2月 28日

2023-02-28 06:01:22 | Weblog
                            二月尽・二月果つ



          厨芥車滴り長し二月尽              沢木欣一


          雨あとの畦のもろさよ二月尽           下里美恵子


          杼を通す音軽やかや二月尽            岸本典子


          ママレード琥珀に煮詰む二月尽          岡田佳子


          わが名記す護摩木の炎二月果つ          山下 護




                  



          二月尽天城山葵に涙して             細見綾子


          怒濤には男のにほひ二月尽            鍵和田釉子 


          水底に稚魚のくれなゐ二月尽           飯田龍太


          川幅のいくばくふとり二月尽           能村登四郎


          托鉢も日向を選るや二月尽            角川春樹




                  



            今日も日本全国で5,180人のコロナ感染者の発表が有りました、
          どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマス昨ク・手洗いを
          心がけましょう 
            ( 前週同曜日比 -1,606 人 )  一部サイトから資料お借りしています
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2月 27日

2023-02-27 05:44:26 | Weblog
                     蒲公英・鼓草・たんぽぽ・タンポポの絮



          縄文の土葺き屋根に鼓草             栗田やすし


          たんぽぽの鮮やかな黄よ塩の道          小島千鶴


          たんぽぽや顎豊かなる微笑仏           中村たか


          たんぽぽや寝ころんで見るグライダー       関根切子


          道の辺に狸の墓や鼓草              市江律子




                  


                  

                    ( 白花たんぽぽ )


          たんぽぽや母を呼ぶとき吾幼し          林 翔


          蒲公英が咲き睡たさが風にのり          菖蒲あや


          農歌舞伎草の桟敷の鼓草             仁井一路


          蒲公英や空より戻る観覧車            佐藤幸子


          しあはせに短かたんぽゝ昼になる         細見綾子




                  

                    ( 関東たんぽぽ )


             今日も日本全国で12,189人のコロナ感染者の発表が有りました、
          どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマス昨ク・手洗いを
          心がけましょう 
            ( 前週同曜日比 -1,973 人 )  一部サイトから資料お借りしています
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2月 26日

2023-02-26 05:51:27 | Weblog
                        薺の花・ぺんぺん草・三味線草



          パン買ひに三味線草の近道を           細見綾子


          十字架の丘にペンペン草茂る           河原地英武


          花なづな牛が鼻づら寄せて嗅ぐ          下里美恵子


          花なづな検番過ぐる昼の猫            武藤光晴


          花なづな吹きっ晒しの越後線           ころころ




                  



          庵を出でて道の細さよ花薺            河東碧梧桐


          芭蕉稲荷ぺんぺん草の揺れ通し          鍵和田釉子


          雨の粒ぺんぺん草のペンペンに          辻 桃子


          雲水の影から影へ花なづな            藤田湘子


          花なづな母の指先いつも濡れ           小島花枝




                  



             今日も日本全国で15,220人のコロナ感染者の発表が有りました、
          どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマス昨ク・手洗いを
          心がけましょう 
            ( 前週同曜日比 -1,911 人 )  一部サイトから資料お借りしています

                          
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2月 25日

2023-02-25 07:12:49 | Weblog
                     馬酔木の花・花馬酔木・あせび・あせみ・あせぼ



          馬酔木は有毒植物の一種で牛馬が食べると痺れて酔ったようになるのでこの名前に
          なったということです。写真は自生のものでピンクの馬酔木は園芸品種です



          人遠し馬酔木の下のくぐり水           細見綾子


          花馬酔木顔より昏るる念怒仏           栗田やすし


          舞姫の歌碑に木洩れ日花馬酔木          上田博子


          山門をくぐる馬酔木の花にふれ          笹邊基子


          継ぐ人の絶えし旅籠や花馬酔木          小澤明子




                  



         来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり       水原秋櫻子


         こころみに足袋ぬぎし日や花あしび        林 翔


         月よりもくらきともしび花馬酔木         山口青邨


         花馬酔木供へ隠るる行者像            右城暮石


         奈良の夜は女人の匂ひ花あしび          飴山 實




                  



            今日も日本全国で15,026人のコロナ感染者の発表が有りました、
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2月 24日

2023-02-24 06:04:27 | Weblog
                          丹の芽・芽牡丹



          牡丹の芽筆ほどといふしか思ふ          細見綾子


          紅濃かり綾子愛せし牡丹の芽           国枝隆生


          忌を修す母の牡丹の芽に屈み           都合ナルミ


          菰解きて日ざしあふるる牡丹の芽         倉田信子


          牡丹の芽影置くほどに伸びにけり         矢野愛乃




                  


                  



          早起きの妻のけはひや牡丹の芽          沢木欣一


          のぞみいつか子へ移りゆく牡丹の芽        能村登四郎


          嫁ぐ子へ日の剥がれゆく牡丹の芽         林 翔


          みほとけに上品下品牡丹の芽           六本和子


          人々に徳川園の牡丹の芽             石川 梨代




                    


            今日も日本全国で15,026人のコロナ感染者の発表が有りました、
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2月 23日 (天皇誕生日)

2023-02-23 05:22:23 | Weblog
                         山葵・山葵田・山葵沢



          二ン月の雪が山葵のみどりに降る         細見綾子


          山葵田を抜け来し水に鍬浸す           栗田せつ子


          山葵田をめぐるさざ波まぶしかり         高橋孝子


          畝をきる鍬音響く山葵沢             小田和子


          山葵田の水光らせて砂利を掻く          千葉ゆう




                  


          三段の小滝の懸り山葵澤             山川 喜八


          伊豆人のしたゝかくれし山葵かな         尾崎紅葉


          言もなし臀向けあひて山葵掘           石田波郷


          午後の日の雪嶺づたひや山葵採          藤田湘子


          山葵田に雪まじりなる雨の音           福永耕二




                  



            今日も日本全国で18,621人のコロナ感染者の発表が有りました、
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2月 22日

2023-02-22 06:10:43 | Weblog
                    木瓜の花・緋木瓜・花木瓜・草木瓜・更紗木瓜



          木瓜燃ゆるところ杜国の細き墓          細見綾子


          木瓜咲くや怠け教師として終る          栗田やすし


          聞き役に徹してひと日木瓜の花          岸本典子


          風化せし寄せ墓白し木瓜の花           武藤光晴


          更紗木瓜枝にあまたのみくじ札          中根多子




                  

                   ( 更紗木瓜 )



          平氏二十三代緋木瓜つぶらにて          鷲谷七菜子


          木瓜咲くや木目のふかき在所仏          飴山 實


          わがこゑか否かひぐれの木瓜の花         加藤秋邨


          木瓜挿して壷中の闇をつらぬけり         中嶋秀子


          情無しを恨むも愛か木瓜の雨           鈴木真砂女




                  



          降りつつむ雨の明るし更紗木瓜           水原秋櫻子


          腹空けばそのことばかり更紗木瓜          八木林之助


          母を訪ふひととき明し更紗木瓜           山田みづえ




                  

                    ( 草木瓜 )


            今日も日本全国で19,637人のコロナ感染者の発表が有りました、
          どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマス昨ク・手洗いを
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2月 21日

2023-02-21 05:56:14 | Weblog
                      芹・芹摘、芹の水・根白草・田芹・根芹



          芹摘みし籠を舳先に渡し舟            栗田やすし


          芹摘みの去りてつめたき水残る          下里美恵子


          朝粥に散らす丹波の芹清し            都合ナルミ


          芹摘むやまづ野仏に手を合はせ          関根近子


          白粥にたつぷり刻む根白草            矢野愛乃




                  


                  



          摘みかさねても一握の母の芹           福永耕二


          踏み込んで芹の青さのせめぎあふ         今瀬剛一


          ふりむけば鳥語明るし野芹つむ          角川源義


          大原やことにあかつき芹の水           加藤耕子


          芹匂ふオモニは風の中に立つ           夏井いつき




                  



            今日も日本全国で6,786人のコロナ感染者の発表が有りました、
          どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマス昨ク・手洗いを
          心がけましょう 
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2月 20日

2023-02-20 06:46:33 | Weblog
                         雛飾る・古雛



          お雛様はいつ飾るの  立春(節分の翌日、2月4日ごろ)から2月中旬にかけてがよいと言われています。
           節分で豆まきをして厄を払ったあとに飾り、雛祭りの一週間前ぐらい前までは済ませるようにするのが良いと
          されています  昨日は「二十四節気」の2番目の節気 雨水「雨水に雛人形を飾り始めると良縁に恵まれる」
          という言い伝えから、雛人形を飾るのにおすすめの日だそうです。



                  



          古雛が古き顔いて春に逢ふ            細見綾子


          天井に水陽炎や雛飾る              都合ナルミ


          吾が齢ともに添ひたる雛飾る           小島千鶴


          うつし世の影まざまざと古雛           鈴木みや子


          塩の道箱階段に享保雛              上田博子


          ひとつづつ声かけほどく雛の箱          ころころ




                  



          東西に嫁して姉妹や雛飾る            石 昌子


          箱書に父の筆跡雛飾り              加藤耕子


          母様のその母様の古雛              佐土井智津子


          仕る手に笛もなし古雛              松本たかし


          ぢゞばゞの草屋にぎやか雛かざり         山口青邨


          雛飾がらんどうなるものばかり          神野紗希




                  


            今日も日本全国で14,162人のコロナ感染者の発表が有りました、
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2月 19日

2023-02-19 06:11:43 | Weblog
                          黄水仙・喇叭水仙



          そよ風に首振るばかり黄水仙           栗田やすし


          休日の茶房明るし黄水仙             佐藤喜美子


          黄水仙午後の日差しの柔らかし          大津千恵子


          スキップの稚児の靴先黄水仙           小田二三枝


          廃れ家の庭に咲きたり黄水仙           中山敏彦




                  



          母恋ふておろかに泣けり黄水仙          岡本 眸


          さきがけの喇叭水仙より糾す           櫂 未知子


          祝ぐまへの小言ひとつや黄水仙          石田あき子


          黄水仙瞠きて咲く殉教碑             中山純子


          母にだけ言ふ悲しみや黄水仙           野島禎子




                 

 
           今日も日本全国で17,132人のコロナ感染者の発表が有りました、
          どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマス昨ク・手洗いを
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