10月 31日 (ハロウィン)

2017-10-31 04:56:28 | Weblog
              (  ハロウィン・万妖祭・万鬼祭   )



ハロウィーンのかぼちや笑へる駅の花舗      中山敏彦



ハロウィンの悪魔のしつぽもげてをり       関根切子



ハロウィンの南瓜パレード港町          古賀まり子



ハロウィン来る子に持たす袋菓子         松崎鉄之介



担任に似たる南瓜やハロウィーン         山火律子



ハローウィンの魔女へ天使へ舞ふ木の葉      中村悦子



ハローウィンの仮面吊して英語塾         梅原富子



高階の窓に星入れハロウィーン          伊藤京子



ハロウィンの魔女と出くはす風邪心地       藤田素子



ハロウィンや子供は疲れ知らざりし        あさなが捷
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10月 30日

2017-10-30 03:40:10 | Weblog
             (  通草・あけび・燕覆子・山姫  )



顔埋めて大き通草の実を舐むる            栗田やすし



米櫃に熟れし通草をもてなさる             滝沢伊代次



通草熟れ消えんばかりに蔓細し             橋本鶏二



水ひびく丸子の里の熟れ通草              矢野愛乃



宿坊のとろりと甘き通草味噌              栗田せつ子



通草の実一口づつを廻し食ぶ              牧 和代



出格子に蔓巻き上げて通草の実             金田義子



ころころと笑ふ山の子あけび熟る            桜井節子



通草の実雨に色づく行者径               岸本典子



曳き売りの野菜の隅にあけびの実            尾関 佳子



通草採る川に体を乗り出して              山崎文江



電柱に蔓からませて青通草               中根多子
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10月 29日

2017-10-29 04:38:02 | Weblog
  ( 濁酒・どぶろく・中汲 )

どぶろくは濁醪(だくろう)から転訛したもの



にごり酒牡丹酒とて賜はりし            細見綾子



濁酒や酔うて掌をやるぼんのくぼ          石田波郷



濁酒を酌むと燿う杉林               宇多喜代子



奉納のどぶろく鬼が運び出す            国枝隆生



終電はとうに過ぎたりにごり酒           牧野一古



子育てを夫と論じて濁り酒             大田滋子



ランプ宿女同志のにごり酒             菊池佳子



濁り酒潰しのきかぬ男かな             小長哲郎



濁り酒てふふるさとの雪の色             今瀬剛一



藁の栓してみちのくの濁酒              山口青邨
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10月 28日

2017-10-28 05:59:01 | Weblog
              (  新酒・新走り・今年酒・古酒  )



走りより句碑に新酒を注ぎあふ         栗田やすし



とつくんのあととくとくと今年酒         鷹羽狩行



杉玉にみどりの残る新酒蔵            佐藤信子



辛口の女城主といふ新酒            森 靖子



ああ言へばかう言う新酒酌み交し        櫻井幹郎



退院の友と酌み合ふ今年酒           岸本典子



今年酒髷の亭主の出羽訛            佐藤とみお



デカンショは遠き日のこと新酒酌む       小長哲郎



誕生日夫と新酒を酌み交はす          鈴木みすず



湯上りの顔ほてらせて今年酒          河原地英武



登り窯新酒を小さく祀りたり           辻田克巳



諏訪明神のわれも氏子よ新酒酌む         矢崎良子
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10月 27日 (源義忌)

2017-10-27 04:27:49 | Weblog
              (  柿干す・吊し柿・柿すだれ・ころ柿  )



干柿やあまたの恵み受けて生く          角川源義



柿干すや軒の蜂巣に蜂居らず          栗田やすし



雪来るを待つとしもなく柿干して        細見綾子



ころ柿と草鞋と吊す山の茶屋           寺田寅彦



不揃ひに吊る民宿の柿すだれ          篠田法子



柿吊す軒に山の日溢れけり           平松公代



峡の村二階も下も柿すだれ           岡野敦子



餘部の高き波音柿を干す            河原地英武



やはらかき光差しけり吊し柿          梅田 葵



波静か伊根の舟屋に吊し柿           白鳥光枝



百目柿あるだけ吊し甲州路           大谷みどり



軒裏も夕日に染めて吊し柿            こころ
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10月 26日

2017-10-26 04:15:52 | Weblog
              (  新豆腐  )



山水がかけひ溢るる新豆腐           細見綾子



新豆腐固きを喰めば夜の鳥            沢木欣一



刃を入れて水少し吐く新豆腐           鈴木鷹夫



五箇山の三角切りの新豆腐           矢崎富子



新豆腐震えて沈む水の底            足立サキ子



奥美濃の水の底なる新豆腐           櫻井幹郎



新豆腐母の齢の倍生きて            佐藤とみお



踊るごと湧き出る水や新豆腐          石崎宗敏



穴多き新豆腐買ふ和紙の里           田畑 龍



四間道の路地に曳き売る新豆腐         小柳津民子



新豆腐ビルの谷間に商へり            堀之内和子



僧堂の飯の白さよ新豆腐             水原秋桜子
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10月 25日

2017-10-25 04:05:54 | Weblog
             (  紫式部・実むらさき・白式部・式部の実  )



倖あれと友が掌に置く実むらさき         石田あき子



越境は一歩で足りし式部の実           堀 無沙詩



白式部風の過ぎゆく墳一つ            斎藤一骨



祇王祇女共に眠れり実むらさき          牧野一古



実むらさき朝毎瑠璃の深まりし          長澤和江



札所寺錆色きざす式部の実            垣内玲子



文字褪せし一茶の句碑や実むらさき        菊池佳子



母のつく杖にこぼれし実むらさき         安積敦子



みむらさき長寿坂てふ細き道           武藤光晴



実むらさき今も人住む武家屋敷          高平タミ



雨粒の磨かれてゐる白式部             山口啓介



露はしる紫式部白式部              和田祥子




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10月 24日

2017-10-24 04:28:14 | Weblog
               (  黄葉  )


倉庫裏銀杏黄葉が明るくす            沢木欣一



いち早く黄葉したりむかご蔓           細見綾子



無患子の黄葉明りに雀くる            栗田やすし



図書館の固き木椅子や楢黄葉           内田 雅子



火の山の裏白蓼のみな黄葉            岡田日郎



みよしのの渓の深さよ葛黄葉           金田義子



北大の楡より黄葉始まれり            倉田信子



欅黄葉観音様は留守なりし            磯田なつえ



黄葉散る音のかそけき綾子句碑          坪野洋子



ぶな黄葉透かし津軽の海光る           船橋 良



幾万の墓碑へ黄葉づるモモタマナ         平松公代



からまつ黄葉くつ音若くゆく湖畔         福永みち子



黄葉を踏む明るさが靴底に            内藤吐天




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10月 23日

2017-10-23 05:28:53 | Weblog
            (   菊人形・菊細工  )



飾られて菊人形の冷たき手              栗田やすし



菊人形莟ばかりの青ごろも              能村登四郎



蛇口あり菊人形の傍らに               奥坂まや



雑兵は白ばかり着る菊人形              田畑 龍



信長の肩へ背伸びの老菊師              牧田節子



宗春の菊人形に蜂潜む                幸村富江



耳かきで花ととのふる菊師かな            鈴木みすず



菊を結ふ藺草くはへて人形師             不破志づゑ



菊人形鯱も小菊をまとひけり             河井久子



人形の兜被りて菊師来る               伊藤旅遊



侍女とても姫と同じに菊衣              篠田法子



藁舐めて菊師つくろふ姫の衿             河村惠光



向き合ひて遠まなざしの菊人形             西村和子



陰謀の場を煌々と菊人形                鷹羽狩行
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10月 22日

2017-10-22 04:13:36 | Weblog
                   <   浜菊  >
             
                (  菊・菊日和・菊の宿・菊作り・菊の香  )



菊の香や加賀の鶴来の板庇           栗田やすし



菜畑に黄菊一うね上越線            細見綾子



磯菊や藍深みたる伊豆の海           山本法子



漱石と話したきこと菊日和           河原地英武



文字のなき吉次の墓や小菊咲く         森 靖子



鑑真廟供華の白菊香りけり           石原進子



曲屋に大き餌桶や菊の花            長谷川つゆ子



菊香る大きな耳の飛鳥仏            奥山ひろみ



道問ふて溢るるほどの菊貰ふ          市江律子



道化師のトランク一つ菊日和          船橋 良



百歳の父へ銀盃菊日和             鈴木美登利



浜菊や瀬戸の渦潮激ち合ふ            河本好恵







磯菊






泡黄金菊






野地菊






段菊
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