枯菊・冬菊・寒菊
くくられて冬菊の香の衰ふる 栗田やすし
菊枯るる一本づつが立ちてゐる 細見綾子
冬菊の日を溜めゐたる白さかな 梅田 葵
枯菊を焚いて父の忌過ごしをり 下里美恵子
枯菊焚く煙の青し東慶寺 矢野孝子
一張羅の着物着て逝く冬の菊 山 たけし
枯菊を焚きて匂ひの深かりし 菊山静枝
枯菊のつよき香放ち折られけり 近藤文子
傾城の墓へ冬菊あふれさす 角田勝代
冬菊や納屋に鵜籠と薪積まる 坂本操子
枯菊を焚く無住寺に人集ひ 森 靖子
ぼろぼろの身を枯菊の見ゆる辺に 福永耕二
菊枯るるいのちあるゆゑ湧く泪 秋元不死男
金賞の札の重さに菊枯るる 中村まゆみ
枯菊の終の香りは火の中に 桂 信子
枯菊を焚き来しにほひ母の髪 古賀まり子
舟着くやいとも小さき枯菊に 岸本尚毅
モナリザはいつもの如し菊枯るる 山口青邨
くくられて冬菊の香の衰ふる 栗田やすし
菊枯るる一本づつが立ちてゐる 細見綾子
冬菊の日を溜めゐたる白さかな 梅田 葵
枯菊を焚いて父の忌過ごしをり 下里美恵子
枯菊焚く煙の青し東慶寺 矢野孝子
一張羅の着物着て逝く冬の菊 山 たけし
枯菊を焚きて匂ひの深かりし 菊山静枝
枯菊のつよき香放ち折られけり 近藤文子
傾城の墓へ冬菊あふれさす 角田勝代
冬菊や納屋に鵜籠と薪積まる 坂本操子
枯菊を焚く無住寺に人集ひ 森 靖子
ぼろぼろの身を枯菊の見ゆる辺に 福永耕二
菊枯るるいのちあるゆゑ湧く泪 秋元不死男
金賞の札の重さに菊枯るる 中村まゆみ
枯菊の終の香りは火の中に 桂 信子
枯菊を焚き来しにほひ母の髪 古賀まり子
舟着くやいとも小さき枯菊に 岸本尚毅
モナリザはいつもの如し菊枯るる 山口青邨