9月 1日

2012-08-31 23:08:55 | Weblog
              ( 九月・長月 )



椋の木の蔭の明るき九月来る            西村和子


なにがなしたのしきこころ九月来ぬ         日野草城


やわらかに土踏まずあり九月来る          坪内稔典


九月はじまる無礼なる電話より           伊藤白潮


九月来箸をつかんでまた生きる           橋本多佳子


九月来る灰皿の上に紙燃やし            岡本眸




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8月 31日

2012-08-30 23:33:37 | Weblog
             ( 稲の花 )


竹薮の裾濃にけぶる稲の花            沢木欣一


クレヨンで塗る青空や稲の花           細見綾子


高館や河白波に稲の花               石原八束


神の背にふくらむ袋稲の花             磯貝碧蹄館


さゆらぎて黄泉のあかるさ稲の花         能村登四郎







伊吹嶺の俳句 (ムーさんの俳句歳時記から転載させて頂いています)
http://m6towers.kuronowish.com/saijiki/saijiki_top.html



山里の朝日眩しき稲の花             宇佐美こころ


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8月 30日

2012-08-30 00:08:02 | Weblog
             ( 紫苑・しをに・鬼の醜草 )



紫苑晴れあれが伊吹と指させり         栗田やすし


味噌蔵へ行く道雨の紫苑かな          細見綾子


この壺を最も好む紫苑さす             富安風生


紫苑刈る浅間の雲の中に入り           宮坂静生


蓼科は紫苑傾く上に晴れ              木村蕪城






伊吹嶺の俳句 (ムーさんの俳句歳時記から転載させて頂いています)
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奥美濃の雨に紫苑の弓なりに          丹羽康碩


紫苑咲く棚田の畦の行き止まり         国枝洋子


紫苑晴底まで透きし飛鳥川            宇野美智子



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8月 29日

2012-08-28 23:47:17 | Weblog
             ( 嫁菜 )


犬見せて五六の乳房嫁菜萌ゆ           秋元不死男


嫁菜つみ夕づく馬車を待たせつゝ         杉田久女


蘆垣に嫁菜花さく洲崎かな             泉鏡花


紫を俤にして嫁菜かな                松根東洋城


市振やはらはら雨の嫁菜菊             福島小蕾






関東嫁菜


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8月 28日

2012-08-27 23:49:22 | Weblog
              ( 秋刀魚 )



全長に回りたる火の秋刀魚かな           鷹羽狩行


火だるまの秋刀魚を妻が食はせけり         秋元不死男


秋刀魚焼いて火逃げし灰の形かな          阿波野青畝


荒海の秋刀魚を焼けば火も荒ぶ           相生垣瓜人


膝の子のなみだ大粒秋刀魚食ふ           堀口星眠



伊吹嶺の俳句 (ムーさんの俳句歳時記から転載させて頂いています)
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秋刀魚焼く火伏せの護符を煙らせて         坪野洋子


無愛想は薩摩の気風秋刀魚焼く           齋藤眞人


防災の七輪で焼く大秋刀魚              加藤百世



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8月 27日

2012-08-26 23:10:31 | Weblog
            ( 狐の剃刀 )


 ★ ヒガンバナ科多年草



狐の剃刀山柔らかく日に抱かる            雨宮抱星


きつねのかみそり背は青々と日本海         中村純子


きつねのかみそり未だ咲かず寺の庭         田中冬二


狐の剃刀霧へ落として来りけり            櫛原希伊子


娶るべしキツネノカミソリ科のおんな         豊口陽子






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8月 26日

2012-08-26 01:35:29 | Weblog
            ( 赤蜻蛉・秋茜 )



赤とんぼ御穂田に生れとなめせり        沢木欣一


糸ひきの女の視界赤とんぼ            細見綾子


赤蜻蛉光に変りひかり殖ゆ             栗原加美


くさや干す浜に群れくる秋茜            岡田透子


秋あかね海女の笛聞く崖の上           大川鶴園




伊吹嶺の俳句 (ムーさんの俳句歳時記から転載させて頂いています)
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赤とんぼ野川の道を後先に           中村修一郎


赤とんぼ一三階の窓に来る           後藤暁子


秋あかね群るる木曽路や淵碧し         加藤雅子





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8月 25日

2012-08-25 00:25:04 | Weblog
             ( 沢桔梗 )



2005年8月25日から始まったころころのブログ、おかげさまで明日から
8年目に入ります 日頃多くの励ましを下さっている皆さま ありがとうございます
これからも、励まし、苦言 宜しくお願いします (今日は父の命日でも有ります)



むらさきの山気そのまま沢桔梗           渡辺恭子


木道をくぐる水音沢桔梗               宮田俊子


沼の辺の踏み場なかりし沢桔梗           小路紫峡


尾瀬沼の靄うすれゆく沢桔梗             有村節香


水櫛はをとこもすなる沢桔梗             鈴木鷹夫








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8月 24日

2012-08-23 23:29:07 | Weblog
            ( カンナ・花カンナ )


カンナ朱に神の愛憎いづれなる          岡本 眸


朝よりカンナ一心不乱のいろ           奥坂まや


荒磯の風に燃え立つカンナの緋          西村美枝


花カンナ埠頭に夕日ひつかかり          宮坂静生


カンナ燃ゆ子の手眩しき参観日          落合多恵子






伊吹嶺の俳句 (ムーさんの俳句歳時記から転載させて頂いています)
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人住まぬ庭に真赤なカンナ燃ゆ         川村鎭野


雨あとのカンナ赤増す尼の寺          松島のり子




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8月 23日

2012-08-23 17:07:26 | Weblog
              ( 処暑 )


今日は二十四節気の処暑、暑さも収まる頃の意味。 まだまだ暑さも続いて日本近海の
海水温度も高く、秋刀魚の漁が気になります



処暑の富士雲脱ぎ最高頂見する          岸風三楼


処暑なりと熱き番茶を貰ひけり           草間時彦


水うましうましと処暑の木曽にをり         菅美緒


母の足さすりてせめて処暑の孝           辻田克巳


むらさきの鳶職がゐる処暑の寺           田中睦枝




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