チレボンバティック工房日記

インドネシア・ジャワ島、チレボン市にある手描きバティック工房から。

製作大詰め

2009-01-24 09:45:32 | バティック


1月も後半に入ってしまいました。ワークショップの作品、相変わらず製作継続中です。今回も染料の問題が発生。赤系の染料がどうにもこうにも濃く染まらないため、時間がやたらかかってしまっています。

今回は実は比較的簡単な「青系」に限定しようと思ったのですが、やはり選択肢があったほうが面白いだろう、と「青系」、「茶系」、「赤系」と3種にしました。とはいえ、印刷のようにきちんとしたカラーチャートがあるわけではないので、「あくまで色の方向」というバックリとした括りです。

今回のお題の「ソロアン」は蝋で伏せた部分が多い「テンボカン」と異なり、染めには非常に気を使います。画像は一度蝋落としをした布をイセン職人が再度線をなぞって蝋描きしています(「サンギタン」と呼ばれています)。続けざまに染めると線描き部分の蝋が割れてくるのでよく使う手法です。





もうすぐ春節

2009-01-23 09:48:09 | インドネシアの風物詩


春節(Imlek)が近づいてきました。今年は1月26日です。パチェ工房では毎年お世話になっている方や職人さんたちにDodolを配ります。とりあえず300個購入してきました。Tegal産の「Matahari」という商標のもので、1kg(4個)が14000ルピアです。25kg入りのDodolのダンボール、重い!

縫製職人さんが通常の仕事の合間にDodolギフト用のバッグを製作中。今年はペットボトルが入るサイズにしました。縦に4つDodolが入ります。カトゥラ師匠やトゥルスミの同業者の友人たちに毎年上げているのですが、好評です。ラッキーカラーはなんといっても「赤」なのでバティック部分は黄色ベースにしました。おめでたいかんじですね。


燃料値下げ

2009-01-16 20:40:13 | 日常あれこれ


15日付けでPremium、Solarの価格がまた下がりました。2度目の値下げで両方とも4500ルピアになりました。チレボン市内を走るAngkot(ミニバス)も2500ルピアから2200ルピアに値下げが決定されたとのことです。ガソリンスタンドのお兄ちゃんによるともう1回くらい下がるという話です。

スーパーでも食用油などはかなり値下がりしています。今日は「Sania」というブランドの2リットル袋、18450ルピアで購入しました。高いときは23000ルピアくらいしていたので、かなり下がっていますね。なにしろ職人さんの賄いごはんがあるので油2リットル、1週間持ちません(自分で使う分のオリーブオイルやコーンオイルなどはほとんどが輸入品なのでルピア安で値上がりしてます)。しかし、米や野菜が上がっているのは何故だ???

日本のニュースで見るほど「不景気」は感じられないインドネシアですが、これで少し物価が下がるといいなぁ、と思います。


    


ワークショップ作品製作その1

2009-01-15 00:26:35 | バティック


ここ数日、悪天候が続いています。あちこちで洪水が起きているようですね。チレボンも先日カスプハン王宮裏に流れる川が氾濫して一帯が大洪水になりました。夜中に電圧が乱高下し、「何事!?」とPLNに電話かけたりしていたのですが、洪水対策で周辺の電気を切ったりしてスッタモンダしていたらしいです。洪水が起きているとは露知らず「24時間スタンバイですぐに対応するっていっていたのに、PLNの嘘つき!!」って、プーたれていました。

さて、懸案のワークショップ参加者の皆さんの作品、既に2ヶ月近く経過してしまったため、急ピッチで製作しています。1月末にはなんとかジャカルタに送付したいと思っています。お待たせしてしまってすみません!!

レバラン後職人に入れ替わりがあった関係で、今回のワークショップのお題「ソロアン(線描き表現のバティック)」の主力・イセン職人さんが出揃わなかったので製作にとりかかるのが遅れてしまいました。現在も約3名はまだ「イセン塾」状態=お勉強中のためプロジェクト(?)には不参加。ベテランの職人さんが毎日がんばって蝋描きしています。

画像は蝋描きが終わったもので、明日から染めの工程に入ります。日本語のお上手なインドネシア人奥様の作品です。線描きのバティックは染めにもかなり気を使います。上手く染まればいいなぁ、じゃなくて、上手く染めないと!


この物体は?

2009-01-10 01:02:54 | バティック


なんだか雨の少ないこの頃です。季節がずれているような???

さて、工房にたむろす皆さん、ベースアップなどもあったのでこのところ妙に真面目に通ってきています。と、いうより、村がお祝い事などが少ない時期なんでしょうねぇ。もう職人の出勤率に関してはすっかり「悟り」の境地ですが、朝、ワヤワヤたくさんくるとうれしいです。

毎朝職人さんが来る前に前日に染めたものを仕分けするのですが、足元にこんなものが転がっていました。昨日、調合した蝋です。鍋を型ににしているので、まるで巨大なDodol(餅米が材料の練り菓子)のよう。ああ、でも、チョコレートケーキのようにも見えますね。おいしいザッハトルテとか食べたいなぁ。

蝋は週に2回ほど調合しています。これだけあれば3-4日は持つかな?




スピーディ

2009-01-07 20:36:17 | 日常あれこれ


昨晩からネットに接続出来なくなってしまい、困って147(TelkomSpeedyなのです)に連絡したところ、5分後くらいにメカニックが登場してびっくりしました。オペレーター嬢、「メカニックチームに連絡しておく」とは言ってましたが、、たまたま近くにいたのか???

一度開通したものの、夕方になってまた繋がらなくなってしまい、また147に電話。今度は折り返し電話が掛かってきて遠隔操作でチェックという念の入りよう。うーん、インドネシアじゃあないみたいだ。

モデムが問題なようです。「ファンを付けたほうがいい」って、扇風機・・ですか。まあ、明日コンピューターの先生に聞いてみよう。外国住まいだとかなりネット依存度が高いのでメンテは不可欠ですね。




春闘!?

2009-01-03 09:01:46 | バティック


おおお?2009年お仕事初め、いきなり全員出勤してきました。珍しい~。いつもは円状のイセン・テンボックとも、コンロを2台にし楕円状になってしまっています。

インドネシアの企業は年が変わるごとに、物価などを考慮した賃金の引き上げがあります。大体地域ごとに「最低賃金」(UMRとかよばれている。Upah Minimum Regional)が設定され、それにしたがって職種や経験などによって決めていくわけですね。折り合わないと労働者がストをしかけたりします。

バティックの場合は小さな工房が多いので、UMRなどの規定の範疇ではなくほとんど工房主の裁量にかかっています。ここのところトゥルスミの工房主の知人などから「プカロガンの職人が急に帰っちゃった。賃上げ要求しているらしい」などの話をよく聞きます。皆、大変だなぁ。

パチェ工房でもいつ賃上げがあるのか、職人さん囁きあっている様子。新しく入った子でどんどんうまくなったりする職人さんは、最初は低く設定しているんで段階的に上げていくんですけれど、そうするとベテラン組は「なんで新人ばかり!」って不満らしいです。ああ、新春早々胃の痛い話だ。まあ、悩んでいても仕方ない、今日は土曜日(週給の支払い日)なので、どどんと決定してしまおう!








Selamat Tahun Baru 2009

2009-01-01 09:12:51 | Weblog


あけましておめでとうございます。

世界的不況とやらでなにやら暗い世相ですが、
チレボン人を見習って、ポジティブシンキングで乗り切りたいものですねぇ(笑)。
笑う門には福来たる、ということで。

2009年もどうぞよろしくお願いします。