チレボンバティック工房日記

インドネシア・ジャワ島、チレボン市にある手描きバティック工房から。

Pasar Tanah Abang

2008-08-29 02:37:58 | インドネシアの風物詩


所要があってジャカルタに行ってきました。今回、投宿したホテル(Milennium Hotel Sirih)から近かったため、ちょっと覗いてみようとPasar Tanah Abangに初挑戦。東南アジア最大の繊維卸売り市場とのことで興味はあったのですが、なにしろデカイ。びっくりしました。

ドライバーが以前ジャカルタで働いていた際に品物を引き取りによく来ていたとのことなので、まず彼の馴染みのエリアに行ってみました。レバランを控えていつもより増して大混雑状態の市場、首尾よく(ほとんど奇跡的に)探していた綿コードは見つかったのですが、レインコート用の生地やレバランに職人さんたちに支給する洋服類はあまりの人ごみに断念。なにしろ駐車スペースさえ見つからない。しかも、市場エリアから脱出しようとしたドライバー、なにを血迷ったのか、また別のコンプレックスのエリアに突入してしまうというオポンチぶりを発揮。ペンギンおばさんは暑気あたりでダウン(Teh Botol売りから氷買って頭冷やす)するは、出口はわからない(しかも車が動かない)はで大騒ぎ。結局、物売りの子供におこずかいを上げて出口まで車を誘導してもらい、その後は大通りまでOjek(オートバイタクシー)に先導させて、やっとなじみのあるエリアに出て無事食事にもありつけたのでした。

ああ、よかった。脱出出来て。本当、ジャカルタは大変です。今日はひとまず寝ようっと。




Swike Segar

2008-08-26 14:23:05 | ごはん&おやつ


工房部分に隣接している裏の家がいきなり建て増しをして採光部と空気の抜け穴をふさいでしまいました。特にイセン職人さんの場所が光の加減が悪くなり、布にチャンティンや自分の影が映って「頭が痛くなる」とのこと。今朝から、大急ぎで対策考えているところです。はあぁぁぁ~、次から次へいろいろあるのう・・・。今から蛍光灯買いにいきます。



結婚式から1週間経過、イセンのヘルリナちゃんもお手伝いさんのティティンちゃんも戻ってきました。ティティンちゃんはダンナさんがジャカルタに出稼ぎに行ってしまったとか。3週間、代わりを務めてくれたウィジャさんのお姉さんもこれでやっと田舎に帰れます。でも、レバラン後はまた補充人員探さないと~。うー、頭イタイ~。

悩んだり、クサッたりしていても仕方ないのでこういうときは「おいしいもの」を食べに行くに限ります。チレボンのおいしいもの情報、現在書き換え中なのですが、これも新たに発掘したもののひとつ、かえる料理屋です。左はバター炒め、右は衣を付けてから揚げにしたもの。クリスピーでおいしいし、なにより注文を受けてから生きたかえるをさばくので新鮮です。


布を煮〆る

2008-08-24 10:18:59 | バティック


事情があってバティック柄プリント生地を数十枚引き取ることになってしまいました。柄は面白いのですが、色彩がかなりぶっ飛んでいるし、どうしたものか?とりあえず、染料をかけて全体が渋めになるように作業中です。

タイトルの「煮〆」。実際は熱湯で煮るわけでなく、インディゴソールと呼ばれる染料で布全体に色をかける作業です。チレボンでは「ニェロン」とか「チェロン」とか呼んでいます。これは手描きバティックのフィニシングにもよく使われる技法です。うまくいくと高級感が出るのですが、濃すぎるとなんとなく「醤油で煮〆た」ような感じになって非常に難しい。工房で製作したカインなどを染める際は付きっ切りで作業しますが今回は安々のバティック柄プリントなので、染め職人お任せでガンガン染められます。楽しい。

まだまだ続くバティックやバティック柄生地の洋服ブームで、トゥルスミの業者もプリント生地の加工(チェロン)や縫製の段取りに追われている様子。ジャカルタやバンドンあたりからやってくるドメスティックの需要はほとんどこのあたりなんです。週末などは大型観光バスが村の狭い道を行き来しています。この分だと、断食月も賑わいは続きそうですな。







ウウットちゃん出産

2008-08-21 08:06:45 | 日常あれこれ


空気が乾燥していて喉がイガイガします。咳している人が多いなあ。8月も下旬、あと10日ほどで断食月が始まります。市内のスーパーもすっかりPuasa(断食)モード。

イセン職人・ウウットちゃんが20日、女の子を出産しました。当初、村の助産婦さんのところで出産予定でしたが、難産で急遽近くのRS Mitra Plumbonという大きな病院に搬送されて帝王切開しました。2900gの元気な女の子です。

画像はお祝いの品、通常はベビー服とベビーパウダーなどのセットなのですが、ウウットちゃん、ペンギンイセンのマエストロ(?)ということで、ペンギンのおもちゃ付です(成田空港の免税店で「うっかり」買いしました)。画像、右下は友人の娘さんに上げようと思って作ったスタイ。どこかに紛れ込んでしまって月日が経ち、お嬢ちゃんは幼稚園に入ってしまったため、ウウットちゃんにプレゼント。でもこちらの赤ちゃんってあんまりスタイはしていませんねぇ。

増え続けるパチェ工房の「Cucu(孫)」。次の出産予定はMeto(下絵)のチュールちゃんです。




結婚式のハシゴ・その2

2008-08-18 00:17:07 | インドネシアの風物詩


Cermai山麓のTitinちゃんの家から、今度はTrusmi・Wotgali村へ。イセン職人・ヘルリナちゃんの披露宴に行きます。ちょっと早く着きすぎてまだ新郎が登場していないということで、所要を済ませたり、新たに開店した友人のギャラリーを覗いたりして時間を潰しました。

Trusmiに行くのは久しぶりです。ジャカルタやバンドンからの買い物客でどこのショールームも大賑わい。連休ということもあるのでしょうが、バティックブーム、まだまだ続くようですね。

さて、新郎新婦。ダンナさんはやはり家具職人で棚などを専門に作っている、とのこと。ヘルリナちゃんはかなりモテモテでスッタモンダあり、お父さんがストレスで具合悪くなったり、コマールさんに説教されたりいろいろしていました。良かったですねぇ。お幸せに。



そういえば、イセンのウウットちゃんももうすぐ出産。20日が予定日だそうです。どうせならば、8月17日ならばいいのにねぇ。

結婚式のハシゴ

2008-08-18 00:02:55 | インドネシアの風物詩


独立記念日の17日、お昼からまず、チレボン近郊・Beber(クニンガン方面に行く途中。サテで有名なところです。スンダ語圏)へお手伝いちゃん、Titinちゃんの結婚披露宴に。

まず、驚いたのが途中、結婚式の多いこと。Titinちゃんの家に向かう道もよその披露宴のテントで閉鎖されていて、仕方なく、Ojekに道案内を頼んで遠回りしてやっと到着。

新郎・新婦は午前中のお披露目が済んで丁度洋服に着替えて休んでいるところでした。しかしフツーの格好でこのメークはちょっと怖いぞ。夕方、もう一度衣装を着てお披露目するとのことです。新郎は近隣の村のRafik君。なんだかすごく痩せてると思ったら、式の前、1週間断食したとか。いつも「メタル」風の不良ファッションなんでペチ姿はちょっと新鮮。

いつも思うのですが、田舎の結婚式、なんともいえないユルーイ空気が流れていて面白いですね。ともあれ、末永くお幸せに。







17-san

2008-08-17 06:35:24 | インドネシアの風物詩


埃がすごい。毎年、この時期は乾燥しています。本日はインドネシアの63回目の独立記念日。8月17日なので「17-san」と呼ばれています。政府や学校関連に正式な行事のほかに町内会(RT)などで様々な行事が行われます。

画像はまだ作業中なのですが、独立記念日の行事を描いたもの。「Panjat Pinang」と呼ばれている高い棹の上に吊るしてある景品を上って獲るゲームやクルプック食い競争、麻袋レースなどをするペンギン柄(汗)です。

今年RT単位ではなくRW(いわゆる自治会か?)が統括してイベントをするとのことです。寄付は回ってきたのですが、本当にやるんだろうな???





Tahu Gejrot

2008-08-15 12:09:07 | ごはん&おやつ


久しぶりにおやつの話題。チレボン名物、いろいろ変わった食べ物がありますが、これもそのひとつ。「Tahu Gejrot」。タフ・グジュロッと言います。通常、天秤を担いだ行商人が街のあちこちを売り歩いています。

独特に匂いのする揚げ豆腐(皮がありかりで中身は少ない豆腐)に甘いソースをかけていただくスナックです。素焼きの皿の上でバワンメラ、チャベラウィットを粗くすりつぶし、ケチャップマニスに砂糖を加え薄めたタレをかけて、揚げ豆腐と合えるだけ、というシンプルなもの。辛いものが苦手な向きは「バワンメラだけで」とリクエストすればOK。揚げ豆腐はわざと1日置いて発酵させるとのことです。一皿2000ルピア。

チレボンにもずいぶん色々新しいレストランが出来ました。そろそろホームページのグルメ情報、改定しなければ・・・と考えているところです。





赤外線治療器

2008-08-14 10:45:53 | 日常あれこれ


なんだか最近曇りの日が増えてきました。今日も朝から、ドンヨリ。

オリンピック、日本は結構メダル獲っているようですね。インドネシアもバトミントンなど準決勝・準々決勝に進んでいるの種目もあるので期待できるかな(重量挙げなどで銅メダルはすでに獲得しているようですが)。なにしろアストロ経由のTVRIはオリンピック中継になるとAstroAwaniに切り替わってしまうので、ネットで結果見ている状態です。つならないの。



Fisoterapi、効くのはいいのですが、かなり「しごかれる」ので後の筋肉痛が酷い。理学療法士のGitaさん、なかなか「Sakit~」では許してくれません。治療が1時間以上かかるし、わざわざ出向くのが面倒だし・・・ということで、Philipes社の赤外線治療器を買いました。本当はオムロン社のが欲しかったのですが、チレボンでは売っていなかった。まあ、こたつにあたっているような感じで温まります。




Undangan

2008-08-13 10:53:23 | インドネシアの風物詩


8月17日はインドネシアの独立記念日。いろいろな行事が開催されますが、あやかり(?)結婚式もあちこちで。もともと断食に入る前の月はお祝い事が多いのでそのせいもあるかもしれません。

パチェ工房もお手伝いさんのティティンちゃんとイセン職人のヘルリナちゃんがめでたく8月17日に結婚式を挙げます。ヘルリナちゃんは下絵担当のサプトロさんの長女。親の決めた婚約を破談にしたり、サプトロさんが付き合っている彼氏に殴られたり(!)いろいろスッタモンダしていましたが、この度、無事結婚ということで、良かった!
ヘルリナちゃんはまったく「ゼロ」の状態でパチェ工房に通いだして、点打ちの練習から始めで早数年、いまではすっかりイセンの中枢を担ってます。

画像は招待状。トゥルスミの結婚式、なぜか名前の脇にあだ名が明記されています。ヘルリナちゃんのだんな様は「Kemplud」というあだ名らしい。チレボン語で「オオボケもの」という意味ですが(汗)、いいのか、こんな呼び名で?