チレボンバティック工房日記

インドネシア・ジャワ島、チレボン市にある手描きバティック工房から。

2014年度のピクニック(Guci、Tegal)

2014-08-22 11:02:43 | バティック(職人さん)

レバラン休暇も無事終了。職人さんにおねだりされたピクニック、決行してきました。今年は中ジャワ県、Slamet山中腹にある温泉保養地、Guci。チレボンからは3時間のところにあります。

バスは32人乗りのAC付き観光バスをチャーターしました。↓

去年は小型の路線バス2台でバンドンに行って途中でパンクしたり車酔いしたり、、、酷い目に遭いましたね(誰も覚えてない)。今年は冷房付きの新しいバスでラクラク~。

    

いちおう、酔い止めの薬とゲロ袋も持たせたけれど車酔いした人はいなかった。「車がバグースだから、ブー(Bu)」って言ってました。ハイハイ、、、来年もここの会社でお願いしましょうね。。。↓

調子に乗って来年はジョグジャに行きたいとかいいそうで怖いわ。。。。。聞こえないふりするけど。

  

北岸幹線道路をBerbesという町まで走ってSlamet山方向に。前方に山がきれいに見えてます。ちょっと前噴火していたけど、現在は小康状態の様子。↓

  

温泉があるGuciに着いた。入場料6400ルピア。安い!

このネズミーランドのような彫刻はいったい・・・・・・

  

川に沿って浴場が作られています。奥に滝がある。↓

  

朝が早かったので着いたら茣蓙を借りていきなりご飯。↓

  

いつも持っていくカンクンは「時間が経過すると美味しくない」という理由で今回はアヤムゴレン弁当に。↓

お弁当を作ったのは縫製のチーフ、アヨさんの奥さんゴゴンさん。以前、うちの工房で下絵担当していました。ピクニックのときはいつも賄い担当してもらっています。

 

カメラ班。縫製の三人娘。↓

  

着いた時は空いていたけれど、時間が経つにしたがって芋の子洗い状態に。

ジャワ人、着衣にままズブズブ入るよ~、、、ってワタシもやったけど。着替えが1回で済むのでラク(日本ではやらないようにしましょう)。

  

滝は水です。↓

ちょっと冷たい。

    

この打たせの湯は良かったです。五十肩に効いた。でもその後うっかり右手を軸にして馬に乗ろうとして固まったけどさ。五十肩生活、いろいろ気をつけないといけなくて辛い。。。。。↓

湯の温度は日本人的にはちょっと物足りないです。でも気持ちいいい~、家に欲しいよ、この打たせの湯。

  

お弁当作ってくれたゴゴンさんと学校休んでついてきたお子様たち。いいね、君達なんだかフリーダム。↓

このお穣ちゃんたち、お母さんもうちの職人さんOG。時が流れるのが早い。↓

ワタシがカメラを向けるとマジな顔になる職人さん。。。リンダちゃん、一人だけマイペース。↓

結婚・出産で退職したウウットちゃんの娘、ケイシャちゃん。なぜか単独参加。学校は~?

お母さん似で小さいけど小学1年生。ウウットちゃんはペンギン模様のパイオニアです。

経費を入れたバッグを首にかけてたそがれている丁稚、ヤント君。↓

駐車場から温泉に向かう道にはいろいろな物売りが。野菜や果物も沢山で楽しい。↓

  

車の中でちょっとヨタッてしまいましたが、クレソンです。↓

 

開発されていないLembangという感じでお野菜新鮮で楽しかった。また行きたい、職人さん抜きで(コソッ)。

 


インドラマユのバティック

2013-03-20 11:32:43 | バティック(職人さん)

夕方になると大きく天気が崩れるチレボンです。今日はよく晴れて染め日和。

昨日はインダラマユからアアットちゃんが手伝いにきてくれました。↓

一見、フツーのお姉さん(でも長男はもう大学生!)なのですが、この人の技量はスゴイ!目安の線も引かずにいきなり白い布にフリーハンドで唐草文様を描いていきます。

「Kembang Betah」という伝統文様を描いてもらいました。↑

↓「Panji」と呼ばれる模様。これはアアットちゃんの数年前の仕事。

布に格子状に線を引いてあとはフリーハンド。習ったことがあるけど、一度躓くと大変なことに(笑)。本人曰く、「大変だからもうやりたくないよ~」とのことです。見てると全然大変そうに見えないけどね、スイスイ描いてる。

最近、インドラマユの職人さんは細かい仕事をやりたがらないそうで・・・・・。

アアットちゃんがイセン担当の職人さんに細いチャンティンを持たせて蝋置きをしてもらったところ、そこそこ上手なんですが、「下絵が細かすぎるからやりたくない」とのこと。

テンボックするとこんな感じ。↓

これはプリミシマを使ったクオリティの良いものです。

アアットちゃんも含めて、全体的に「やるきがあんまりないなぁ」というのが最近の印象・・・・・漁業の収入がいいからバティックを作らなくてもよくなっちゃったのかな?などと、うっすら思っていたのですが、他にも原因があったこことが発覚。

これです(画像は拝借しました)↓

最近、アアットちゃんが「Bokong Semar(スマルのお尻)で忙しくて~」とこぼしていて「???」状態だったのですが、どうやらインドラマユ県だかインドラマユ市だかの公務員の制服にこの「スマルのお尻」文様が採用されたらしく、そのオーダーがドドドドっと入ってきて、インドラマユのバティック職人さんが総出で製作していたらしいのです(汗)。

まあ、いろいろありますねぇ、、、、、たしかに量産が出来そうな柄です。いったい何枚作ったんだろう?

「スマルのお尻バティック」に興味のある方はこちらの記事をどうぞ(インドネシア語)↓

http://m.pikiran-rakyat.com/node/218734

しかし、なんで「尻」???

 

 

 


老眼鏡

2012-09-27 10:48:33 | バティック(職人さん)

ジャカルタは雨が降ったみたいですね。チレボンではまだまだ乾季が続いてカラカラ日和、午後はあまりの暑さに気絶しそうになります。

  

先日、工房でちょっとした騒ぎが勃発。その原因のひとつが職人さんの老眼問題でした。テンボック担当のアデさん、現在は+1.25の老眼鏡をかけて仕事しています。↓

まだ、30代だと思う(生年月日、不詳・・・・・)んだけど、老眼くるの早いなぁ。目を酷使しているからかしら?

「こ、こ、こればもしや老眼キテル?」と気づいたのはかなり前でした。Witの線がブチブチ切れてしまっています。↓

アデさんは工房でかなり前から働いている熟練職人なので技術が落ちているはずはなく、だとしたら絶対「目が問題」だとは思ったのですが、レバラン前のバタバタでしばし放置。あと、老眼鏡かけさせると他の職人がからかったりするので若干躊躇してしまい決断が遅れたら・・・・・・イセン担当からクレームが出たらしく、ちょっとした騒動に。

イセン職人の立場だと、自分達の描いた丹精なイセンがWitがブッチギレてしまうことで台無しになってしまうと考えた(実際その通り・・・・・)みたいです。

イセン終了の段階。これからテンボックします。↓

Witブチブチで悲しい・・・・・・↓

そんなこんなでスッタモンダしましたが、幸いアデさんは眼鏡使うことを快諾。実際、老眼鏡かけて試してみたらこの通り↓

眼鏡かけただけで、かなり改善されました。良かった~、次回はもっと早く対応しようと誓いましたよ・・・・・。

今回の件でちょっと反省をしてサッカーや納豆や新聞バッグにばかりかまけてないで、仕上がったものをちゃんとチェックしています。テンボックのWit中心に見ているのですが、イセン職人のボーダー模様にスゴイの見つけちゃった。↓

リンダちゃん・・・・・・↓

実寸のボーダーの幅は1cm弱です。ものすごく時間かかりそうですが、日当制の職人さん、お構いなし。


遠足決行!

2012-09-02 10:37:35 | バティック(職人さん)

2012年のレバランもなんとかやり過ごしました。そして昨日、レバラン休暇のあとはピクニックというお決まりも決行。これで今年のミッションは終わった・・・・・・。

遠足の目的地。Ciremai山の中腹にあるKuningan県を目指します。↓

ジャワ海から見たGunung Ciremai。Wikiによると3078m。富士山を思い出します。地理的にもチレボンの位置って静岡県、みたいな感じかしら?

Angkota2台+うちの車で出発~↓

送迎車を買う前に職人さんの送迎お願いしていたミニバスをチャーター。

  

Kuninganの街で揚げ豆腐などを買い込み、どんどん山を登っていきます。↓

ちょっと霞んでいるけど絶景。中ジャワのSelamat山やジャワ海が見渡せることもありますよ。

  

冷涼な気候なのでお野菜作りが盛ん。乾季でカラカラですが・・・・・↓

山火事とか心配だな・・・・・・

  

目的地のCurug Putri(Curugはスンダ語で滝、、、、だと思います・・・)に着きました。まずはKangkungパーティー。↓

調理担当は現在は別の工房で働いているGogonさん。今年も仕事休んで参加(笑)。

なんか毎年おんなじような写真アップしてるなー。。。↓

どこにいってもカンクンばかり食べたがる職人さんなのでした・・・・・・・おいしいスンダ料理レストランとかたくさんあるんだけどねぇ。まあ、いいか、こっちのほうが格安。

問題の滝。良かった~、水あった!↓

レバラン休暇あとなので空いてました。

雨季はこちら↓

やはり水量が多いですね。着替えも持ってないのに滝に打たれてるファンキーな輩がたくさんいます。

まったり中の職人さんにおこずかいを渡して、あとは好きなところに行ってちょーだいということで逃走・・・・・。

牛乳飲みにいったり、、、、

ウィジャママのリクエストでFootセラピーに立ち寄ったりして帰ってきました。

さあ、次は自分をピクニックに連れていくよっ!南極星でバンドン特集号出たし。↓

http://www.nankyokusei.com/magazine/2012/09/9vol21.php

いつにしようかな~。


レバラン帰省柄のTシャツ

2012-08-08 10:12:15 | バティック(職人さん)

レバラン休暇も決定!今年は8月16日から約2週間になりました。THR(ボーナス)とともに至急する衣料品もほぼ揃いました。

ここ2年ほどバティック柄プリントでお洋服を製作していましたが、ワタシがバティック柄プリントに飽きてしまったので今年はお揃いのTシャツ。いつもお願いしているバンドンのTシャツ工場に問い合わせたところ、「ミニマムが100枚」と言われてしまい、地元のTシャツ屋さんの熱転写プリントで作ることに。

南極星8月号に掲載されたペンギン漫画の「レバラン帰省編」のひとコマを使いました。

南極星のサイトはこちら。最新号はPDF形式でダウンロード出来ます。

http://www.nankyokusei.com/

ま、無難な出来上がり。この時期、モールに出向いて洋服選びをするのはものすごく大変なのでラクチンだし。

生地はCombatと呼ばれている一応木綿なようです。色の選択肢がなくて白で統一。↓

 本当はシルクスクリーンで作りたいんだけど失敗するリスク多し。後先考えないでいきなり作っちゃうからなぁ。シルクスクリーンの製版屋さんは街中に何軒かあるから今度から自分でやろうかな(←どんどん逸脱していくよ・・・・・・)。学生時代は感光用の1000wの電球とか道具フルで持っていて、感光製版から印刷まで全部自宅でやってたから刷るだけだったら出来るかも。

絵柄部分拡大↓

列車の屋根乗車とオートバイのファミリーカー化はいかにもインドネシアって感じで大好き!帰省のピークのときはこれまた大好きなバジャイが結構通るので街道によく見物に行きます(←暇~)。バジャイのドライバーさんはチレボン周辺(インドラマユとかトゥガルあたり)の人が結構多いのだ。

  

ドサクサに紛れて新聞バッグ柄Tも製作(呆)。↓

現在、オリンピックの合間(!)にTHRの査定もしておりますが、「自分へのTHR→大型テレビ」とか予算に組み込んじゃってます~。

 

 


職人募集中!

2012-05-22 10:48:15 | バティック(職人さん)

って、こんな日本語のブログに書いても誰も来るはずはない・・・・・・

近年の手描きバティックブームで村に請負仕事を落とす業者が増えているのか、ここ何年か職人の確保が難しくなりつつあります。業者間の競争も激しくなっているし、一方で子供の数が減ってきているのでこの先どんどん難しくなるなぁ、、、というのが現状ですね。まあ、その場、その場の状況に合わせて製作するよりないのですが、、、、、。

そんな中、候補生を1名確保しました!下絵担当のイダちゃんの妹、スリちゃん。6月に中学を卒業します。↓

まだ時々学校の行事があるので、暇な時だけトライアル中。家で請負仕事(粗いもの)の経験はあるそうです。

うちのバティックは柄が細かいのでタイヘン。↓

出来ないなりにも、健闘中。↓

えらいよなぁ、、、ワタシなんかだったら即出社拒否するかも。

ま、最初はこんな感じ。とりあえず、7時間座ってチャンティン持って作業しているだけでも上等です。↓

SriちゃんのWIt↓

 

お姉さん職人のWit↓

テンボック職人に関してはすでに出来上がっている人を探すケースが多かったので、職人養成もまだ手探り状態です。

熟練職人さんのWit。「Wit Mati」は途切れちゃった部分です。ベテランでも時々やりますね。↓

うおー、これはすごい。Witだらけ!

定着するといいんですけどねぇ、、、、、、

テンボック、イセンともあと1-2名、縫製担当も募集してます~。FBにでも書くかのぅ・・・・・・