チレボンバティック工房日記

インドネシア・ジャワ島、チレボン市にある手描きバティック工房から。

バティックの蝋で転倒防止グッズ

2011-03-20 15:39:53 | バティック

本日はうちの運転手が交際2週間でSpeed婚約(Tukar Cincin/指輪の交換)をいたしました。あまりに早い展開に「催眠術かけられているのではないか?」、「金目当てか?」、「何故、そんなに急いで!?(相手が)すでに妊娠していて、書類上の父親を探しているのではないか?」との憶測が飛び交っているチレボンはひたすら平和です。

今更ながら実家の地震対策を心配しています。いろいろなサイトで防災グッズを探してみましたが(現時点では)欠品中。そのうちに入荷するとは思うのでぼちぼち買い揃えようと考えています。本が満載された棚が玄関に向かう動線上にたしかあったような?当のご本人たちはひたすら暢気で特に対策を講じようとはしておりません。2004年のスマトラ沖大地震(アチェの津波)のあとも、数年に渡ってスマトラ地域でM7級の大きな地震が起こっていることから、これから地震対策は必至だと思います。

そんな中、さきほどお絵かきをしていてテレビのリモコンを取ろうとしたら机にくっついて離れない。無理矢理はがして裏をみたら直径1cmほどの蝋がはりついていました。バティックの蝋は松脂、混合蝋(たぶん蜜蝋などが混合されたもの*)、パラフィン、ピーナッツオイルから作られています。チレボンの蝋は特に粘度が高い。Tembokanと呼ばれる白場を生かした文様を作るには粘る蝋が必要なのです。

すごい粘着力・・・・・っで、鉛筆立ててみると・・・・↓

バンブーラダーも立ててみました。おおお、、、、、↓

日本の家の床はタイルではないので、使用できる場所は限られるかと思いますがフローリングとかだと使えそうです。粘るので除去するのは難儀しますが・・・・・スクレーパーとかお好み焼きやもんじゃ焼きのヘラ(笑)で取れるのでは。

椅子の足の4隅を固めてみたところ全く動かないので、震度6くらいの地震だったら効果あるかおしれません。ただし、ジャワの高温多湿の気候では粘っているものを日本で使うとどうなるかは未知数です。

というわけで日曜日、ひたすらヒマな実験をしているワタクシでした。日本でバティックの蝋をお持ちの方(いないよね、、、←汗)、是非試してみてください。

*蜜蝋は高価なため、混合蝋(チレボンではBaronと呼ばれています)には含まれてはいないという話ですが、未確認。型押しバティックの場合はこの混合蝋をそのまま使いますが、手描きの場合はさらに松脂、パラフィン、ピーナッツオイルを加えて調合し、硬さや粘りなどを調節します。


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