子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

喘息と気候の関係

2006-10-08 00:19:35 | 雑記
喘息の患者さんは、天気や季節と症状増悪の関連を体験として知っていることが多いと思います。
我々喘息を診療している側も、経験上喘息がでそうな天気というのはなんとなく感覚として持っています。
台風や低気圧が近づいてくると症状がでるということをよく聞きますが、確かにそういう時もありますが、かといって必ずと言う訳でもありません。何が影響しているのかはっきりとは解明されていないのが現状です。
ただ経験上、1年間の中では9月下旬から11月にかけてが一番喘息の症状がでる時期で、なおかつ症状も強くでる傾向があります。その次に症状がよくでるのは、春先から梅雨の時期ですが、秋より症状自体は軽い印象があります。
季節とは別に1日の天気では、雨が降って気温の上がらない日(特に午前より午後の方が寒い様な日)は喘息がでやすい印象があります。確かに台風接近の前後に発作がでることも経験されますが、全ての台風にあてはまる訳ではないようです。
喘息を含め喘息近縁の体質性の咳嗽症状も同様の傾向があります。
診察していて、最近の気候や今日の天気は咳がでやすい感じだから気をつけてとか、薬を続けて様子をみましょう、と言っても最初のうちは何を言われているのかピンと来ない患者さんもいるように思いますが、何を訳の分からない事を言っているんだと思わないで少し耳を傾けてみてください。

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