チレボンバティック工房日記

インドネシア・ジャワ島、チレボン市にある手描きバティック工房から。

また、停電!

2008-07-31 00:30:31 | インドネシアの風物詩


夕方4時。ああ、やっと職人さんたちも帰ったということで「WiiSports」のボーリングでもやるかと起動させたところ、いきなりプチって停電。夜まで結局点きませんでした。仕方なく不貞寝。ご飯も炊けなかったので晩御飯はNasiPadangで食べてきました。

先日、夕方AstroのNHKワールドプレミアムを観ていたら、いきなりチレボンの風景が映ってびっくり。近々、日本に出発するインドネシア人介護士、看護士の特集でした。そういえば、先日、ソミニちゃんが入院していたとき、国軍病院に研修に来ていた看護専門学校の学生さんが「ワタシも行きたい」って言っていたなぁ。雇用機会があるのは良いことですが、言葉や習慣の違いはもちろん気候風土も異なるので大変でしょうね。がんばってプログラム継続させてほしいものです。

病院といえば、金曜日は運転手兼染め師・ユキちゃんが白内障の手術をします。なにやら怪しいDukunの施術を受けにいったり、民間療法の成分がなんだか分からない目薬を注したりしていましたが、直る様子もなし。なにしろまだ40代だし、職人さんの送迎車の運転もしているので・・・・・。

手術代金全額保障するのですが、それを言うと医者に高く見積もられるので「ユキちゃんがいろいろなところから借金してやっとかき集めた。これ以上はビタ一文出せん!」ということにしてあります。薬代やらなにやら、オールインで250万ルピア。約3万円です。同じ眼科の先生なのですが、チレボン近郊のArjawinagunというところの病院で手術すると50万ルピア安いそうです。




異臭騒ぎ

2008-07-29 23:41:25 | バティック


パチェ工房ではトゥルスミの他の工房と同様に蝋の調合もしています。バティックに使われる蝋には松脂、パラフィン、調合蝋、ピーナッツオイルと共に、再生蝋も大事な材料ひとつです。

今朝、ふと裏(=工房)に出てみたら、縫製のアヨさんは鼻と口覆って仕事しているし、職人さんが皆咳き込んでいます。蝋の調合をするときは材料を煮出すので匂いがするのですが、これはただ事ではない!?大急ぎで染め場の遮光シートを上げて、工業用の扇風機で風を送ってみました。

何事!?と冷静に問いただしたら、いつもは小さな鍋で煮ている再生蝋を「たまたま大量にあったから」という理由で蝋落としで使うドラム缶に入れて、高温でガンガン煮たらしいんですな。丁度、いつも蝋の調合を担当しているユキちゃん(オヤジ)は目の治療で医者に、ウィジャさんは市場に行っていて留守でした。パラフィンを加えずに(切らしていたから、という理由)再生蝋だけ煮たのも匂いが発生する原因になったようです。

これって日本だったらどえらい騒ぎになるよなぁ。まあ、工房のほうもコマールのカミナリが落ちて大騒ぎでしたが。ああ、本当に目が離せないとは、このことか・・・・・。


日本で更紗その2

2008-07-25 01:23:09 | 展示会&ワークショップ
<展示会情報>

お世話になっている東京・駒込の工藝舎さん。7月26日から31日まで、更紗の企画展を開催されるとのこと。パチェ工房の小物類を展示販売いたします。

詳細は下記までお問い合わせください。

ぎゃらりー工藝舎
東京都豊島区駒込1-3-2
TEL& FAX:03(3946)4008
E-mail:kougeisya@mue.biglobe.ne.jp

●電車をご利用の場合:
JR山の手線駒込駅南口下車4分
地下鉄南北線駒込駅1番出口3分

●営業時間:
ぎゃらりー工藝舎/11:00~19:00
(企画展開催中は日曜も11:00~17:00まで営業)
工藝舎Kitchen/18:00~23:00

日本で更紗

2008-07-25 01:14:52 | 展示会&ワークショップ
<展示会情報>

パチェ工房の作品を一部出展中です。他にもインドネシアや他の国からの様々な工房が参加しているので、日本橋界隈に行かれるかたは是非、覗いてみてください。


『アジアの雑貨フェスティバル』
     East meets West
     Emico collection & K's stone Jewellery
    日本橋島屋 8催場
    2008年7月23日(水)~28日(月)
    午前10時~午後8時 ※最終日は午後6時まで

Mie Panjang Umur

2008-07-25 00:54:13 | ごはん&おやつ


ついでにお誕生日ネタをもうひとつ。今年の「Mie Goreng Ultah」は市内の中華レストラン「Jumbo」でテイクアウトしてきました。赤く染めたウズラ卵入りです。麺をなるべく切らないように取り分けていただきます。長寿はともかく、今後は妙な怪我とかしないといいなぁ。



お誕生パーチィ

2008-07-25 00:46:59 | インドネシアの風物詩


インドネシア流、お誕生日を迎えたものが周囲の人に奢るという恒例イベント、職人さんへのサービスで今年もやってしまいました。メインはケンターキーボックスのお持ち帰り。たまたまお休みしていた職人さんにも届けます。

ケーキはプレゼント。わーい! でもご親切にも年齢ロウソク付(汗)。まあ誰もワタシの年齢など気にしてないんでねぇ。ウィジャ嬢が準備しながら「Panjang Umurnya~」と歌ってくれています(その後、職人さんも皆で歌ってくれました。ちょっと感激。でもそのあと歌詞は「Potong kuenya sekarang juga~」になってましたが・・・)。

本当は出勤簿まとめて出勤率のいい職人さんに賞金&賞品を上げようと思ったのですが、実行委員長(って、本人だよ、トホホ)出勤簿とにらめっこしてエクセルに入力している途中でくじけました。これは、また別の機会に。





職人さん、全快

2008-07-17 22:35:51 | バティック


3日間入院したTembok職人・ソミニちゃん、無事退院しました。とりあえず、栄養を付けるため毎日皆と一緒に送迎車に乗ってきて、ごはん、牛乳、果物を食べお手伝いさんのお部屋でゴロゴロしたり、鳥のおじさんたちと日光浴したりする日々です。夕方にはまた送迎者で村の自宅に帰ります。と、いうのも、病気はともかく入院する前に高熱が出た際、ゾクゾクするということで慌てたお母さんがアクアのボトルに熱湯を入れて足の裏に当て、ちょうど土踏まずの部分を火傷してしまったという・・・。火傷の治療もうちでしているんですな。うーん、まさに踏んだり蹴ったりとはこのことか。

口の炎症も治まったので明日から半日お仕事、午後からはゴロゴロという感じでお仕事復帰です。とりあえず、ビタミンB剤も買ってきたので飲ませてみよう。

画像はなんだか今までにない色に染まったのでお披露目です。白抜きの花の部分は「プリカン」と呼ばれる技法。ソロアンのバティックだと白が浮き立ってきれいですね。この「プリカン」部分を伏せるのもTembok職人のお仕事です。




Gizi Buruk

2008-07-13 09:39:22 | 日常あれこれ


昨日の晩からすごい風でした。早朝から鳥のコンテストに出かけているおっさんたち、Tegalは大丈夫でしょうか?

1週間ほどお休みしていたTembok職人のソミニちゃん。「口内炎」、「Panas Dalam」と聞いていたのですが、お見舞いに行ってみると、どうやら口唇ヘルペスの様子。喉まで炎症がおきていて、「まったく食べれない、飲めない」ということで、これはもう点滴するしかない。昨晩、市内の国軍病院に入院させてきました。

低所得者層には「Askeskin」と呼ばれる保険があるのですが、保険が適応できる病院は公立グヌンジャティ病院のみ。病室の衛生状況などもいまいちなので、全額負担の国軍病院にしました。ここは主治医がいるので安心です。

不安定な気候(チレボン人の場合、涼しいと病人多し)原因のひとつですが、根底にあるのはやはり「GiziBuruk」(栄養失調?栄養不良?)。ソミニちゃんは兄弟が13人もいるし、どうやらおうちではちゃんと食べていない様子。ヘルペスの再発予防にはビタミンB群の摂取が必要なようなので、なにか特別メニューを考えなければ!ともあれ、早く良くなってね。




イセン塾その後

2008-07-11 13:10:02 | バティック


イセン塾生の二人のお嬢さん、先週末にちょっと日当が上がりました。今週からちょっとランクがアップした技術に挑戦中。

今週の課題は「Pengapit」(プンアピット、と読みます。細かいボーダー線のこと。)まず、Carat Loroと呼ばれる二口のチャンティンで線を描いて、その中を様々な模様で埋めていきます。難しいのは間隔を均等に取ることと曲がらないようにまっすぐに模様を描いていくこと。二人ともまだまだ「ミミズ」状態ですね。なんだか、ウネウネしてます。

飽きないように一日、5-6本練習します。がんばれー。





行く鳥、来る鳥

2008-07-10 23:54:39 | 日常あれこれ


やっと、爪の痛みも収まり、夜も安眠出来るようになりました。早く直るといいなぁ。

早朝、寝ぼけ眼で鳥の世話をしていたコマールさん、大事な一羽が逃げてしまいま大ショック。出勤してきたウィジャ嬢に「Aduh, burungku kabur, kau ada dimana?(完璧におちょくりモード)」と歌われて一発触発状態。でも、その10分後には二人で仲良く並んで餌作りしています。うーん、よく分からない人たちだわ。

さて、逃走を試みた鳥さん、夕方、大通りを隔てた政府系の建物の管理人さんが届けに来てくれました、というか、「こんな鳥見つけたけど買うか?」・・・って、売りに来たのね(汗)。足に付けてあるリングを確認したところ、たしかに逃げた鳥。結局20万ルピアで交渉が成立し、管理人さんは「やっほー、臨時収入!」とご満悦、鳥さんは無事ご帰還。「鳥が戻ってきた!わーい、Syukuran(お祝い)だ!」ということで、皆にBaksoを奢ることになってしまいコマールさんダブルパンチ。でも、愛鳥が戻ってきてうれしいらしいです。ワタシも久しぶりのBakso、堪能いたしました。