チレボンバティック工房日記

インドネシア・ジャワ島、チレボン市にある手描きバティック工房から。

パチェの木

2009-06-27 07:25:47 | Weblog


ドヒャー!!!!!!

朝、Nasi Lengkoをテイクアウトして食べてふと外をみたら運転手と新しく入った染め担当の丁稚小僧がなにやら根元から木を切ってます。ん?なんの木だろう、とよくみたところ、工房の名前の由来となった「Pace」(インドネシア語名:Mengkudu)の木。

昨日、蛇騒ぎがあったので、コマールさんが枝の部分を刈るようにと言い渡したのを。なにを勘違いしたのか根こそぎ伐採しようとしていたらしいです(半ベソ)。
根を掘り出すのは中止させ、ベチャ屋を呼んで幹を捨てさせようとしていた運転手を叱り飛ばし、朝から大騒ぎ。半ベソ状態のワタクシには皆が「まだ芽が出てるからこれから大きくなる」と・・・慰めているんだか、誤魔化しているんだかねぇ(Ya, sudah. Tidak-apa-apaだそうです←おいおい!)。

まあ、切ってしまったものは仕方ありません。早速、幹の皮と心材に分けて刻みます。突然なので染めるものを用意していないので、在庫の無地布などを染めるしかありません。コマールさん「これでカインパンジャンを染める」などと寝言を言っていますが、カインパンジャンは蝋置きだけでも最低2-3ヶ月かかるので即却下~!

画像は幹の皮をはぐ丁稚小僧。左側が根の部分、鮮やかな黄色ですね。木灰や石灰などのアルミ系の媒染でオレンジ色に染まります。こりゃー、日曜日にやるしかないな、、、トホホ~。







Selamat Tahun Baru 2009

2009-01-01 09:12:51 | Weblog


あけましておめでとうございます。

世界的不況とやらでなにやら暗い世相ですが、
チレボン人を見習って、ポジティブシンキングで乗り切りたいものですねぇ(笑)。
笑う門には福来たる、ということで。

2009年もどうぞよろしくお願いします。


12月

2008-12-02 10:05:36 | Weblog


12月に入りました。来週の月曜日はIdul Adha、今日はKambing(ヤギ)の注文に行ってきます。

先週はジャカルタ・MegaSeniGalleryのオープニングを兼ねたバティックワークショップを開催しました。参加者の方たちには文庫本カバーのデザインをプリミシマという生地の上に描いてもらいました。今週後半からイセンを段階的にしていく予定です。製作の様子などはぼちぼちアップいたしますね。楽しみにしていてください。

新しいMega Seni Galleryの場所はダルマワンサスクエアのすぐ近く(住所、電話番号などは追ってアップします)。ランチマーケット等でお買い物のついでにでも立ち寄ってみてください。ジャワの伝統家屋を移築したJogla形式のすばらしい建物で、ゆったり座って和めるテラスや広い庭もあり、ジャカルタの中心部にあるとはとても思えません。オーナーのマリコ・スルヤントさんいわく、「お茶を飲めるスペースも作る予定」だそうです。12月いっぱいは旧店舗のほうも平行して営業する、とのことでした。今後ともよろしくお願いします。

画像はギャラリー部分の正面。この他にもやはりJoglo形式のファンクションルームが敷地内にあります。





プラナカンミュージアム

2008-10-25 10:06:56 | Weblog


今日はテンボック職人・ニタちゃんの披露宴。朝から曇り。夕方には晴れるといいなあ。

さて、シンガポール。おいしいものは山ほど食べたけど、食べることに熱中していて写真がありません(汗)。観光はいろいろしました。一番良かったのは最近オープンしたらしい「Peranakan Museum」。プラナカンの誕生から死までのステージを生活の中で実際使われていた品々やビデオなどで分かりやすく展示・解説してあります。すばらしいサロン、クバヤなども。とくに1階の入り口に近いところに展示してある、赤と紺の中国人のパレード文様のサルンはスバラシイ!大学時代に購入した「Batik / Fabled Cloth Of Jawa」に写真がありずっとあこがれていた1枚です。シンガポールに行かれる方、ぜひ立ち寄ってみてください。

http://www.peranakanmuseum.sg/home/home.asp

先祖が福建省出身の南洋華人・コマールさんもここでは思いっきり感動してしまい、「一日、ここにいてもいい!」と言い出す始末。インドネシアでは政治的理由から華人の文化が表面に出るということが難しい国(今までは・・・。これからは???)なので、びっくりした様子。違った意味で大受けしておりました。

写真は投宿したフラトン・ホテルのテラスで朝食中。喫煙コーナーはこんな隅にあります(しかも上から大型扇風機で煽られてます)。でも、川沿い遊歩道に面していてゆったり出来ました。







肉骨茶

2008-10-24 00:36:24 | Weblog

 

今日から製作に復帰。旅行中に思いついたアイテムの企画など始めています。ワタシの思いつきの意図が分からず、皆、パニック中!

 

シンガポールでごちそう食べまくったので、ここ両日はTempe、Lalap、Pete、Sayur Asamなどスンダ風ヘルシーフードのお食事。明日の朝はNasi Lengkoにするかぁ。

 

さて、シンガポールで食べたかったもの第2弾、バクテー(肉骨茶)。朝に強いイナカモノ・チレボン人、早朝に食べにいってきました。ガイドブックなどにも紹介されている有名店です。場所はリトルインディアの先というかなり離れた場所ですが、タクシーでひとっ飛び。ジャカルタなどと違って渋滞がほとんどないのがいいですねぇ。おまけにドライバーさん、皆上品かつ丁寧でものすごく親切。このときもこんな早朝に果たして食堂があいているのか無線で確認してくれていました。

 

 

バクテーは胡椒が利いたあっさり味のスープ。スペアリブもおいしい~。油条(インドネシア語はチャクエ)と一緒に食べてもおいしいです。各テーブルにコンロが付いていて熱々のお茶を自分で入れて飲みます。

 

 

 


Roti Prata

2008-10-23 00:04:48 | Weblog

 

シンガポールでどうしても食べたかったもののひとつ、Roti Prata。

マレーシアだとRoti Canaiって呼ばれてますね。

ジャカルタのスーパーにも冷凍モノが売られています。

昔の記憶を辿って、早朝、出かけてきました。

ベンクールン通り沿い、観音寺の近くの24時間営業のインド食堂です。

 

 

Rotiはちぎってカレーに付けて食べます。

サクサクした食感の生地が絶妙です。

お相手は甘いミルクティー、Teh Tarik。

チレボンにもMartabakはあるんですか、これはないんだな。

自分で作ろうかしら・・・・・。

 

 


明日から休暇

2007-10-09 13:23:37 | Weblog


今日は一日中曇り空。そろそろ雨季の到来の兆しでしょうか?さて、工房のほうは今日でお仕事納め。明日から約2週間の休暇に入ります。ここに来てがんばっているのが、「PR(ペーエル/「宿題」の意味)」と呼ばれている自宅請負組みの皆さん。レバランを控えて高速回転(?)で蝋置きしているのか、笑っちゃうくらいの勢いで仕事がバンバン上がってきます。PR組は元工房付きの職人さんで小さな子供のいる人が殆ど。子供のレバランの晴れ着を買うためかな?

昨日は、テンボック職人のアニちゃんが出産したのでお祝いを持って訪ねてきました。2400gの女の子です。9ヶ月で生まれたのでちょっと小さいかなという感じでしたが、元気な赤ちゃんでした。

さて、明日からの休暇。工房スタッフで出勤リストを作りました。都合をやりくりして交代で出てくるようになっています。工房スタッフには中国系が2名いるのでこういう場合は助かりますね。




ジャワ舞踊の公演at上野

2007-10-04 13:25:38 | Weblog


友人、小島夕季さんのジャワ舞踊「十六夜コンサート」のお知らせです。
これぞ「ジャワ」という、ゆったりしたガムランの響きと優雅な踊り、楽しめると思います(同じジャワでもチレボンとはまったく異なりますね。まあ、辺境はチレボンのほうですが・・・)。



以下、バリ芸能研究会からのメールを転載いたします。


バリ芸能研究会◆メール通信◆--2007-30------------------
  ご関係の皆様へ

□ご案内□------info-071002

====◆~小島夕季・ジャワ舞踊の夕べ~◆======
   ☆★十六夜コンサート★其の六★☆
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突然、秋雨の到来です。ほんの数日前まで、夏の名残色濃い毎日だったというのに、週末以来の涼しさというより寒さは、どういうことかと、つい怨み言のひとつも零したくなりますね。今週はまだ寒々しい空模様が続きそうです。皆さま、お気をつけ下さい。

さて来週はぜひ天気も回復してもらいたいものです。
中部ジャワの古典舞踊を踊り続けてきた小島夕季さんのリサイタル、“十六夜コンサート”も第6回を迎えることになりました。今年は初めての群舞でグループ“十六夜”も登場。ジャワ・ガムラングループ“ランバンサリ”との共演もすっかり定着し、ゴングの豊かなうねりが舞踊の律動に溶け合います。

季節はそろそろ二十四節気にいう《寒露》、秋本番というところですが、虫の声も時に色を添える半野外の空間で一時、ジャワの舞踊とガムランが紡ぎ出す優雅な世界に心遊ばせて下さい。

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■小島夕季~十六夜コンサート~其の六
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10月8日(月・祝)上野「水上音楽堂」
 *東京都台東区上野公園5-20
 *JR「上野」駅徒歩5分/東京メトロ千代田線「湯島」駅徒歩2分
 *野外ステージ・雨天決行(屋根あり)
☆開場=4:00/開演=4:30pm
☆料金=前売:一般 3000円/ペア 5500円
当日:3500円/70歳以上 1000円/小・中 1000円
 *ペアチケットは前売のみ
 *70歳以上の方は受付で年齢のわかるもの(保険証など)をご提示ください
 *6歳未満無料/乳幼児のための母子室もご用意しています、ご利用ください

★出演=〔ジャワ古典舞踊〕小島夕季/グループ十六夜
〔演奏〕ガムラングループ“ランバンサリ”

★問・予約=「十六夜コンサート」事務局
izayoisono5@hotmail.co.jp
048-472-7489

★チケット取扱い
東京文化会館チケットサービス 03-5815-5452

★小島夕季のホームページと連絡先
http://www.h5.dion.ne.jp/~melati/
090-6188-7199 melati-528@ezweb.ne.jp
…チケット予約も受付

後援=駐日インドネシア共和国大使館

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【舞踊演目】
○ガンビヨン・ラングンクスモ
○ガンビヨン・パレアノム
…豊穣祈願として捧げられた民俗舞踊を起源とする華やかな踊り

○ラントヨ(グループ十六夜による群舞)
…元来、宮廷儀礼舞踊の練習曲として構成されたものですが、ジャワの宮廷舞踊では、複数の踊り手の位置関係や動きの軌跡を星座の運行になぞらえ、宇宙、世界の平安を願う祈りを籠めました。今回は、その古典の型を用い、同時に祈りの心をも受け継いで、5人の踊り手が舞います。

○ゴレ・ランバンサリ
…木偶人形の動きをモチーフにした宮廷舞踊

◎「ラントヨ」を除く3曲は、すべてソロ・マンクヌガラン王宮様式

蓮柄のサロン

2007-07-19 19:59:20 | Weblog


西千葉・画廊椿、駒込・工藝舎の展示会終了いたしました。見に来てくださった皆様、どうもありがとうございました。展示会にはパチェ工房厳選の職人さんが手がけたカインやサロンを出展しましたが、1枚、あえて手元に置いておいたサロンがあります(写真・部分)。

明日、結婚披露宴をするウウットがイセンを手がけたものです。Badanの部分を「Soloan」と呼ばれる線描で描いた蓮柄。チレボンでは「SokaCina(ソカチナ)」と呼ばれているものです。丹精なイセンにうっとり~。

本人は披露宴が済んで落ち着いたら出来るだけ早く復帰するから、などと殊勝なことを言っておりますが、今までの例をとってもやはり子供が生まれたら1-2年はお休み。子供が小さいうちは落ち着かないので自宅での請け負い仕事でも大きなものは手がけられないというケースがほとんど(ウウットと同じくらいの技量を持つアニちゃんの子供はもう3歳ですが、「ペンギン柄の小物」を希望。ものすごい精密なイセンのペンギン柄小物が出来ています)。ウウットも嫁入り後はペンギンのスペシャリストか、トホホ~。

そんなわけで、嫁入り前最後のサロンは出し惜しみ。しばらくは愛でていようと思っています。セコイぞ。







月曜日

2007-05-21 14:39:56 | Weblog


バティック職人さんたちは週給で土曜日払い。まだ、お金をたくさん(?)持っているからか、毎週、月曜日は出勤率が酷く悪し!まあ、日本のフツーのお勤め人でも月曜日ってユーウツだから、同じなのかもしれませんね。

今日はテンボックが3人、イセンはなんと5人がお休み。もともと少人数の工房なんで、これだけ休まれるとイタイです。通常、火曜日あたりから揃い始め、週末近くになると出勤率がよくなるという感じです。

パチェ工房はプカロガンの職人さんはいないのでわかりませんが、これがまた大変だそう。レバラン休暇のほかにも、お祝い事だ、稲刈りだ、田植えだ、と村の行事の度に長期で帰省してしまうために作業はベタ遅れ。手描きバティックの工房主と話すと、皆、こぼすことしきりです。いつも最後は、「仕方ないよね、アハハ」って感じで話を〆ることに・・・・・。