医学雑誌を整理していたら、「新型インフルエンザの誤解と対策の問題点(日本小児科学会雑誌 113巻1号 31~35、2009)」という記事を見つけました。
ネットで検索したら、同じ著者による他雑誌に掲載された同様の記事をブログに載せている方も見つけたので、内容はそちらで見て下さい。http://obgy.typepad.jp/blog/2008/12/post-cf45.html
不安を煽るような報道ばかりで、まっとうな情報が伝わり難い現代社会にあって、読んでも面白くはないかもしれませんが、医療関係者だけでなく、多くの人たちにも見て欲しいと思います。
いずれ新型インフルエンザによる流行(パンデミック)が起こるのは確実ですが、どのようなタイプのインフルエンザが流行するかは分りません。
テレビなどでは、あたかも高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)=新型インフルエンザのように扱われてしまい、不要な不安を煽っているように思います。
記事にもあるように、H5N1が流行する可能性は低いと考えられています。
どんなタイプのインフルエンザが流行るにせよ、正確な情報に元づいて、医療従事者に限らず、みんなが落ち着いて行動する必要があると思います。
その為にも、不必要に不安だけを煽る様なことはせず、どのように行動すべきかその時になって慌てない様に社会全体で準備しておく必要はあると思います。
まずは新型ではなく、現在発生しているような現行インフルエンザに対する正確な啓蒙から始めなくてはならないのではないでしょうか?
補足:参考記事の中のオセルタミビルはタミフル、ザナミビルはリレンザのことです。