昨日、第二代インドネシア大統領・スハルトが27日亡くなりました。
過去の人ではあるものの1998年まで32年に及ぶ長期政権だったためもあり、現職大統領が亡くなったような騒ぎになっています。官公庁は7日間もに服し、半旗を揚げるように、などとのユドヨノ大統領のお達しも既に出ています。まあねぇ、ユドヨノ大統領はじめ現政権の中枢にいる人たちもスハルト政権下で出世していったので、恩義もあるのだと思います。
日曜日の夜はいつもMetroTVで放映される「NewsDotCom」という政治パロディを観るのが楽しみ。しかしさすがにメディアも自主規制か、どこのチャンネルもおちゃらけた番組はやっていないようです。
この番組にはスハルトのそっくりさん(どこでこんなそっくりなじいちゃんを見つけてきたんだろう、といつも感心)、スハルタさんというのも登場しているのですが、スハルト亡き後、スハルタさんの運命はいかに。ちなみに「声」はButetJogjaが担当しています。で、よけい、そっくり。スハルト氏のインドネシア語はジャワ訛りが強く単語の語尾の「K」などは聞こえません。「バティック」も「バテェ」という感じ。1998年の暴動に続く政権交代の際は、たまたま一時帰国していたため日本のテレビ局で字幕起こしをしていましたが、聞き取りづらく苦労しました。
OrdeBaru時代の功罪がいろいろ語られているスハルトですが、庶民にはなかなか人気が高いです。ウィジャさんのお母さんなどは前回の選挙でもスハルトに入れる(出てないっていうねん)と断言するほどのスハルト贔屓。
理由は「Dulu, harganya murah-murah,jeh」(昔は物価が安かったし~)だそうです。おばちゃん、自分の給料も安かったことはすっかり失念しているようです。
ここのところの物価上昇はさらに厳しく、先日遊びにきた元運転手も一日おきに断食しているなどと言っておりました。職人さんのダンナさんもここ数ヶ月仕事がないなどという人もいます(家具作りは現在不況)。ユドヨノ大統領、正念場のようです。