チレボンバティック工房日記

インドネシア・ジャワ島、チレボン市にある手描きバティック工房から。

染色槽

2009-05-24 12:46:26 | バティック


うー、日曜日だというのに野暮用が溜まりまくって出掛けられない。バンドンとかにパァーっと行きたいなぁ。。。あっ、でも、土日はバンドン市内大渋滞するのでダメなのでした。



バティック製作がお休みのなので、染めのおっさんたちが代わりの染色槽を作り直しています。今回はちょっと品質の良い木を使ってみました。ドリアンの木だそうです。本当はチーク材を使うと水に強いらしい(Bugis族の船・Pinisiなんかはチーク材だそうです)、、、でも、すごい高級品になっちゃう。

防水用には今まで蝋を塗りたくっていたのですが、今回は「AquaProof」とかなんとかいう屋根の雨漏り防止用の塗料を使いました。1缶ではすぐに足りなくなってまたバイクで日曜日開いているToko Besi(建材ショップ)に走ってます(汗)。おっさん、ちゃんと考えて計画してから買ってきてよぅ。天然染料用の染色槽も木が朽ちかかっています。なんとかごまかして使っていますが・・・順番に直していかないといけませんねぇ。







Kompor Modifikasi

2009-05-21 18:43:20 | LPGガスでバティック


チレボンの地元日刊紙、5月18日付けの「MitraDialog」にLPGガスコンロ関連の記事が掲載されていました。タイトルは「バティック職人は改良型のコンロを必要としている」。

「バティック職人は地方政府(この場合チレボン県)にたいしてバティック用に改良されたガスコンロを支給するよう求めている。」、、、、、うーん・・・・・支給してくれるかなぁ、、、?がんばってください、チレボン県の商工省。カトゥラ師匠のコメントも載ってます~。



補助五徳

2009-05-20 00:12:44 | LPGガスでバティック


画像左下部分の(鍋の下部分の)丸い金属のフレーム、「補助五徳」というのだそうです。リンナイ・インドネシアさんからサンプルにといただいたものです。ガステーブルを使い始めてから、今までの灯油のコンロとは異なり中華なべはかなり安定が悪かったので、これでちょっと安心です。

カタログを見ると、「トロ火機能」のインドネシア語は「Api Lilin」となっていました。うーん、勉強になるなぁ。丁度マシナ工房のお孫さんが立ち寄ったので見せたところ、目からウロコでした。トゥルスミ地区でもかなり規模の大きい工房ですが、今のところは灯油使っているとのこと。「ガスボンベが近くにあると職人が怖がるしねぇ」って、、、まあ、使い慣れた道具っていうのはなかなか捨てがたいものですねぇ。

そういえば、Yayasan Batik 西ジャワ支部が一部のトゥルスミの業者に配ったバティック用のコンロってどんなんだろう?今度カトゥラ師匠に聞いてみようっと。



チャップバティック

2009-05-19 00:04:09 | バティック


今日も夕方から大雨。そろそろ本格的な乾季にはいってもいい頃なんだけどなぁ。

日曜日、所用でトゥルスミに行った際、自分の服地用のバティックを買ってきました。このシリーズは最近のお気に入りで、なんだか型染めとか北欧のプリントを彷彿とさせます。バティックっぽくないんですね。

通常、チャップ(型押し)バティックもサブロン(スクリーンプリント)のバティック柄の生地も、細かいイセンのような手描きバティックの精密さをひたすら再現しようとするのが常なんですが、これは線と面ですっきり仕上がっています。色も和風な雰囲気で可愛いですね。何を作ろうかな、ワクワク。

今週からまたイセン育成週間が始まります。というのは中学の卒業試験も終わり新卒のお嬢ちゃんたちが入ってくるんですね。チレボンのイセン職人さんたち、プカロガンのイセン職人の影響なんだか、やたらSawutが長かったり、点を打ち込み過ぎたりで、「余白を埋めまくる」仕事をする人が多いのですが、こんな感じで白い部分を生かしたすっきりとした手描きバティックも作りたいなぁ、と思うこの頃です。





インドラマユバティック

2009-05-17 19:34:21 | バティック


インドラマユの職人さんが注文してあったバティックを持ってきました。発注してから15日、超高速です。いままで3年待たされたことがあったりで「時間がかかるもの」と思っていたので、びっくり。

どうも、テンボックのスリちゃんが急にお仕事モードに突入してしまい、毎日朝から晩まで蝋置きをしてしまったらしいのです。来週にはダンナさんが漁から戻ってくるので、いつものペース(って、3年?)に戻るかも、とのこと。今回は子供が小さいので大きなものは無理というスリちゃんのリクエストで小物を中心に作ってもらいました。

画像はクッションカバー生地。チレボンの職人さんとのコラボ文様です。惜しいことにテンボックが少し薄い・・・・・パチェ工房の「高給」テンボック職人さんが裏から再度伏せています。手間と時間はかかってしまいますが、仕方ないですね。








LPG移行大作戦・賄い用台所編

2009-05-15 08:25:52 | LPGガスでバティック


大騒ぎした末にやっとガスコンロの下にトタン板を引いてもらいました。中学校の卒業式が済むとお子様イセンが2-3名入ってくる予定なので、場所をきちんと整えておかないといけません。

LPG大作戦、裏にある賄い用の台所にも展開。今まで灯油コンロで「Dandang」と呼ばれる銅製の鍋を使い米を蒸していたのを、新たに鍋を購入にてガステーブルを使うことにしました。ガステーブルは以前使っていたものを引っ張り出してきて使ってます。そのうち新しいのを買う予定。後は煤けた壁を塗りなおすのみです。こちらはガスボンベ3kgで約2-3日調理が出来ます。使わなくなった銅の大鍋は銅職人の村に持っていってバティック用の鍋を作る予定です。

現在のお手伝いさんはジャカルタで食堂をしていたこともあるらしく、お料理、上手~い。PepesTahuなど絶品です。加えて、ものすごい「きれい好き」。台所や冷蔵庫はいつもきちんと片付いています。





東京造形大学のブログ

2009-05-13 22:31:21 | 日常あれこれ


LPGガスの使用を始めて2週目に入りました。3kgのガスボンベで2つのコンロを使って、約5日間蝋置きが出来ました・・・・・って、ことは灯油2リットル分???フツーは10リットル以上使うのでこれは長期的にはかなりの節約になりますねぇ。

いにしえの昔に通った東京造形大学テキスタイルデザイン学科のBlogの紹介です。校舎が私が通っていた頃の高尾から相原に移転しているため、紹介されている建物や工房にはなじみがないのですが、雰囲気は昔と同じですね。懐かしいです。

http://www3.atword.jp/zokei/

染織関係の展覧会情報などもアップされているので、興味のあるかたは覗いてみてください。

工房といえば、学生の頃、工房の設備担当のおじさんには結構いろいろ厳しく指導されていたのを思い出します。まあ、糸を染めたり、布を蒸したり各工程で火を使うんで当たり前ですよね。

パチェ工房では、ワタシが口うるさく、「ボンベのそばでタバコ吸うな」とか、「ビニールシートをガスコンロの下に引くな」とか大騒ぎしているのですが、誰も聞いてくれない(涙)。大体ガスコンロのゴム管を新聞紙でカバーする感覚はいったい!?これはアルミホイルに即刻換えさせましたが、、恐るべし「Tidak Apa-apa」精神。明日はトタン板と「禁煙ステッカー」買いに行こう・・・。




Bubur Sop

2009-05-10 23:16:37 | ごはん&おやつ


週末から「ガラクタ一掃大作戦」を展開。工房スタッフの皆さんが集めた不用品・「たくさん貯めていつかまとめてクズ屋に売ってお金にしよう」コレクションを通りかかったベチャ屋を引き止めてすべて進呈(笑)。「まったくイブ(ワタシ)ったらせっかち!もったいない」と、ブーイングが聞こえますが、お構いなし。「あんたたち!日本じゃトランクルーム借りるのもお金かかるんだからねっ!」って、誰も聞いていません。トホホ~。

ついでに台所の模様替えもしました。思いっきり場所を取っていた冷蔵庫を居間に移動して作業台スペースを増やしました。明日はACE(ホームセンター)で買って来た棚も設置します。今までガステーブルの真向かいに冷蔵庫がどどーんと位置していて風水上も気になっていたのでなんだかすっきりしました。以前は狭い上に、煮炊きをしているガステーブルの真下の床でチビのお手伝いちゃんがモヤシのヒゲを取っていたりで、お料理がアクロバット状態でした。少しは働きやすくなるといいなぁ。

日曜日は職人さんたちはいないので、なじみの行商人からおやつを買ってみんなで食べたりしています。先週はBaksoだったので、今日は「BuburSopAyam」。糊状のおかゆに茹でた鶏肉を裂いたもの、千切りキャベツ、春雨、スープセロリのみじんきりを乗せ、鶏スープを注いでタウチョとケチャップマニスで味を付け、揚げた大豆とクルプックをあしらいます。胡椒の味が効いていておいしい。これが一人分、3500ルピア。



花柄のミニマット

2009-05-07 08:44:18 | バティック


どよーん・・・・・・水洗い用の水槽が壊れてしまいました。木で組み立てて蝋を塗りたくって防水しているのです、、、今日は染め、出来るかなぁ???またまた新たな問題発生、アタマイターイ。



いつもペンギンの絵ばかり描いているので、たまにはフツーのものをと思い立ち、花柄のマットを作ってみました。「Soloan(線描き)+Pelikan(模様の一部をTembokanの技法で白く抜く)」の技法で蝋置きされています。図案は下絵のおじさんとのコラボです。18cm角となにやら用途不明な大きさなのですが、コースター代わりにしたり、ちょっとした敷物にしたりでなかなか人気があります。





ジーマーミー豆腐

2009-05-06 11:02:59 | ごはん&おやつ


LPG移行大作戦、3kgのボンベ(Rp.13000)で蝋落とし1回と蝋の調合が1回出来るそうです。灯油なら4リットル以上(Rp.30.000)くらいは掛かるのでやはり長期的には節約出来ますね。蝋置きのほうは昨日から新しいボンベを使い出しているので結果はまだ出ません。

ウィジャさんのお姉ちゃんが田舎から出てきて収穫したばかりの生の落花生をたくさんもらったので「ジーマーミー豆腐」を作りました。ちょうど本葛もあったし、最近購入したフィリップスのフードプロセッサーが大活躍で快心の出来・・・でもバット1枚分出来ちゃたんで、これ、全部自分で食べるのかしら(汗)???通常はたれとわさびでいただきますが、椰子刺砂糖のシロップをかけてもおいしそうですね。