しばらく一時帰国しておりました。ちょうど、ジョグジャで地震の起きた日に出国。2階で寝ていた人はかすかな揺れを感じたらしいですが、300Km近く離れているチレボンは全く被害はありませんでした。チレボンでは2年ほど前にMajelanka(チレボンから50km)というところを震源に起きた震度2ほどの地震があった程度。ジャワ南岸のインド洋プレートからも離れているし、ジャワ海はマレー半島とスマトラ島で囲われているから津波も大丈夫でと皆さん安心しきっているようです。
日本にニュースでも繰り返し報じられた被害を大きくした「建築構造」、レンガ造りの「RumahTembok(ルマ・テンボック)」。たしかに、家を建てる際ちょくちょく建築現場を見に来ていましたが、一定の間隔にbeton(ブトン/鉄骨)の柱を埋めた後は間にレンガを積んでいくという作り方。レンガとレンガはセメントと砂を混ぜたもので止めます。これは私も参加できそうな・・・「ブーフーウーの家だ」という印象でした。都市部でもいわゆる安普請は鉄骨とセメントかなりケチって費用を節約しています。
今回、大きな被害を受けたような農村部の状況はわからないのですが、鉄骨とセメントはかなり高価なことから、使ったほうが良いと解っていてもそうはいかないようです。ところで、このレンガ造りの家、村部では一種のステータスとなっており、バティックの職人さんの中にも「家の壁が竹組みだから、早くお金を貯めてレンガの壁にしたい」などと言っている子も。「竹の壁は貧乏だと思われて恥ずかしい」そうです。
被災地ジョグジャ、とりわけ被害がひどかったKabupatenBantul(バントゥル県)などがある南側は国立ジョグジャ芸大もあるし、手工芸がとても盛んなところです。ジョグジャはジャワ島随一の観光地でもあるので、一刻も早い復興を願ってやみません。