子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

沖縄で麻しん(はしか)が流行中:2

2018-04-18 15:13:19 | 雑記
沖縄でのはしか流行の勢いが止まりません。

沖縄県内において4月17日の時点で、63人のはしかの患者さんが確認されています。

3月28日〜4月2日にかけて沖縄を旅行した、名古屋市内の10代男性もはしか感染が4月11日に確認されいます。
この男性は4月4日から7日にかけて埼玉県内におり、7日夜に新幹線で名古屋に移動しています。

沖縄の流行とは別に、
3月14日タイから帰国した東京都北区在住の20代女性が3月下旬はしかを発症、
感染経路が確認されていませんが、茨城県在住の40代男性が3月下旬にはしか発症の報告があります。

ワクチン接種歴(2回接種推奨)がない(不明)な方は、リスク管理としてワクチン接種をしましょう。

特にこれから沖縄に仕事や旅行の予定がある方は、沖縄に行く前に是非ワクチン接種を考えてください。

参照:国立感染症研究所「麻しん・風しん混合(MR)ワクチン接種の考え方」

沖縄で麻しん(はしか)が流行中

2018-04-06 20:33:48 | 雑記
あまり全国ニュースには取り上げられていませんが、
3月下旬から沖縄で麻しんが流行しています。

3月中旬に台湾から沖縄観光に来た30代男性が発端者で、
その後4月5日までに発端者を含め26人の感染が確認されています。

26人の内20人は20代〜40代の成人です。

沖縄では平成11年〜13年に麻しんの流行があり、9人のお子さんが亡くなっており、
今回沖縄県は定期接種対象前の生後6ヶ月〜1歳未満の子どもに対するワクチン接種費用の助成を決定しました。

近隣での流行ではないから大丈夫ではなく、
国内・海外問わず人の往来が多くなり、いつ身近に降りかかってくるかわかりません。

麻しんはワクチンで予防できる感染症です。
流行ってから慌てることのないようワクチン接種を確実に済ませておくことが大切です。