チレボンバティック工房日記

インドネシア・ジャワ島、チレボン市にある手描きバティック工房から。

地球儀シリーズ バティックの色分け方法は(3)

2013-12-22 11:32:19 | バティックの色

SeaGameサッカーのインドネシアのU23チーム、決勝でタイに負けちゃいましたね。でも準決勝は宿敵のマレーシアに勝った!

なんだか毎回対戦する度にすごい煽り↓

      

インドネシア国民の皆さんはともかく、私はマレーシア大好き。特にごはんだけど。。。クアラルンプルと東海岸は行ったことがあるのでペナンとマラッカ行ってみたいなぁ。

ということで、I  Malaysia、作りました。マレーシアの国旗を入れてみた。↓

下絵です。↓

国旗部分。さて、これから色分け。↓

月と星の背景を青に染めました。ここまでは順調。↓

青の濃淡を段階的に染めていきます。↓

プロセスの1回目、染め上がった~!↓

がっ、しょっぱなから黄色の染浴に入ってしまったものも。丁稚とウィジャは「落ちた」っていうけど、そんなことが起こるはずはない。。。。。。↓

ここの人たち「皿が割れた」っていいますからね、、、主語が「皿」だよ。

こんな感じの色になりました。マレーシアの人に怒られちゃうYO。↓

成功したほうはこれから2度目の染め(黄色→赤)に向けて蝋でブロックします。青く染まっている部分と白く抜いてある部分でピンクのバツ印があるところをブロック。↓

まず薄い黄色でベース部分を染めました↓

乾かす。オバサンは気が短いので待っていられないのだ。↓

こんどは黄色く残す部分を伏せていきます。↓

ここからは間違えないようにオバサンほとんどストーカー、、、、、↓

「赤く染める部分は開けるのよ」とささやき続けます。。。職人さん、災難。↓

よーし、伏せ終わった。↓

ここまできて、うっかり青の染浴に「落ちない」ように監視中。よすよす。↓

蝋落としをする丁稚。↓

長かったなぁ、ここまでの道のり。

染め上がりました。ヤッホー!↓

でもなにを作るか全然決めておらんよ。

    

衝撃の失敗例。最期の段階で青の染浴に「落ちて」緑になった。↓

その後無理やり赤を重ね初めして、一応赤系という感じになりました。↓

一回目のプロセスで黄色がかかっちゃたのも、こんな感じに。↓

自分で敷いた地雷を自分で踏んでる状態です。だいたいインドネシア国旗も青に染めちゃうような人たちだからお隣の国の国旗の正確な色分けなんて無理。

注文品ではないので、まあ、自分が楽しんで作ればよいかな、と。次はブラジルに挑戦~。

    

 


地球儀シリーズ バティックの色分け方法は(2)

2013-12-17 10:21:43 | バティックの色

朝から曇りでなんだかパッとしない天気。お日様が出ないとインディゴソールという染料で染められません。 さて、前回の続き。バティックの色分けについてです。今回は「Satu Kali Solo」(線描バティックの1回プロセス)というのをつらつらと説明したいと思います。

    

地に色が入る線描きのバティックのことをチレボンでは「ソロアン(Soloan)」と呼んでいます。線の蝋置きはイセン職人のお仕事。Cantingも線描き専用のものがあります。線部分は両面から蝋を置きますよ~。↓

線描きしたあと、テンボック職人が白く抜く部分を蝋でブロックします。これはPelikan(最終的に白く残す)、Abangan(2回目のプロセスで挿し色を入れる)と呼ばれています。↓

花、ガムラン奏者の頭巾、楽器の鍵盤、波などをPelikanにしてみました。

あはは、いきなり柄が変わっちゃった。すみません。これはソロアン「南極バージョン」を薄い青で染めたところです。まだムラムラ。↓

この段階で伏せても問題がなさそうな部分を選びます。雲の陰影付けや氷の結晶など。↓

南極大陸やちょこっと見える南米、アフリカ、オーストラリアの陸地部分、無理やり伏せて2色目染めてみたところ。↓

だいたいこんな感じ(って???)で染め分けていきます。青の濃淡で4~5段階かな?青はナフトールと呼ばれる染料で染めてます。

あらら、また柄が変わっちゃった。青の濃淡のソロアン、染め上がり。↓

モスクやバジャイのガラス、胡蝶蘭、独立記念塔などを白く残しました。白い部分があるとメリハリが利く。

これは暖色系の濃淡。無地部分が均等に染まっていないので、柄を全部ブロックして染め直します。↓

ほえー、面倒くさいな~。でも、このまま製品にするわけにはいかない。

これは一番最初に薄い緑から始める暖色系のソロアン、プロセス2回。白く抜かれているアルファベットの部分に挿し色が入ります。↓

薄い緑の上から赤の濃淡をかけていくと渋い赤になるので最近のお気に入り。

緑の濃淡です。↓

しまった!ラオスだけが海の色と同じになってしまった。

完璧に作ろうとすると職人さんの脇にへばりついていないといけないので(職人さんもメーワク)、まあ結果オーライでいってみようと思ってます。(続く)

 

 

 


地球儀シリーズ バティックの色分け方法は(1)

2013-12-15 09:30:51 | バティックの色

せっかくの日曜日、山に遊びに行こうかなと思っていたけど思いきり曇天。お昼ごはんを兼ねて町に買い物に行くことにしました。と、いうことで午前中はPC仕事。ついでにBlogなんかも更新しちゃいます。

最近製作を始めた「Bola Dunia(地球儀。職人さんが名前付けた)」シリーズ。真ん中の丸い部分に地図を描いた絵柄。似たような柄はポスターとかいろいろなグラフィックで使われていますね。

    

球状といえば、当然コレ。一番最初に作った「Bola」バージョン。インドネシア語でサッカーは「Sepak Bola」といいます。↓

シンプルで可愛いですね(自画自賛 )。

      

英国サッカーマニアなので「Football」バージョン。多色バージョン。凝りまくったので売りたくない。。。。。↓

 

ふきだし部分のセリフが思い浮かばずなんだか適当なこと書いてあります。

野球バージョンも作りました。アラ、これ、画像が寝てるわ。。。。。。↓

これも色分けが凝りまくり。うーむ、売りたくない。。。。。

      

I  Indonesia。あー、赤道描くの忘れた。↓

多色染め、、、、、もう価格の計算が出来ないから売りものにするのやめようかな(爆)。

      

I  Japan。日本っていいカタチしていますねー()。↓

職人さん、このミミズみたいなイセンはやめてください。↓

たぶん「日本」というのが字だと認識していないんだな~。 来週からミミズイセン禁止令。

この「Bola Dunia」シリーズの色分け方法を何回かに分けてアップしたいと思ってます~。