チレボンバティック工房日記

インドネシア・ジャワ島、チレボン市にある手描きバティック工房から。

就業中HP禁止令

2009-10-27 07:55:57 | Seri Wong Cilik


「降るのか降らないのかハッキリしろ!!!」と、ドツキたくなるような天気です。で、結局雨は到来せず蒸し暑い天気が続いています。

さて、ついに出てしまいました「就業時間中HP禁止令(笑)」。ウィジャ様、ララちゃんを始め、お手伝いさん、職人さんに至るまで、皆HP(携帯電話)使用。工房稼動中もSMSの着信音や通話の呼び出しでうるさいことこのうえなし。昨日は縫製担当の女の子が仕事中にSMSしているのを丁度通りかかったコマールに発見されてしまい、、、こんな注意書きが出来てしまいました。ちなみに投げつけられている携帯はウィジャさんのもの(笑)。

一番すごいのはウィジャとララちゃん。もうノベツマクナシに鳴ります。ウィジャさんなんかSMS入ってくると着信音が全曲フルで流れるんで、ワタシがその歌を覚えちゃったくらい。InulFista(ファミリーカラオケ)に行って歌えるぞっ(怒)。

コマール氏は怒るとコワイからなぁ、皆、しばらくはHP仕舞っておとなしくしているみたいです。





断食月の風物詩

2008-09-30 13:00:56 | Seri Wong Cilik


「Tajil」というのは一日の断食明けにまず食べるスイーツ。KolakやEs Buahなどの汁気のある甘いものが人気です。1ヶ月間盛況だったTajilを売る屋台も店じまいです。お店が出店を出すというより、料理自慢の奥さん方が作ったものを売るという感じで、なんとなく文化祭の出店を連想させられるような?

「Tuku Tajil Anggo Mbatalnang Puasa」(一日の断食明けのためにTajilを買う)。





断食最終日

2008-09-30 12:47:20 | Seri Wong Cilik


今日は断食最終日。朝から「Obrog(綴り?)」と呼ばれる夜中にSahurの時間を告げる音楽隊が家々を回って門付けを貰っています。RTだけでなく近隣の音楽隊も来るのでRTのObrogには多めに、あとは少しずつ小銭を上げています。

もと運転手のペドロ君が息子を連れて遊びにきました。現在フリーランスの運転手なのでTHRはなく、子供(3人)の洋服はまだ購入していないとのこと。縁のある人たちを回って資金を集めているようです。うちからは本人の礼拝用の上着とサロン、お子様には缶入りビスケットを上げました。

久しぶりの「Wong Cilik(庶民)シリーズ」。もうほとんどの人はレバランの晴れ着は用意済みで、今庶民で混雑してるのは食料品市場。ごちそうの準備をするためですね。

画像は露天商で子供の服を選ぶペンギン一家。チレボンで人気のあるポイントはJl. Karanggetas、Suryaデパート界隈のお店や露天商です。今日の夕方まで賑わいが続きます。ペドロ一家、買えるかな?お洋服。
「Tuku Klambi Anggo Boca Lebaran」(レバランの子供の服を買う)。





Seri Wong Cilik  ワルンのつけ編

2008-07-04 22:51:43 | Seri Wong Cilik


久しぶりの「庶民シリーズ」(まだ、あったのね←苦笑)。本日は「ワルンのつけ」。ジャワの庶民にとってお金がなくてもツケでお買い物が出来る近所のワルンはなくてはならない存在。便利は便利ですが、支払いが滞ると非常に気まずい・・・。うちの運転手なんかも最近全然銀行にお金入れていないな?と思っていたら、給料もらうとまず近所のワルンにツケを払っているとか。なにやってんだかなぁ。タバコの吸い過ぎ!

職人さんの村でも事情は同じなようです。おやつをねだる子供とツケが返せていないので困惑しているお母さん。後ろでは現金払いのお客さんが堂々買い物しています。「Ning Warung, Utange Numpuk」(Di Warung, Hutangnya Menumpuk)。



Seri Wong Cilik  Pulsa地獄編

2008-06-20 00:59:38 | Seri Wong Cilik


今日は停電もなく、天気のよくて、お仕事がはかどりました。停電すると「手作りクマちゃん工房」だからねぇ。

バンドンでいろいろ珍しいお野菜買ってきたのでLalapにして食べてます。今日はAntanan。小さなフキの葉のような野菜です。干してハーブティにしても美味。ジャムゥとしての効能もあるようです。バンドンは本当にお野菜が豊富(新鮮!)でうらやましい限り。

さて、いつまで続くのか(?)庶民シリーズ。本日のお題はHP。お手伝いさん、運転手はもちろんのこと、最近は職人さんも持っている子がチラホラ。遠隔操作や緊急の連絡が出来るのでなかなか便利ではあります。皆、大体50万ルピアくらいのHPに前払い制のPulsaを入れて使っています。業者間の競争はますます激化の一途。通話料やSMS料金のディスカウント戦争となっています。

画像は「Kepencut Promosi Duite Ludes」(Diiming-iming Promosi、Uangnya Habis)。宣伝に乗せられたら、お金がスッカラカン、という意味です。Pulsa協奏曲は続く・・・・・。






Seri Wong Cilik 前借編

2008-06-19 08:55:53 | Seri Wong Cilik


なんだか寒い~、と思ったら気温26度、湿度40%台です。3度下がるとすごく寒く感じます。昨日も昼間停電したのですが、気候が涼しいのが救いでした。

おとといは久しぶりにバンドンに行きました。Jl. Otista周辺で生地と素材を買いだした後、オノボリサン的にバンドン郊外の観光ポイントを探索、日本食スーパーで調味料などをお買い物し、ついでに爪トゲ問題でボロメウス病院で診察してもらいました。専門医の診察料15万ルピア、とチレボンの2倍以上です。さすが、大都市だ。

さて、毎日のように、飛来し続ける”前借り爆弾”Bon。「しっかり理由を述べる」というのがお決まりになっていますが、なかなか言い出しにくいのが現状。だいたい「~ちゃんが前借したいって」という情報が入って、呼んでみると「実は・・・」という感じです。縫製のおじさんなど、気が弱いので奥さんが手紙書いてきます。

「Ari Pengen Bon Kudu Wani Omong」(Kalau Ingin Bon, Harus Berani Bicara)。帰り間際、お友達に付き添ってもらってやっと申請に来る職人さんです。ヤレヤレ。





Seri Wong Cilik お試し編

2008-06-17 00:34:48 | Seri Wong Cilik


うーん、変な天気。今日は午後から晴れて、染めはなんとか出来ましたが。明日はバンドンに行くのですが、天気はどうかな?

まだまだ続く庶民シリーズ、今回はイセンお勉強中のウィンダちゃん。以前、まだ小学生高学年の頃、お姉ちゃんのヤナちゃんのPR(通称ペーエル。「宿題」。日曜日や夕方時間があるときに自宅で蝋置きする請負仕事)にお試しでイセンしてしまい、大騒ぎになったことがありました。ヤナちゃんも「妹が蝋置きした」と言えばいいのに、黙って持ってきたのでどこか外注に出してしまったのかと。真相が分かって皆で大笑いしたことがあります。大体、皆、お母さんやお姉ちゃんの仕事を真似して技法を習得していくようです。

「Awite Coba-coba damal batik」(Awalnya coba-coba membuat batik)。ペンギン職人さんの卵、思いっきり蝋をたらしてしまっています。大変だ~。








Seri Wong Cilik 見せびらかし編

2008-06-16 14:14:58 | Seri Wong Cilik


どひゃーん、乾季なのに朝から大雨。おまけに月曜日なので出勤率悪し。今日はイセン職人エマちゃんのBon(前借り)爆弾が飛来しました。ご丁寧に先週から予告済み(汗)。電気料金支払いだそうです。

しつこく庶民シリーズ。今日のネタはウィジャさん。Alisan(頼母子講)で当たってやっと念願の冷蔵庫を買いました。これでダーリンにおいしいごはんを作ってあげられる。ウィジャさんは現在「Bumi Pongpongan Indah」という郊外の建売住宅に住んでいるので、なにか大きな買い物をすると近所の人の注目の的。「朝から晩まで働きずくめだからお金持ちなのねぇ!」などと噂されているようです。

「Memernang Kulkas Anyaran」(Memamerkan Kulkas Baru)。なんだか、「サザエさん」の世界で懐かしいような。





Seri Wong Cilik 移動銀行

2008-06-15 13:45:58 | Seri Wong Cilik


乾季だというのに雨の降りそうな天気。ここ数日、夜になると雨が降ります。異常気象ですね。ただ、ジャワ北岸一帯、農作物が旱魃で凶作になる恐れが出ているので農民にとっては恵みの雨、でしょうか?

土曜日はお給料日でした(バティック工房は大体が週給制です)。日曜日の今日は、市場にお買い物にいったり、町に繰り出したり村でのんびり過ごしている職人さんたち。ターミナルのあるPasar Pleredはお買い物客で賑わっています。

さて、お給料をもらったらとりあえず払わなければいけないのが、借金。村を歩いているとハンドバッグとメモ帳を片手に歩いている人たちをあちこちで見かけます。大体が「Bank Keliling」と呼ばれる高利貸しです。月利が40%なんて暴利の消費者金融もあるそうです。前借を申し込んで来る職人さんに「何に使うの?」と聞くと「利息を払うため」との答えが返ってくることも。まあ、借金取りといってもゆるーい感じで村の人ともなじんでいますが・・・・・。

「Boco Jaluk Jajan, Tepi Utang Kudu Dibayar(Anak minta jajan, tetapi hutang harus dibayar)」。子供がおやつねだるけれど、まず借金を払わなければ、という意味です。そういえばジャワ・チレボンではanakはbocaですが、トゥルスミ地区の訛りだとBoco(ボチョ)になります。かんばって借金、返してね。