撫子・なでしこ・瞿麦・牛麦
秋の七草のひとつ「撫子」万葉集の中にも多く歌われています
なんと大伴家持は23首も歌っているとの事河原撫子(大和撫子)は「撫でし子」
を掛詞にすることが多いそうです
撫子の花野浄土となりにけり 沢木欣一
日やけせし顔でなでしこ匂ひすと 細見綾子
尼御前の海へ撫子投じけり 中川幸子
撫子に雨脚強し休め窯 長江克江
撫子の白も咲きけり母の畑 松永敏枝
虫取り撫子
撫子や上野の夕日照り返す 正岡子規
撫子も草の庵も富士のもの 高浜虚子
野仏の供華に虫取撫子も 松崎鉄之介
浜撫子いまだ心の喪を解かず 鈴木真砂女
大阿蘇の撫子なべて傾ぎ咲く 岡井省二
岬に咲く撫子は風強ひられて 秋元不死男
男鹿半島最北端 入道崎に咲く
サイトから一部資料・写真お借りしています
撫子を今、あらためて調べてみると、秋の七草なので秋季、異名である常夏は、夏季とありました。微妙に使い分けているのかなあ?と思いました。
源氏物語の帖名でも有り、とこなつかしきと和歌にも有り、大変興味深く思いました。
又お邪魔致します。
勉強させて頂いています
さて撫子 十七季(歳時記)によれば晩夏の草花
春の七草は、平安時代に選ばれ一方、秋の七草が選ばれたのは奈良時代と聞きました
またの旧暦の秋である7月~9月が、現在は8月末から11月にあたりになり
これは私感ですが 眼前にある花が季節で季節が来たから咲くのでは無いのでしょうか
私はかなり長く俳句を楽しんできましたが
自分の俳句に七七をつけて歌にせよと言われても
季語が邪魔になって出来ません
季語は断定の力がありますね