子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

油断大敵

2015-02-22 22:42:07 | 雑記
昨年の今頃は、松戸保健管内で麻しんの発生が続いたため関係者は対応に追われていましたが、
幸い大流行には至らずに終息し、その後今のところ全国的にも流行の気配はありません。

もう忘れてしまったかもしれませんが、平成24年~25年にかけて成人を中心とした風しんの流行があり、
残念ながら妊婦さんが感染することで胎児に障害が発生(先天性風しん症候群)する報告が、平成24年10月から平成26年3月26日までに44人報告されました。

国内での麻しんが根絶が宣言され15年経過したアメリカでも、昨年末にカルフォルニア州で麻しんの流行がありました。

麻しんも風しんも予防接種みんながしっかり受ける事で発生を防ぐことができる感染症です。

流行がないのは、あくまでみんなが予防接種を受けている状況で維持されていることなので、
流行がなくなったからと安心して、予防接種を受けなくてよいという訳ではなく、
流行がない時こそ、気を引き締めてみんなが予防接種を受けるようのしていかなければなりません。

副作用の報告から接種差し控えになった日本脳炎ワクチンの接種も、新しいワクチンになって接種勧奨が再開されたにもかかわらず接種を躊躇している保護者の方がいます。
日本脳炎は現在も数は少ないですが日本で発生している感染症で、今後温暖化に伴い流行地域も北上してくるこのも考えられますので、接種していないお子さんは接種をお勧めします。

流行が起こってから慌てるのではなく、流行がおこらないようにみんなが意識して行動することが必要です。

インフルエンザは終息へ

2015-02-15 16:48:24 | 雑記
今シーズンのA型インフルエンザの流行は終息に向かっているようです。
当クリニックのA型インフルエンザの患者数もだいぶ少なくなっており、
今のところB型インフルエンザの流行の気配もみられません。

一方で、溶連菌感染症の患者さんが多くなってきています。
溶連菌感染症の典型的な咽頭炎(発熱、のどの発赤・痛み)だけでなく、なんとなくすっきりしない胃腸炎症状など多彩な症状が以前より増えた印象があります。
また、溶連菌感染症が低年齢化した印象もあります。

年度末が近づいてきました、今春小学校入学予定のお子さんでMR(麻しん風しん)混合ワクチンが未接種でしたら、接種期限は3月31日までですので、接種するようにして下さい。

スギ花粉

2015-02-01 17:11:32 | 雑記
2月に入り、そろそろスギ花粉の飛散が気になる時期になりました。

今年は、関東の飛散開始は2月10日頃と予想されており、
飛散量も例年より多い予想です。
(*飛散開始:1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を2日以上連続して観測した場合の最初の日)

1月中も飛散開始には至らない程度の花粉が飛んでいる日もあるようです。

例年症状が強くでる方は、そろそろ薬の内服を始めた方がよいと思います。

昨年10月に保険が適応された舌下減感作療法は花粉飛散シーズン中には開始できず、
保険適応後1年間は薬い処方が2週間しか出来ませんので、
ご希望のある方は、今年10月以降に開始するのがよいかと思います。