チレボンバティック工房日記

インドネシア・ジャワ島、チレボン市にある手描きバティック工房から。

ワインバック

2008-11-23 09:15:06 | バティック


日曜日。いつもはウダウダしているのですが、明日から展示会でジャカルタへ行くということもあり、染め上がっている布を少しでも仕上げようと縫製担当を召集しました。送迎車がトゥルスミに向かってます。がんばって縫ってくれー。



画像は新作のワイン用のバッグ・クリスマスバージョンです。ツリーとワインボトルが裏表に描かれています。クリスマスツリーの代わりに飾ってもいいかもしれません。

ワインバッグ、染めている時も皆、「いったい何になるんだろう???」状態だったのですが、実際縫いあがっても「何を入れるため???」。職人さんたちの結論は「ケチャップマニスかシロップを入れる袋」、だそうです(笑)。まあ、大きさ的には同じかぁ。底には衝撃を避けるため厚めのスポンジお座布団入りです。「ペンギン抜きの大人柄」(汗)・花鳥文様などもあります。ジャカルタ在住の方、見に来てくださいね。









ジャカルタでデザインセミナー開催

2008-11-18 10:50:56 | バティック


11月25日(火)、ジャカルタ・メガスニギャラリーにてバティックのデザインワークショップを開催します。

詳細は「さらさ」紙11月号、もしくは「さらさ」サイトに掲載されています。

http://www.hellodong.com/index.html

画像は新作の「ブックマーク」。現在、職人さんたちが仕上げの真っ最中です。がんばれ~。


Konversi Elpiji

2008-11-17 19:50:41 | バティック


灯油不足、結構な大騒ぎになっております。先週、プカロガンに行った際はプリミシマ、ブラチュ、プリマなどの白生地の他に、灯油も買い込んできました。プカロガンは今のところ、流通は安定しているそうです。チレボンも州境のLosariあたりまで行けば、灯油の販売所開いていましたが、約50kmと遠い・・・。とりあえず、2週間分ほどは確保したのですが、その後は???

子供が小さいので自宅で請負仕事をしている職人さんも「灯油探しに時間がかかって効率が悪い」とこぼしています。

ブーたれていても仕方ないのでブックカバーのネタにしました。現在、下絵職人さんがいないので自分でMeto(トレース)・・・ペンギンとガスボンベを繰り返し描かなければならず、ヘトヘトです。ああ、なんでこんな絵描いちゃったのかしら(←オバカ)。灯油、いったいどうなっちゃうのでしょうねぇ・・・・・。










えらいこっちゃ

2008-11-11 05:14:08 | バティック


数日前までどこでも買えたので対策を考えていなかった灯油、えらいことになってしまいました。近所のワルンで入手出来なかったので、最後の頼みの綱のなじみの「灯油販売所」に出かけたところ、「プロパンガスが普及したのでプルタミナからの供給がなくなったから、今後販売する予定がない」とのこと。えーっっっ???

先週あたりは先行してプロパンガスの配布があったトゥルスミ村の灯油価格が跳ね上がり(しかも探すのがすごく大変)、チレボン市内との価格差を利用して商売する職人さんまで登場していたのですが・・・・・。

とりあえず、今日は朝からローラー作戦で灯油確保しなければ・・・。代替燃料、なんだろう?電気コンロ?軽油?・・・「ほんまに、えらいこっちゃ」です(淡路島出身の祖母の口癖)。

騒いでいても仕方ないのでとりあえずプカロガンに行ってきます~。






Mori

2008-11-10 08:09:01 | バティック


月曜日、早朝から小雨が降っています。今日の出勤率はいかに?

さて、今週はマジでプカロガンに行かなければいけません。日曜日、グータラ昼寝しているワタシの足をUrut(リンパマッサージ)しながら、「Primaももうないし~、ブラチュもあと1枚~、このままでは下絵も作れない~」とささやき続けるウィジャ様。「わかったよ、行きますよ、プカロガン、今週中に!」と宣言する羽目に。

白生地は「Mori」と呼ばれています。パチェ工房でバティックに使用しているのはプリミシマとブラチュ。プリマは小物の裏地、下絵などに使用しています。プリミシマやプリマはチレボン市内の華人商店やトゥルスミの業者でも販売しているのですが、プカロガンに比べるとやや高め。ブラチュを使うバティック業者は少なく、チレボンでは入手困難。

チレボン~プカロガンは130KMほどの道のり。馴染みの業者2-3件を回れば揃うので楽な仕入旅ではあるのですが。「バンドンとかなら用がなくても行くのに!」と指摘されるペンギンおばさんなのでした(だって、スタバとかでお茶出来るもーん)。


Kue Koci

2008-11-05 09:20:43 | ごはん&おやつ


本格的に雨季に入ったようです。ジャカルタなどはもうあちこち冠水している様子でこんなことでは雨季のピークはどうなってしまうんでしょう?そういえば、空港に向かう高速道路、補修工事は終わったのかな?

昨晩はJL. Siliwangi沿いのIkan Bakar屋台で大雨に遭いました。もう、テントの構造がいきあたりばったりな造りであちこちから雨が吹き込むは、雨水の重みで屋根のシートが下がってくるはで。屋台オーナーは雨水と格闘に忙しく、うちの運転手が魚を焼く始末(汗)。

外出から戻ってきたらテーブルの上にお菓子が置いてありました。トゥルスミでバティック工房を営む友人からのお届けモノです。砕いたピーナッツを餅で来るんで蒸した「Kue Koci」と呼ばれる伝統行事などに欠かせないもの。

このような生菓子は市場や市内のお菓子屋さんでも売られていますが、手作りのものはもち米粉なども厳選しているし、おいしいです。彼女はお料理上手でNastarなどのKue Kering系も絶品。こちらは時々オーダーして作ってもらいます。








BT

2008-11-04 08:58:00 | 日常あれこれ


新車騒ぎ、まだまだ続いております。日本では「富士山ナンバー」が交付されたそうですね。チレボンのコードは「E」。ナンバープレートは通常、警察から交付されるのをもらうのですが、「お気に入りの番号」が欲しい場合は仲介業者などに頼んで交渉してもらいます。まあ、「番号を買う」んですな。「1」とか「888」とかはすごく高いらしいです。ポストペイドの携帯番号なども「Nomor Cantik」は高価ですね。

業者に頼むのも面倒ということで、自分たちで行ってきました。「ここは、市場か?」というようなタイトな値切り交渉の後、めでたく合意。最近の警察は、アクアやお菓子まで進めてくれます(合意した後ですが。汗)。うーん、これだけご機嫌ということはまだまだ値切れたか・・・・・?

前の車が「E240B」。これは、まだ番号が生きているので無理。で、今度は「E240BT」にしました。サインをしてくれた幹部の婦人警官が「BT・・・これはいったい?」と聞くので「Bontot(コマールの名前)の略」、答えたら思わず爆笑。ちなみに「240」は家の番地です。

「BT」は若い層の間では「Bad Mood」のことだそうです。「Gue Lagi BT」(今、調子/機嫌が良くない)とかに使うとのこと。「Bahasa Gaul」ですな。







コンパス紙の記事

2008-11-03 00:04:17 | バティック


Kompas紙・日曜版はグルメ情報や展覧会、新刊の書評などの記事が沢山掲載されていて毎週楽しみにしています。Batikの記事が掲載されていました。



http://cetak.kompas.com/read/xml/2008/11/02/01582654/saatnya.melahirkan.inovasi

バンドンのコマール氏談(パチェ工房のコマールとは別人です)、「灯油がチレボンで1リットルが7500ルピア」になってるぅ~?それはガセネタと思いますが、ドル高(なんですね、インドネシアでは)になると、布や染料、蝋の材料の価格が上昇するのは事実。うちのように手描きで細々作っているところは原料のウエイトがそれほど大きくありませんが、型押しバティックなどを大量に作っていたりする工房は大変ですね。

この「中国産のバティック柄プリント」ってどんなんなんだろう??気になるぅ~。





ガソリン価格

2008-11-02 00:45:09 | 日常あれこれ


原油価格が下がり続けています。インドネシアでも11月付けの燃料価格が発表され、補助金の対象ではない高級ガソリン「Pertamax」などの価格が下がってきているそうです。補助金対象のPremiumやSolarとの差がどんどん小さくなっているとのことです。

Pantherはジーゼル。ジャカルタやスラバヤなどには高級ジーゼル「Pertamina Dex」というのが出回っているようなんですが、田舎町・チレボンにはありません~。しかたなくフツーのSolar入れてます。

今まで乗っていた車が早々に引き取られてしまったので、買ってくれた人にディーラーまで乗せていってもらい、新車もらってきました。11月1日付けでさらに3.5juta上がったとのことです。うーん、まさにマネーゲーム。

燃料といえば「Konversi Elpiji」(灯油からプロパンガスへの移行プログラム?)、チレボン市内よりトゥルスミ村のほうが早く実現しました。3kgのプロパンガスとガスコンロなど一式をもらった職人さん達、「使い方がよく分からない」ということで、相変わらず灯油コンロを使っているようです。ニュースで「プロパンガスが爆発」なんて映像を見るとよけい怖くなるみたいですね。絵師のサプトロさんなどは町内会長で自分で陣頭指揮して配ったくせに「一式売りたい」などと言ってます。うーん。

このプログラムのせいかどうかは分かりませんが、最近トゥルスミ地区、灯油が手に入りにくいらしく、職人さんポリタンク持参で出勤してきてうちの近所で入手しています。まあねぇ、煮炊きはプロパンガスでも出来るけど、灯油はないとバティックは難しい。どこかガスコンロで蝋置きしている工房、あるのかなぁ?