チレボンバティック工房日記

インドネシア・ジャワ島、チレボン市にある手描きバティック工房から。

問題続出

2008-01-31 23:22:16 | バティック


長い間お休みしていたチュールちゃん、やっと出てきました。
しかし痩せましたねぇ、首が鶴のようになってます。
45kg→39kgになっちゃたとのこと。
米ぬか+ミルクを飲ませています。
ちなみに米ぬかはインドネシア語ではBekatul(Dedak)。

さて、これで下絵問題はなんとかなったと思ったら、
別の問題が発生。線描き(ソロアン)の蝋が1回の染で
ボキボキに割れてしまいました。どうしようと皆で大騒ぎしている
ところに丁度カトゥラ師匠が登場。
イセンの職人さんがレクチャーを受けているところです。





スハルト大統領

2008-01-28 00:27:43 | インドネシアの風物詩


昨日、第二代インドネシア大統領・スハルトが27日亡くなりました。
過去の人ではあるものの1998年まで32年に及ぶ長期政権だったためもあり、現職大統領が亡くなったような騒ぎになっています。官公庁は7日間もに服し、半旗を揚げるように、などとのユドヨノ大統領のお達しも既に出ています。まあねぇ、ユドヨノ大統領はじめ現政権の中枢にいる人たちもスハルト政権下で出世していったので、恩義もあるのだと思います。

日曜日の夜はいつもMetroTVで放映される「NewsDotCom」という政治パロディを観るのが楽しみ。しかしさすがにメディアも自主規制か、どこのチャンネルもおちゃらけた番組はやっていないようです。

この番組にはスハルトのそっくりさん(どこでこんなそっくりなじいちゃんを見つけてきたんだろう、といつも感心)、スハルタさんというのも登場しているのですが、スハルト亡き後、スハルタさんの運命はいかに。ちなみに「声」はButetJogjaが担当しています。で、よけい、そっくり。スハルト氏のインドネシア語はジャワ訛りが強く単語の語尾の「K」などは聞こえません。「バティック」も「バテェ」という感じ。1998年の暴動に続く政権交代の際は、たまたま一時帰国していたため日本のテレビ局で字幕起こしをしていましたが、聞き取りづらく苦労しました。

OrdeBaru時代の功罪がいろいろ語られているスハルトですが、庶民にはなかなか人気が高いです。ウィジャさんのお母さんなどは前回の選挙でもスハルトに入れる(出てないっていうねん)と断言するほどのスハルト贔屓。
理由は「Dulu, harganya murah-murah,jeh」(昔は物価が安かったし~)だそうです。おばちゃん、自分の給料も安かったことはすっかり失念しているようです。

ここのところの物価上昇はさらに厳しく、先日遊びにきた元運転手も一日おきに断食しているなどと言っておりました。職人さんのダンナさんもここ数ヶ月仕事がないなどという人もいます(家具作りは現在不況)。ユドヨノ大統領、正念場のようです。











Metoの後継者

2008-01-24 23:26:42 | バティック


ヤニちゃん、2日目の作品です。
線がガビガビ~。
当然、記録を取ったのち、煮〆ます(ごめんね~)。

今はもうだいぶよくなりました。
当初はどれだけの布を煮〆ないといけないかと
考えると、ドドーンと暗くなりましたが・・・。



プリミシマなどの表面が滑らかな生地は
大丈夫なようです。

がんばれ~。



Metoの後継者養成

2008-01-24 23:21:20 | バティック


うーん、いろいろなものの値段が上がり続けています。テンペは1本2000ルピアですが、日に日に小さくなるし、Kuninganの揚げ豆腐は1個250ルピアから300ルピアになってしまいました。思いっきり節約モードですっ!

さて、下絵(Meto)のチュールちゃんが体調を崩してあまり出てこれないのため、イセンのヤニちゃんを急遽養成しているところです。すでに、4週目に入り、20%くらいは実際の作品に回せるようになりました。とはいえ、難しい柄はまだまだ。描いては煮〆、書いては煮〆の繰り返しです。パチェ工房の図柄は細かいものが多いので、まあ、大変です。ヤニちゃん用にやや噛み砕いた簡単な図柄を作っているところ。

写真はたまたま立ち寄ったカトゥラ師匠に教えてもらっているヤニちゃん(右)。
上手になってくれるといいなぁ。




当然、洪水がっ!

2008-01-22 11:54:52 | Seri Wong Cilik
ちょっと前までは大きな洪水は5年に一度と言われていました。
エルニーニョと関連していたのかな?
しかし森林伐採や乱開発、治水対策の不備などの結果、各地で毎年のように見舞われるように。

ニュース映像などで見ると、子供が泳いでいたり、
屋根でギターを爪弾いていたりとなにやらのんびりした様子に
見えるのはインドネシアならでは。
しかし経済的損失は大きなものだし、洪水後の病気の蔓延など問題は山積みです。今回の灯油危機が悪循環にさらに拍車をかける前に収束すればいいのですが・・・・・・。

トゥルスミも灯油危機

2008-01-22 11:19:51 | バティック


1月21日のMitra Dialog(チレボンの地方紙)にカトゥラ師匠の記事が掲載してありました。ここのところ続く、灯油不足がチレボンの手描きバティック産業にダメージを与えるという内容です。市内でも買えるようにはなりましたが、1リットルが3500ルピア、最高2Lまでと、値段も高いし量は全く足りません(正規の価格は2500以下のはず)。いったいどうなるのでしょうか???


雨季

2008-01-21 08:36:40 | インドネシアの風物詩


旧正月(Imlek)が近づいてきています。この時期、毎年雨が多いのですが、ここ数日は夕方、ドドッと降るようになりました。市内の各所でも道路が冠水、排水溝の整備が良くないところが多いようです。

インドラマユ方面に向かう途中の(チレボン県)グヌンジャティ廟近辺の4つの村は腰のあたりまで水が来ているそうです。こおあたりはBondet川、Condong川と比較的大きな川があるのと、海岸から500mなので、満ち潮の時などは川の水位がかなり上がります。

洪水は毎年、雨季に繰り返し見舞われますが、治水対策の不備など人災の面もかなりありますね。昨日、Kuningan方面に遊びに行ってきましたが、道路に薪が積み上げられているのをあちこちで見ました。灯油の入手が難しいので薪を探す人が増えているのだと思います。森林伐採が進むとますます洪水が増える・・・、早く燃料供給を安定させて欲しいものです。