チレボンバティック工房日記

インドネシア・ジャワ島、チレボン市にある手描きバティック工房から。

桜の季節

2011-03-31 11:15:25 | 日常あれこれ

明日から4月。日本は桜の季節ですね。

チレボンは雨季から乾季への移行期のよう。まだ、大雨に見舞われることも多いのですが、暑い日も増えてきました。

いただいてから約2年。ほとんど放置状態だった胡蝶蘭の花が開花しました。胡蝶蘭のほかにもデントロビウムなど他の種類の蘭も花をつけはじめてうれしい限りです。

↓バンドンから連れてきたうさぎのベティーちゃんと。ベティーちゃんはBerbesにある丁稚の実家で飼う予定です。

別方向から。「酔っ払う(トランス状態になる)鳥」AnisBataのBiduri君。小さな体ですごいボリュームの声を出すので頭痛しているときに鳴かれると大変です。↓

胡蝶蘭、他にも3鉢蕾が付いています。手入れしていないので形はめちゃめちゃ(汗)。真ん中は枝分かれしていたのですが、うっかりしていて片方カタツムリに食われちゃいました。残念↓

マンゴーの木に吊り下げたものも開花しました。きれい。↓

海外在住で特に生活に支障もなく、首都圏の自宅は特に被害がなかったものの、日々NHKワールドのニュースを見ていただけの3月はうつろなまま過ぎていきました。原発事故の収束はまだまだ遠いようですし、日本のことはとにかく心配ですが、、、4月からはもっとシャンとしようと思ってます。

 


バティックの蝋で転倒防止グッズ

2011-03-20 15:39:53 | バティック

本日はうちの運転手が交際2週間でSpeed婚約(Tukar Cincin/指輪の交換)をいたしました。あまりに早い展開に「催眠術かけられているのではないか?」、「金目当てか?」、「何故、そんなに急いで!?(相手が)すでに妊娠していて、書類上の父親を探しているのではないか?」との憶測が飛び交っているチレボンはひたすら平和です。

今更ながら実家の地震対策を心配しています。いろいろなサイトで防災グッズを探してみましたが(現時点では)欠品中。そのうちに入荷するとは思うのでぼちぼち買い揃えようと考えています。本が満載された棚が玄関に向かう動線上にたしかあったような?当のご本人たちはひたすら暢気で特に対策を講じようとはしておりません。2004年のスマトラ沖大地震(アチェの津波)のあとも、数年に渡ってスマトラ地域でM7級の大きな地震が起こっていることから、これから地震対策は必至だと思います。

そんな中、さきほどお絵かきをしていてテレビのリモコンを取ろうとしたら机にくっついて離れない。無理矢理はがして裏をみたら直径1cmほどの蝋がはりついていました。バティックの蝋は松脂、混合蝋(たぶん蜜蝋などが混合されたもの*)、パラフィン、ピーナッツオイルから作られています。チレボンの蝋は特に粘度が高い。Tembokanと呼ばれる白場を生かした文様を作るには粘る蝋が必要なのです。

すごい粘着力・・・・・っで、鉛筆立ててみると・・・・↓

バンブーラダーも立ててみました。おおお、、、、、↓

日本の家の床はタイルではないので、使用できる場所は限られるかと思いますがフローリングとかだと使えそうです。粘るので除去するのは難儀しますが・・・・・スクレーパーとかお好み焼きやもんじゃ焼きのヘラ(笑)で取れるのでは。

椅子の足の4隅を固めてみたところ全く動かないので、震度6くらいの地震だったら効果あるかおしれません。ただし、ジャワの高温多湿の気候では粘っているものを日本で使うとどうなるかは未知数です。

というわけで日曜日、ひたすらヒマな実験をしているワタクシでした。日本でバティックの蝋をお持ちの方(いないよね、、、←汗)、是非試してみてください。

*蜜蝋は高価なため、混合蝋(チレボンではBaronと呼ばれています)には含まれてはいないという話ですが、未確認。型押しバティックの場合はこの混合蝋をそのまま使いますが、手描きの場合はさらに松脂、パラフィン、ピーナッツオイルを加えて調合し、硬さや粘りなどを調節します。


蝋でスッタモンダ

2011-03-20 06:36:16 | バティック

風邪でブログの更新をサボっていました。先週末、そろそろちゃんとお仕事を!と立ち上がったところに東日本大地震(正式名称ではないようですね)が発生。その後、しばらくはテレビの緊急地震情報や原発に関するニュースにこんなに遠くから一喜一憂しつづけ、ブログの更新が出来ませんでした。

さて、ここしばらくのところ工房で大問題になっていた「蝋の調子が悪い」という問題。いろいろ試してみましたが一向に改善せず、蝋落としたものの10%は大きく割れたり、腺がブチブチに切れたりで失敗。カトゥラ師匠や同業者の友人に相談した結果、プカロガンから蝋を買うことになりました。「Malam Cong」と呼ばれるものでプカロガン郊外の電気屋さんで販売されています。

Tembok(Popok)用の蝋。たしかに割れにくいです。ただ、ちょっと匂いがきつい。↓

SMSしてネットで振り込むとプカロガンから送ってくれます。すごーい便利。インドネシアも日々、発展中。

ISEN用の蝋。かなり色が薄いです。4個で1kg↓

イセン用の蝋を溶かしてみました。食用油みたい。↓

イセンのお嬢さんたち、2グループに分かれてお試し中。↓

色が薄くて見づらいとブーブー言ってます。

通常の蝋、プカロガンの蝋を交互に使って描きます(ウィンダちゃん)。↓

同じく、スリちゃん。おばさんが見張っているので仕方なく(笑)↓

サンプル、出来ました。色がかなり違いますね。この段階では通常の蝋のほうがきれいに上がっているように思えます。イセン職人の意見も同じ。↓

染めてみました。↓

プカロガンの蝋は白く見えます。

<MC>というのがプカロガンの蝋使用。<MB>は通常使っている蝋使用です。↓

通常つかっている蝋は線描き(Soloan)部分がかなりブチブチ途切れてますね。イセンにはMalamCongを使ったほうが良いようです。

震災後の日本の様子を聞きにカトゥラ師匠が立ち寄ったので、蝋について見てもらいます。↓

カトゥラ師匠は日本人顧客がたくさんいるので、今回の大災害をとても心配されていました。

蝋は季節によって調整が必要だし、1日使うと底に砂のようなものがたまるので、毎朝漉すことになりました。そのほかににWitが作りにくいとかまだまだ問題はあるようです。いろいろ試しながら解決していこうと思ってます。

 


南極星第3号発行

2011-03-04 16:22:16 | 日常あれこれ

通常の稼働率200%・パチェ工房の大車輪ウィジャさまの入院騒ぎでしばらくスッタモンダしておりましたが、やっと平常に戻ってきました。しかし、今度はワタシが過労で倒れてやっと回復したと思ったら酷い風邪に罹ってしまい、また1週間真っ白。週の前半、職人さんがMuludanでお休みだったので良かったですけど。医者に処方してもらった薬、飲むと4-5時間は寝てしまうのでこれでは仕事にならない!!!今週はもう諦めて来週から少しずつがんばりたいと思います。

毎月4日にジャカルタで配布開始されている「南極星」第3号が発行されたとのお知らせをいただきました。

今月号は「インドネシアの歌」が特集です。こちらは今月号の目次

http://www.nankyokusei.com/new/index.htm

日本在住のかたはPDFファイルでダウンロード出来ます。

http://www.nankyokusei.com/magazine/index.htm

バティック4コママンガのペンギンちゃん、今月号ではアラブ諸国で働いてます。神出鬼没(笑)。