子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

インフルエンザ

2012-01-22 15:26:59 | 雑記
ここ1週間で、インフルエンザの受診が増えてきました。
昨年末に診療圏内の学校などでB型の小流行がありましたが、今はA型が多くなってきました。
全国的にもA(香港)型の報告が多いようです。

インフルエンザが流行りだすと、インフルエンザかどうかが心配で、熱がでてすぐに受診される方が増えてきます。発熱してすぐの検査では、検査でのインフルエンザの検出率が低いので、陰性でもインフルエンザを否定することは出来ないため、その後の経過で再度診察検査が必要になってしまうことが少なくありません。

熱で辛いとは思いますが、熱で辛い以外に特別な症状がなければ、少し様子をみてから受診することをお勧めします(午後や夜間からの発熱であれば翌日、朝からであれば夕方など)。
熱で辛い状態で、繰り返し受診すること自体も辛いと思います。

インフルエンザ自体は、多くの場合は薬を使わずとも自然に治癒する感染症なので、過度に心配する必要ありません。
インフルエンザの迅速検査が保険適応になり診療現場に導入されたのは1999年、タミフルが登場したのが2001年のことで、それ以前はインフルエンザを通常の診療で確定することはできず、当然のことながら薬もありませんでした。
10年以上もたつと、インフルエンザの検査や薬は当たり前のことになってしまい、親や医師もそれがない時にはどうしていたか知らない世代が多くなってきています。

インフルエンザかどうかよりも、本人の状態がどうなのかをよく見てあげて、受診のタイミングを考えるよう心がけて下さい。

新年スタート

2012-01-09 17:58:57 | 雑記
今更ですが、新年は1月5日(木)から通常どおり診療を開始しました。

さすがに、初日の診療は多かったですが、インフルエンザも落ち着いており、6~7日は比較的落ち着いていました。

空気が乾燥しているため、皮膚が乾燥して荒れて痒くなったり、鼻乾燥してつまったり、痰の切れが悪くなって咳が出たりなどの症状が増えています。
室内を加湿するのもよいですが、皮膚はこまめに保湿(特に乳児の肌は乾燥に弱いので)を心がけ、鼻咳などの症状にはマスクをしていられる年齢ならマスクの使用は有効だと思います。

連休明け10日からは、学校や幼稚園なども始まり、インフルエンザの流行もこれからが本番と思われますので、規則正しい生活など心がけるようにして下さい。