チレボンバティック工房日記

インドネシア・ジャワ島、チレボン市にある手描きバティック工房から。

職人はなぜ丸くなるか?

2009-02-28 17:17:52 | バティック


バティック工房の土曜日は週給の支払日でもあります。朝からなんとなく工房にウキウキした雰囲気が流れています。

さて、お題の「職人はなぜ円陣を作って作業するのか?」
工房をご訪問される方からよく聞かれる質問です。

まず、蝋が煮詰まりにくく、作業がしやすいというのが一番重要なポイントのようです。また、分からない部分があったらそばにいる先輩にすぐ聞けるという利点もあります。しかしなによりも仕事のかたわらの「おしゃべり」が職人さんたちの楽しみ。

ベテランの多いテンボック職人はまず出勤してきたら昨晩のドラマの話。それが済んだらご近所の噂話など、マシンガン状態。おしゃべりが絶えることはありません。シモネタなど際どい話も満載。イセンには中学でたばかりの子供も数名いるのにお構いなしです(汗)。

画像はブックカバー生地で、イセン職人の円陣の様子です。実際のイセン職人さんは10名いるのでコンロを2つ使って作業しています。ド迫力のテンボック職人のお姉さま方とは異なり、年少のイセンのおじょうさんたち、Pasarで買って来たお揃いのマグカップなどを持参。なんだか部活みたいで可愛いですね。




和みのポイント

2009-02-26 18:55:46 | チレボン情報


どえーっつ!工房は毎日いろいろあっていつも大騒ぎなのですが、今回は大抵のことには慣れてしまったワタクシもびっくりすることが起きました。まあ、一言でいえばただの「連絡不行き届き」なんですけどね。そんなこんなでちょっと拗ねてしまっているこの頃です。ああ、まったく油断出来ないわ。

グレたときに和みに行くところ(汗)。チレボン駅から市街地方向に進み、信号を右折した右側です。ペンギンちゃんが30匹ほど朝から夕方まで道端でユラユラしています。Jl.Kartiniという大通り沿いなのですが、角を曲がってPamitranに行く道に入ってもまだたくさんいる(笑)。圧巻(汗)は売り子が帰宅するときです。スパイダーマンたちと一緒に全員1台の自転車に乗って帰るんですね。自転車に積めるようにペンギンのお腹に紐が巻きつけてあります。創意工夫がスバラシイっ、パチパチ!




これでもかの野菜料理

2009-02-21 07:56:16 | ごはん&おやつ


バンドンから戻ってきて以来、野菜の管理に忙しい日々です。大量に購入した香菜、毎日、黄色くなった部分を捨てて新聞紙で包みなおしたり、リーフレタスの水を替えたり・・・・・。

香菜、チレボンで作れればいいんだけどなぁ。気候が暑すぎるみたいですね。西ティモールのSoeで市場に香菜がたくさん売られていました。たぶん標高700mくらいだと思うので、やはり涼しいところでないと無理なんでしょうね。ちなみに香菜はこちらでは「Wangsui」と呼んでいて、カルフールにも時々出ているんですけれど、タイミングが悪くいつも萎びてしまっています。

香菜は茎や根元の部分も使えるます。カレーペースト作っておこうかな?冷凍しておくと結構便利です。

せっかくのお野菜を無駄にしてはイカンということで、連日、根性のお野菜料理が続いています。画像は春雨のタイ風サラダときのこ&野菜のチャプチャイ。大量の香菜、リーフレタスといっしょに。



バンドンの日本食品

2009-02-20 07:30:11 | 日常あれこれ


バンドンでゲットした戦利品と格闘しております。昨日は新鮮な野菜類、きのこを精進揚げにしました。おいしかったけど、後で胸が焼けた・・・食べすぎなんですね(汗)。

さて、今回のメインは「日本食品の買出し」。しかし、日系スーパー、トコ・スティアブディ(外国人客の多い老舗スーパー)、Jl. Riauに新しく出来たYogyaデパート、、、ぐるぐる回りましたが、品薄・・・・・というより、「ない!」。お買い物リストの中でゲット出来たものは「サラダ油」と「麺つゆ」のみ。料理酒は仕方ないので中国産のものを買いました。アヤムゴレンや中華料理作るときはこれ使おう・・・。

地方都市在住ゆえ、それほど日本食品に依存していないと思っていましたが、買えないとなるとやはり不便です。そうそう、今回は韓国食品が棚から消えていました。

以前、関税局のおっさんに日本からの郵便の中身をいちゃもん付けられ「こちらで売ってる国産(インドネシア産)ものを買えばいい」といわれ激怒したことを思い出しました。「Heroにある期限切れ食品買ってお腹壊せって言うの?」とお役人を威嚇したことが(汗)。日本で売られているインドミーとかサンバルって輸入許可どうしているんでしょうねぇ?


Agro Wisata

2009-02-19 09:14:49 | 日常あれこれ


日本食品とベーコン類の買出しにバンドンまで行ってきました。揚げ豆腐で有名なSemedangまで着いた頃、前方を見ると空が晴れ渡っていたのでルートを変更してSubang方面へ。Lembang方面からバンドンに入ることにしました。

まずCiateur温泉の入り口そばにあったイチゴ農園でイチゴ狩り。入場料5000ルピアでジュースが付きます。摘んだイチゴは1オンス5000ルピアで買い取り。その後、Lembangの中心部に近い豆腐屋さんで揚げ豆腐を食べ、Tahu Kuningをお土産にゲット。この豆腐、にがりの量が丁度いいのかやわらかく美味でした。さらにMalibaya方面に向かい、道沿いの農園で水耕栽培のレタスを。Jamur Tiramもここで購入しました。さながらAgro Wisata(農園ツアー)に。

戻ってきて戦利品をきちんと保存するのにヘトヘトになりましたが、やはりおいしい!しかしリーフレタス1kgは買いすぎです(汗)。Semedangくらいの距離だったら毎週でもいっちゃうんだけどなぁ。


Muludan

2009-02-15 08:27:56 | インドネシアの風物詩


カスプハン王宮の前のJl. Pulasaren、「Martabak」屋台と「Tahu Petis」屋台が増えたなぁと思っていたら、Muludan(中ジャワではSekaten)が始まっていました。3月8日の晩がいちばんにぎやかだとか。

この時期、カスプハン王宮、カノマン王宮の敷地内は様々な出店や屋台で埋め尽くされます。とりわけカスプハン王宮のアルンアルンは観覧車などの乗り物を楽しむ親子連れで賑やかです。

さて、コンパス紙で面白い写真を見つけました。「Tong Setan」。直訳すると「悪魔の樽」、大きな樽の中を遠心力をうまく利用して複数のオートバイと自転車を使って曲芸を見せる出し物です。上演の合間に休憩している一座の様子を上の観客席から撮影したようです。いい写真ですね。

縄跳びや跳び箱が苦手だったワタクシにはとても驚異的・・・タイミングが悪くてぶつからないだろうか、とか考えないのでしょうねぇ。「必ず出来る」、「失敗しない」と確信する力、迷わない心がスバラシイですね。まあ、ただの命知らずともいえますが(汗)。

Muludanに行くと、子供の頃に住んでいた藤沢・遊行寺の開山忌を思い出します。いつか天気のいい日に遊びに行ってみようっと。







Lontong Sayur

2009-02-14 08:18:50 | ごはん&おやつ


どえー、蝋は異様に粘るという事態が起きてスッタモンダしました。「Dadu」(ダドゥ)と呼ばれる再生蝋、いつもは自前で作っているのですが、偶然切らしていてトゥルスミで購入してきたものがいけなかったようです。もう、あっちこっちくっついてしまい大騒ぎに。割れないのはいいんですけどね、他の布のイセンをはがして持っていってしまったりするんで大変です。



まあ、昼間の騒ぎはとにかく4時以降はSantai(ゆるりと)ということで、ちょっと遠出して州境のLosariまでLontongSayurを食べに行ってきました。Lontong (お米で作ったちまきのようなもの)、野菜と一緒に茹でた麺、テンペと揚げ豆腐を辛く煮たもの、煮卵、貝のサテにココナッツミルクベースの辛いタレがかかっています。チレボンにも似たようなものはあるんですけどねぇ、ここのは美味で、わざわざ1時間かけて食べに行く価値あります。

ロケーションはチレボンからですと、西ジャワと中ジャワの州境の橋を越えて100mほど走った右側。夕方から出る屋台です。辛い料理が好きな方にはお勧め。






寒い!

2009-02-10 22:47:22 | 日常あれこれ


CapGoMei(元宵節)も過ぎ、暦的には雨がこれから少なくなるかなぁ、というところ。CapGoMei当日はSemarang方面、洪水で大変だったようです。そのころ、チレボン方面から車でジョグジャに向かった友人と逆方向から来た友人がいたのですが、運良く渋滞にはひっかからなかったとのことで、良かった。

さて、雨が続き「寒い」日が続き、早朝の気温は26度、3度下がるととっても寒く感じます。カノマン市場で新生姜を買ってきて、Wedang Jahe(しょうが湯)をよく作っています。写真は叩いてつぶした生姜を焼いているところ。大鍋いっぱい大量に作りました。氷砂糖で甘みを付けていただきます。



ワークショップ作品発送

2009-02-01 09:55:21 | バティック


あっという間に2月に入ってしまいました。「1月末には完成するように努力する」とお約束してあった昨年11月・ジャカルタでのワークショップの作品、やっと発送が完了しました。お待たせしてしまってすみません。

製作の進行が「職人の出勤状況次第」というトホホな現状ゆえに、納期をお約束するということに慣れていないため、1月下旬からは「なにやら急ぐ夢」を見て夜中に何度も目が覚めました。まあ、「家庭内紛失」(小さな生地なので他の作りかけのもの山にに紛れちゃう)せずに良かったです。今回は下絵のペーパーがなく布に直接下絵を描いていただいたので、受付番号が添付されていないとどなたのものだか分からなくなってしまうため、人一倍気を使いました。特に染め上がってから、裁断すると布の余白に記入してあるナンバーが切り離されてしまうので、縫製スタッフも大変だったようです。

出来については、イセン職人の技量が不足していたり、色のニュアンスが異なっていたりで決してすべての方に満足していただける自信はありません(申し訳ありません!)が、また、機会があればワークショップ開催したいと思います。参加してくださった皆様、どうもありがとうございました。

画像は納品のため受付番号順にまとめているところです。こういう事務作業、たまには楽しいですね。これで、少しは安眠出来るかな(笑)。