子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

ゆっくり休もう

2006-06-13 22:46:51 | 雑記
「子どもが風邪を引いた、具合が悪い。」
「早く治したい、ひどくならないうちにどうにかしたい」

でも医療で出来る事にも限界があり、病院にかかれば何でもどうにかなると言うものでもありません。

基本は十分な休養をとることです。

現代の子どもの生活のみていると、ゆっくり休むということが十分にできないように思います。

親の都合であったり、学校などの都合であったり、子ども自身のペースでの生活がし難い社会のように思います。
せめて具合の悪い時ぐらい十分な余裕をもって休ませてあげられればと思う事もあります。

大人の中では、スローライフ・スローフーズなどと言った生活様式が話題になりますが、
子どもにこそ、ゆとりのある生活習慣が必要ではないかと思います。

子どもの立場での社会作り

2006-06-07 21:57:56 | 雑記
「2005年の出生率1.25倍で5年連続最低更新、少子化に歯止めがかからない」
など新聞・ニュースなどでみなさんもよく耳にすると思います。

少子化対策ということで児童控除・育児給付などの金銭的な対策、子育てしながら働きやすい支援など社会的整備、などなど種々の対策が考えられていますが、どれも大人の立場に立ったものばかりのような気がします。

子どもが健やかに暮らせる社会、子どもの立場に立った社会作りという事を考えてみる必要があるのではないでしょうか。

子どもにとって何が必要で、どんな環境が子どもたちにとって望ましいのか?
個々の具体的な話を始めると取り留めのないことになってしまうのでここでは省略しますが
子どもの立場で社会を作っていく考え方が必要なのではないかと思います。
(ここで言う子どもの立場というのは、子どもの好きなようにさせるということではありません。)

例えば、高齢者介護や社会保障の財源確保のために消費税など増税などの議論がされることはありますが、子どもの生活環境整備のためにそのような議論になることはありません。
個人的な見解ですが、訳の解らない土木事業等の公共事業に使われるのではなく確実に子どもの為に使われるための財源としての増税であれば不満はありません。

子どもが安心して暮らせる社会、子どもが将来に希望を持てる社会、全ての子どもが平等の機会を持てる社会、子どもが家族を大切に思い他人に対しても思いやりを持てる社会・・・今我々大人がやらなければならないことは何なのでしょう?