チレボンバティック工房日記

インドネシア・ジャワ島、チレボン市にある手描きバティック工房から。

乾燥

2006-06-26 10:47:40 | Weblog

日本は梅雨でムシムシした気候だと思います。この時期、インドネシアは乾季の真っ只中で空気もさらっとしていて過ごしやすい時期。しかし、今年は「乾燥」が凄い。日本から戻ってきていらい何故か喉がイガイガして調子悪いなーと思っていました。ここ数日はくちびるが荒れてきてリップクリームをつける始末でびっくり。で、湿度計を確認してみたらなんと40%をきっていました。これではカビカビになるわけです。夜は濡れタオルをあちこちにつるしています。温度は30度近くあるのに、湿度が低いと本当涼しく感じられます。

当然、バティックの蝋もくちびるのごとく、カビカビです。この時期、大きな寸法のものは要注意。特に朝は温度が低いので竹の掛け台からうっかり動かしてしますと割れが広がります。日照はあるので染めはし易いんですがねー。多少、温度が上がってから日向に広げて表面の蝋をやわらかくしてから作業します。



ワールドカップ3

2006-06-23 12:17:02 | Weblog

はー、脱力。さすがに02:00にテレビを見るというのは難儀します。日本対ブラジル戦も前半で寝てしまいました。結局syukuran(勝利のお祝い)は出来なかったので、ごちそうは来月にお預けです。7月は誕生日なので(お祝いをされる人が)皆に奢るというのが、インドネシアの習慣です。

日本チームは残念でしたが、決勝リーグはクオリティの高いプレーが見れるので楽しみ。しかし、問題は放映時間ですな。お勤め人のかたは大変だと思います。インドネシアのお役所あたりでも皆昼間から生あくび・・・・・でも、これはいつもか。大きな都市のカフェなどでは「NontonBareng」(ライブ中継を一緒に見るイベント)も盛んに行われています。一度、チレボンのダンドゥットカフェに「NontonBareng」を観にいったことがあります。試合は大画面で迫力満点なのですが、前のステージがダンドゥットコンサートという状態でちょっと冷や汗・・・。



ワールドカップ2

2006-06-18 15:49:53 | Weblog

夜8時台放映の1試合しか見ていないのですが、なにやら忙しいワールドカップシーズン。決勝リーグは日本と同様真夜中になるのでどうしようか?といったところ。でも見たい・・・。いっそ早朝だとありがたいのですが。

まわりの人たちに「日本って弱~い」とコメントされ、サポーターではないもののがっくりのオーストラリア戦でした。今晩はクロアチア戦、「勝ったら明日はEmpalGentong(牛肉のGule)でSyukuran(お祝い)する!」と宣言したら皆日本を応援する気になったようです。さて、職人さんはEmpalGentongを食べれるか???


ワールドカップ

2006-06-12 00:28:05 | Weblog

ついに始まりました、ワールドカップ。今回はSCTVが地上波で全試合中継(録画もアリ)するとのことで楽しみです。町内会のAlisanでもその話で持ちきり。パラボラ経由だと見れない、安々のアンテナを立てれば映るとのことでパラボラ組は急遽アンテナ買いに奔走しているようでした。うちは地上波-衛星が切り替え出来るようにしてあるので余裕です。こちらのオフィシャルガイドブックにもちゃんと放映時間が記載されており、今日の日本-オーストラリア戦、18日のクロアチア戦は生中継です。わーい、楽しみ。

ところでSCTV、たしかスハルト前大統領一族の所有かと思いましたが、今回のワールドカップの司会が何故かスハルト氏の次女。どういう経緯で司会に抜擢されたのかは???ですが、そのぎこちないこと。日を追って上手になるんでしょうか?うーん、どうでもいいが気になる。

Rumah Tembok

2006-06-11 11:28:42 | Weblog

しばらく一時帰国しておりました。ちょうど、ジョグジャで地震の起きた日に出国。2階で寝ていた人はかすかな揺れを感じたらしいですが、300Km近く離れているチレボンは全く被害はありませんでした。チレボンでは2年ほど前にMajelanka(チレボンから50km)というところを震源に起きた震度2ほどの地震があった程度。ジャワ南岸のインド洋プレートからも離れているし、ジャワ海はマレー半島とスマトラ島で囲われているから津波も大丈夫でと皆さん安心しきっているようです。

日本にニュースでも繰り返し報じられた被害を大きくした「建築構造」、レンガ造りの「RumahTembok(ルマ・テンボック)」。たしかに、家を建てる際ちょくちょく建築現場を見に来ていましたが、一定の間隔にbeton(ブトン/鉄骨)の柱を埋めた後は間にレンガを積んでいくという作り方。レンガとレンガはセメントと砂を混ぜたもので止めます。これは私も参加できそうな・・・「ブーフーウーの家だ」という印象でした。都市部でもいわゆる安普請は鉄骨とセメントかなりケチって費用を節約しています。

今回、大きな被害を受けたような農村部の状況はわからないのですが、鉄骨とセメントはかなり高価なことから、使ったほうが良いと解っていてもそうはいかないようです。ところで、このレンガ造りの家、村部では一種のステータスとなっており、バティックの職人さんの中にも「家の壁が竹組みだから、早くお金を貯めてレンガの壁にしたい」などと言っている子も。「竹の壁は貧乏だと思われて恥ずかしい」そうです。

被災地ジョグジャ、とりわけ被害がひどかったKabupatenBantul(バントゥル県)などがある南側は国立ジョグジャ芸大もあるし、手工芸がとても盛んなところです。ジョグジャはジャワ島随一の観光地でもあるので、一刻も早い復興を願ってやみません。