05-31 18:37:43 | Weblog
                (  六月  )



六月や茶ぐろ抜け出し芋の蔓            細見綾子



六月の礎(いしじ)に影やももたまな        砂川紀子



六月の空高々とブーケ舞ふ             藤田幸子



六月の竹美しや石の門               中川幸子



六月の人居ぬ山の大平ら              飯田蛇笏



六月の女すわれる荒莚               石田波郷



六月の木曾駒ケ嶽箱庭に              長谷川かな女



六月や信濃は雲のはたた神             森澄雄



六月や刈り伏せておく草の丈            鷹羽狩行



舟べりを過ぐ六月の水の色             桂信子
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5月 31日

2018-05-29 19:12:21 | Weblog
                 (  昼顔  )



ひるがおの虹色砂上夢しかと           沢木欣一



子に教ふカ行のカの字藪昼顔            細見綾子



昼顔や大聖堂は静まれり             野々垣理麻



昼顔の柵にからめり無人駅            長谷川雅子



昼顔や神父をおろす島渡舟             坪井かね子



昼顔を摘まんとすれば萎れけり           富安風生



昼顔のゆるりとからむ箒の柄            中嶋秀子



昼顔や捨てらるるまで櫂痩せて           福永耕二





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5月 29日

2018-05-28 19:59:24 | Weblog
                   (  狐の提灯・宝鐸草・ほうちゃくそう  



猪垣のほとり狐のちようちん咲く          細見綾子



山の辺に狐の提灯綾子亡し             国枝隆生



坪庭に狐の提灯大井宿               山下智子



けものみち狐の提灯花つけし             飴山實



空青し狐の提灯さびしいぞ              加藤秋邨



狐の提灯咲く道を来て鼓あり             水原秋櫻子



宝鐸草森の冥さに眼の馴れて             高澤良一



宝鐸草八雲旧居に見たりけり             西岡節山



宝鐸草咲いて参道くねるかな             大嶋洋子




          



          黄花宝鐸草
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5月 28日

2018-05-27 18:20:29 | Weblog
                (  茄子の花・花茄  )



茄子の花巧言令色滅ぶべし             沢木欣一



霧降るが見ゆる茄子の末の花           細見綾子



風呂敷を抱へ僧来る茄子の花           栗田やすし



裏庭に茄子の花咲く駐在所            野島秀子



傘さして夫見入りをり茄子の花          岸本典子



茄子咲くや道より低き藍染屋           小田二三枝



一合の米研ぎし水茄子苗に            上杉美保子



たつぷりと畝に水撒き茄子植うる         藤田岳人



母訪うて昔話や茄子の花             後藤暁子



下駄鳴つて水屋ともれり茄子の花          長谷川 櫂



石仏に一燈淡し茄子の花              鷹野清子




          
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5月 27日

2018-05-26 19:11:34 | Weblog
             (  金魚・金魚玉・金魚市・出目金・金魚田  )



石臼に目高ほどなる金魚飼ふ           栗田やすし



セルを着て稚き金魚買はんなど           沢木欣一



少年に受験苦金魚の麩みな浮く          細見綾子



空缶の金魚ゆらして登校す            河原地英武



金魚市竿で引き寄すせりの箱           松原和代



弱りたる金魚一匹離し飼ふ            関 亜弥美



背中越し糶札飛べり金魚市            河合義和



出目金を野太き声が糶り落とす          日野圭子



金魚売り富士の湧水注ぎ足せり          坂本操子



糶船の中で弧を描く群れ金魚           長崎眞由美



金魚売り富士の湧水注ぎ足せり          坂本操子



金魚売竜神様の水貰ひ              長谷川郁代



朝市の金魚値札を避け泳ぐ            栗木豊代子



早口の符牒飛び交ふ金魚市            市川悠遊



歯を削る音や金魚の立ち泳ぎ           市川正一郎



不細工なほど蘭鋳の高値呼ぶ           篠田法子



金魚市銜へ煙草で糶り始む            服部鏡子



金魚玉幼の病みし日のことも           武藤光晴




          
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5月 26日

2018-05-25 17:43:16 | Weblog
                 (  額の花・額紫陽花  )



額の花ひすいの花粉葉にこぼれ           澤木欣一



寡婦たりし母が好みし額の花           栗田やすし



額の花咲きあふれたり土管坂           鳥居純子



雨雲の走る坂道額の花              塩坂惠子



よろずやの間口一間額の花            雨宮民子



額の花燈台へ伸ぶ石畳               松崎鉄之介



帝釈天雨日詣でや額の花              村山故郷



眼を病みし片くらがりや額の花           鷲谷七菜子



きらめきは風の木洩日額の花            稲畑汀子




          

          うすがくあじさい




          


          すみだのはなび
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5月 25日

2018-05-24 18:29:55 | Weblog
              (  紫陽花・四葩・七変化  )



寺町が晩学の宿濃紫陽花             栗田やすし



あぢさゐや逢はばすずしくもの言はむ       細見綾子



紫陽花の原種苗買ふ朝の市            丹羽康碩



父の供花少し小振りの濃あぢさゐ         岸本典子



あぢさゐや仏足石に水溜り            渡辺協子



濃あぢさゐ男子生れしと声はづむ         不破志づゑ



あぢさゐの藍をつくせし寺の庭          黒木純子



あぢさゐの色を重ねし雨上り           清水聡子



紫陽花に触れて石仏巡りかな           藤本いく子



白紫陽花幼き毬は薄みどり            巽 恵津子



虚子庵の名残の四葩藍淡し            小島千鶴



紫陽花や町家にパッチワーク展          市原美幸



鎌倉の山あぢさゐの瑠璃きざす          福田邦子



紫陽花の青が囲めり丈草井            廣島幸子



門川に鯉飼ふくらし濃あぢさゐ          角田勝代
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5月 23日

2018-05-22 20:27:37 | Weblog
    
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       お訪ねのみなさまには少々お待ち下さい



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5月 19日

2018-05-18 19:18:55 | Weblog
             (  苔の花・花苔  )



苔の花見下ろす寺の奥座敷            栗田やすし



室生寺の塔に雨降り苔の花            細見綾子



師を恋ふて無名庵まで苔の花           栗田せつ子



昼暗き如庵の裾の苔の花             鈴木真理子



夫恋ふる式部の歌碑や苔の花           大澤渓美



鵜装束軒に乾けり苔の花             上田博子



尼寺の庭にかがやく苔の花            林 尉江



鐘楼も茅葺の屋根苔の花             武藤光晴



大杉の走り根覆ふ苔の花             山下 護



庫裡までの飛石づたひ苔の花           松本恵子



走り根のからむ樹海や苔の花           武田稜子



霊木の文殊の注連に苔の花            中山敏彦




          

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5月 16日

2018-05-15 20:32:41 | Weblog
                 (  泰山木の花  )



雨の本郷見下ろす泰山木の花           細見綾子



だんまりや泰山木の白法師             鷹羽狩行



ロダンの首泰山木は花得たり            角川源義



泰山木あとずさりして花仰ぐ           神野喜代子



泰山木高きに咲けり母の寺            近藤文子



大鳥居おほひて咲けり泰山木           中平紀代子



夕の日に泰山木の花錆ぶる            武藤光晴



泰山木塩田長者の庭に錆ぶ            上杉和雄



泰山木今朝鮮しき白解きぬ            金田義子



一番花泰山木の秀枝より              阿波野青畝



泰山木の花ありつたけ崩壊秘め           加藤秋邨



          

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