チレボンバティック工房日記

インドネシア・ジャワ島、チレボン市にある手描きバティック工房から。

ざくろのイセン、練習中

2008-06-21 10:04:54 | バティック


ウウット先生の指導の元、ざくろ柄のイセンをお勉強中のウィンダちゃんとソピアちゃん。「Wajik」と呼ばれるバリエーションですが、ざくろの実についている茎の位置から線の角度を決めなければならず、簡単なようでなかなか難しい。また、線の幅も一定でないときれいにみえないため、技術を要します。がんばれ~。

昔、桑沢デザイン研究所(1年だけ在籍)に通っていたころ、30cm四方の正方形の中に「烏口」(←あああ、年がばれる~)で均等な線を引くという恐ろしい課題が出されたことがあって、それを思い出しました。大変だったなぁ、あれ。ぐちゃぐちゃになりながらやり遂げましたが、今だったら絶対投げ出しているは。若いってすごい。





イセン塾は続く

2008-06-21 09:54:57 | バティック


「Tujuh Bulan」の儀式を済ませたイセン職人のウウットちゃん。本格的に休暇に入りました。今日は挨拶に来たついでにお子様イセンの二人を指導。イセンのバリエーションと描き方を教えています。写真、左からWinda、Uut先生、Sopia。

だいたい出産すると2年くらいはお休み。以前、やはりイセンの要のひとりだったエカちゃんが「子供が乳離れしたら復帰したいけれど、いいか?」とのこと。ウウットちゃんもいつか戻ってくるのかなぁ?ああ、未練、タラタラ。




Seri Wong Cilik  Pulsa地獄編

2008-06-20 00:59:38 | Seri Wong Cilik


今日は停電もなく、天気のよくて、お仕事がはかどりました。停電すると「手作りクマちゃん工房」だからねぇ。

バンドンでいろいろ珍しいお野菜買ってきたのでLalapにして食べてます。今日はAntanan。小さなフキの葉のような野菜です。干してハーブティにしても美味。ジャムゥとしての効能もあるようです。バンドンは本当にお野菜が豊富(新鮮!)でうらやましい限り。

さて、いつまで続くのか(?)庶民シリーズ。本日のお題はHP。お手伝いさん、運転手はもちろんのこと、最近は職人さんも持っている子がチラホラ。遠隔操作や緊急の連絡が出来るのでなかなか便利ではあります。皆、大体50万ルピアくらいのHPに前払い制のPulsaを入れて使っています。業者間の競争はますます激化の一途。通話料やSMS料金のディスカウント戦争となっています。

画像は「Kepencut Promosi Duite Ludes」(Diiming-iming Promosi、Uangnya Habis)。宣伝に乗せられたら、お金がスッカラカン、という意味です。Pulsa協奏曲は続く・・・・・。






Seri Wong Cilik 前借編

2008-06-19 08:55:53 | Seri Wong Cilik


なんだか寒い~、と思ったら気温26度、湿度40%台です。3度下がるとすごく寒く感じます。昨日も昼間停電したのですが、気候が涼しいのが救いでした。

おとといは久しぶりにバンドンに行きました。Jl. Otista周辺で生地と素材を買いだした後、オノボリサン的にバンドン郊外の観光ポイントを探索、日本食スーパーで調味料などをお買い物し、ついでに爪トゲ問題でボロメウス病院で診察してもらいました。専門医の診察料15万ルピア、とチレボンの2倍以上です。さすが、大都市だ。

さて、毎日のように、飛来し続ける”前借り爆弾”Bon。「しっかり理由を述べる」というのがお決まりになっていますが、なかなか言い出しにくいのが現状。だいたい「~ちゃんが前借したいって」という情報が入って、呼んでみると「実は・・・」という感じです。縫製のおじさんなど、気が弱いので奥さんが手紙書いてきます。

「Ari Pengen Bon Kudu Wani Omong」(Kalau Ingin Bon, Harus Berani Bicara)。帰り間際、お友達に付き添ってもらってやっと申請に来る職人さんです。ヤレヤレ。





Seri Wong Cilik お試し編

2008-06-17 00:34:48 | Seri Wong Cilik


うーん、変な天気。今日は午後から晴れて、染めはなんとか出来ましたが。明日はバンドンに行くのですが、天気はどうかな?

まだまだ続く庶民シリーズ、今回はイセンお勉強中のウィンダちゃん。以前、まだ小学生高学年の頃、お姉ちゃんのヤナちゃんのPR(通称ペーエル。「宿題」。日曜日や夕方時間があるときに自宅で蝋置きする請負仕事)にお試しでイセンしてしまい、大騒ぎになったことがありました。ヤナちゃんも「妹が蝋置きした」と言えばいいのに、黙って持ってきたのでどこか外注に出してしまったのかと。真相が分かって皆で大笑いしたことがあります。大体、皆、お母さんやお姉ちゃんの仕事を真似して技法を習得していくようです。

「Awite Coba-coba damal batik」(Awalnya coba-coba membuat batik)。ペンギン職人さんの卵、思いっきり蝋をたらしてしまっています。大変だ~。








Seri Wong Cilik 見せびらかし編

2008-06-16 14:14:58 | Seri Wong Cilik


どひゃーん、乾季なのに朝から大雨。おまけに月曜日なので出勤率悪し。今日はイセン職人エマちゃんのBon(前借り)爆弾が飛来しました。ご丁寧に先週から予告済み(汗)。電気料金支払いだそうです。

しつこく庶民シリーズ。今日のネタはウィジャさん。Alisan(頼母子講)で当たってやっと念願の冷蔵庫を買いました。これでダーリンにおいしいごはんを作ってあげられる。ウィジャさんは現在「Bumi Pongpongan Indah」という郊外の建売住宅に住んでいるので、なにか大きな買い物をすると近所の人の注目の的。「朝から晩まで働きずくめだからお金持ちなのねぇ!」などと噂されているようです。

「Memernang Kulkas Anyaran」(Memamerkan Kulkas Baru)。なんだか、「サザエさん」の世界で懐かしいような。





Seri Wong Cilik 移動銀行

2008-06-15 13:45:58 | Seri Wong Cilik


乾季だというのに雨の降りそうな天気。ここ数日、夜になると雨が降ります。異常気象ですね。ただ、ジャワ北岸一帯、農作物が旱魃で凶作になる恐れが出ているので農民にとっては恵みの雨、でしょうか?

土曜日はお給料日でした(バティック工房は大体が週給制です)。日曜日の今日は、市場にお買い物にいったり、町に繰り出したり村でのんびり過ごしている職人さんたち。ターミナルのあるPasar Pleredはお買い物客で賑わっています。

さて、お給料をもらったらとりあえず払わなければいけないのが、借金。村を歩いているとハンドバッグとメモ帳を片手に歩いている人たちをあちこちで見かけます。大体が「Bank Keliling」と呼ばれる高利貸しです。月利が40%なんて暴利の消費者金融もあるそうです。前借を申し込んで来る職人さんに「何に使うの?」と聞くと「利息を払うため」との答えが返ってくることも。まあ、借金取りといってもゆるーい感じで村の人ともなじんでいますが・・・・・。

「Boco Jaluk Jajan, Tepi Utang Kudu Dibayar(Anak minta jajan, tetapi hutang harus dibayar)」。子供がおやつねだるけれど、まず借金を払わなければ、という意味です。そういえばジャワ・チレボンではanakはbocaですが、トゥルスミ地区の訛りだとBoco(ボチョ)になります。かんばって借金、返してね。








Seri Wong Cilik 携帯Pulsa編

2008-06-14 10:54:11 | Seri Wong Cilik


長女の中学入学金で値引きしてくれない学校側と交渉(出来るのね)していたOom Kikin(鳥専門のスタッフです)、昨日、高額の鳥が売れて仲介料をゲット。無事支払うことが出来ました。よかったねぇ、ヒルダちゃん。キリスト教系の学校なので学費もかなりお高いようです。カトリックの学校では「電気料金」で決まるとか。ふーん。

鳥が売れるといろんな人に「Syukuran」としてお金配らなければならないコマールさん。毛をむしられるようにウィジャたちに取り巻かれてお金取られてます。売上金、なくなっちゃうぅぅぅ。でも、私も奢ってもらおうっと。カニ!カニ!

さて、本日の庶民シリーズ。ネタはOom Kikinからいただきました。携帯のPulsaを遠隔操作でPulsaカウンター持ってる友人から買っているため、定期的にまとめて支払わなければいけません。週末の給料が全部Pulsaの借金で消えることもしょっちゅう。なんだかすごくトホホな世界なんですけど、ご本人たち楽しそうです。

「Tas Gajian Utang Pulsa Kudu Dibayar」(Sehabis gajian, hutang pulsa harus dibayar)。





Seri Wong Cilik 学費編

2008-06-13 14:53:46 | Seri Wong Cilik


Susukをした爪のままお絵かきしております。まあまあ上手に描けるようになりました。でも人差し指使わないと手が引き攣るぞ。

さて、6月も中旬。進級・進学の時期がやってきました。この時期、Bon爆弾(Bomではありません、念のため)が飛来する確実はグーンとアップします。入学金・授業料を払い込まなければならないのはもちろん、制服、ボーイスカウトの服、靴、教科書までそろえなくてはいけないものがたくさんあります。学費は分割払い出来るとのことですが、それでも庶民には負担が重いのが現状。学年末のお休みにはいってのんびり遊んでいる子供とは対照的に大人たちは思案顔です。

画像は最近遊びで作っている庶民シリーズ(Seri Wong Cilik)。「Duit Sekolah Boca Sing Endi?」(チレボン語です。インドネシア語ではUang Sekolah Anak Dari Mana?)、「子供の学費をどこから工面しよう?」という意味です。




Susuk?

2008-06-13 01:25:24 | 日常あれこれ


爪とげ刺し事件、やっぱり痛い。別件でちょっと聞きたいこともあったので医者に行ってみました。

「うーん、場所が場所だけに難しいよなぁ、爪はがすわけにもいかないし(それだけは絶対イヤ!)。」と主治医。「化膿しなければ心配しなくても大丈夫だよ、爪にSUSUKしたと思っとけばいいじゃない?」

はぁー???

そりゃー、額にダイヤモンド入れるとか、体に金の針入れるとか聞いたことありますけど、そのあまりにユルユルなお答えに再度ヘナヘナに。