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1月 18日

2020-01-17 16:37:27 | Weblog
                  冬銀河・冬の星・寒星・凍星・星寒し・星冴ゆ・荒星・寒昴


     荒星とは木枯しの吹きすさぶ、荒れた夜の星。《季 冬》
     冬銀河とは冬の夜空にかかる天の川のこと。冴え冴えとした趣がある。秋の
     天の川と違っていくらか明るさが弱い。《季 三冬》
     凍星とは空気が凍りついたように冴え渡る冬の夜空の星。《季 冬》
     寒昴「すばる」はもともと日本語で星が集まってひとつになるという意味で
      プレアデス星団のこと。おうし座の中に位置し、蒼白い星が六つほど固まって見えるので
     六連星(むつらぼし)とも呼ばれる。

     すべてネットからの書き写しですが季語の本意を理解しつつ掲句を
     鑑賞すると少し違った趣を感じます



     再びは生れ来ぬ世か冬銀河         細見綾子


     師を見舞ひ新宿で見る冬の星        栗田やすし


     凍星へ友また一人旅立てり         国枝洋子


     カモミール飲みて眠れり冬銀河       太田滋子


     凍星や夜伽へ急ぐ跨線橋          佐藤とみお


     父島をめざす船旅冬銀河          田嶋紅白


     凍星や杉の木立の軋む音          関根切子


     隔たりは億光年よ星冴ゆる         武藤光晴


     海鳴りの募る浦辺や冬銀河         中野一灯


     攻め焚きの窯火尖れり冬銀河        奥山ひろみ


     オーロラの幕に透けたり冬星座       山下智子


     退院の早まる知らせ冬の星         服部鏡子


     炊出しの列に寒星瞬けり           こころ



          



     誘われて荒星覗く旅にあり         金子兜太


     寝袋に体温満ちぬ冬銀河          小川軽舟


     いくたびも震ふ大地や寒昴         桂信子


     冬の星ぎつしり郵便局の前         山口誓子


     天上に師も弟子もゐて寒昴         能村登四郎


     取り落す計報荒星冴え返る         鷲谷七菜子 


     冬銀河夜干の工衣のしたたらす       吉田鴻司
コメント (2)
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