チレボンバティック工房日記

インドネシア・ジャワ島、チレボン市にある手描きバティック工房から。

蝋でスッタモンダ

2011-03-20 06:36:16 | バティック

風邪でブログの更新をサボっていました。先週末、そろそろちゃんとお仕事を!と立ち上がったところに東日本大地震(正式名称ではないようですね)が発生。その後、しばらくはテレビの緊急地震情報や原発に関するニュースにこんなに遠くから一喜一憂しつづけ、ブログの更新が出来ませんでした。

さて、ここしばらくのところ工房で大問題になっていた「蝋の調子が悪い」という問題。いろいろ試してみましたが一向に改善せず、蝋落としたものの10%は大きく割れたり、腺がブチブチに切れたりで失敗。カトゥラ師匠や同業者の友人に相談した結果、プカロガンから蝋を買うことになりました。「Malam Cong」と呼ばれるものでプカロガン郊外の電気屋さんで販売されています。

Tembok(Popok)用の蝋。たしかに割れにくいです。ただ、ちょっと匂いがきつい。↓

SMSしてネットで振り込むとプカロガンから送ってくれます。すごーい便利。インドネシアも日々、発展中。

ISEN用の蝋。かなり色が薄いです。4個で1kg↓

イセン用の蝋を溶かしてみました。食用油みたい。↓

イセンのお嬢さんたち、2グループに分かれてお試し中。↓

色が薄くて見づらいとブーブー言ってます。

通常の蝋、プカロガンの蝋を交互に使って描きます(ウィンダちゃん)。↓

同じく、スリちゃん。おばさんが見張っているので仕方なく(笑)↓

サンプル、出来ました。色がかなり違いますね。この段階では通常の蝋のほうがきれいに上がっているように思えます。イセン職人の意見も同じ。↓

染めてみました。↓

プカロガンの蝋は白く見えます。

<MC>というのがプカロガンの蝋使用。<MB>は通常使っている蝋使用です。↓

通常つかっている蝋は線描き(Soloan)部分がかなりブチブチ途切れてますね。イセンにはMalamCongを使ったほうが良いようです。

震災後の日本の様子を聞きにカトゥラ師匠が立ち寄ったので、蝋について見てもらいます。↓

カトゥラ師匠は日本人顧客がたくさんいるので、今回の大災害をとても心配されていました。

蝋は季節によって調整が必要だし、1日使うと底に砂のようなものがたまるので、毎朝漉すことになりました。そのほかににWitが作りにくいとかまだまだ問題はあるようです。いろいろ試しながら解決していこうと思ってます。

 


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