子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

子どもの発育のための土壌

2008-01-28 00:04:26 | 雑記
最近、野菜や植物の栽培では無農薬・有機栽培といったことをよく見かけます。
生産性を重視し、農薬や化学肥料に依存し、植物を育てる重要な要素である土壌の自然な状態の活力を低下させてしまい、その結果として植物の本来の姿が失われてしまうことに危機感を感じている生産者が真剣に取り組んでいるものだと私は考えています。農薬や化学肥料に頼らずに植物が病気にならずそれぞれの植物本来の健やかな姿で生育するためには、土壌や日当たり・雨・気温などの気候などいろいろな要素を考えそれぞれの植物にあった良い環境作りが大切になります。

子どもの成長にも良い環境作りが欠かせないものだと思います。
日常的に食べたり飲んだりするもの、きれいな空気、日当たりの良い遊び場、良識的な社会、などなど考えたら切りがないのではないでしょうか。
身体的なことは別にして、一人の人間を育てるために、大人の社会は植物にとっての土壌のようなものではないかと思います。
良い土壌にはよく植物が育ち、わるい土壌では植物はよく育だちません。
大人は自分だけのことを考えてばかりいないで、これからの子どものために我々大人ができることをみんなで考えなくてはいけなと思います。

インフルエンザ

2008-01-13 11:02:53 | 雑記
年明けは落ち着いた出だしの小児科外来でしたが、幼稚園や学校が始まり、インフルエンザの発生が増えてきました。

まだ、大流行といったことではありませんが、診療圏内各地域より偏りなく発生しており、ここ1週間発生数が日に日に増えており、今後の状況に注意が必要だと思います。

予防も大切ですが、インフルエンザになってしまった時には、他の人にうつさないように心掛けるようにしてください。

熱があるのに、熱が下がったからといって日が経っていないのに、学校や職場に出かけたりしないで、十分休養をとるようにして下さい。
インフルエンザかどうかはっきりしていなくても、風邪気味で体調が悪い時には無理をせず休むことも必要だと思います。
咳がでているような時には、「せきエチケット3か条」を心掛けて下さい。

インフルエンザ流行対策は、個人個人の予防や治療だけではく、多くの人が正しい知識と意識をもって社会全体で取り組まなくてはならないことだと思います。
通常のインフルエンザに対する対応が出来ていないような社会意識では、今後発生が危惧されている「新型インフルエンザ」には到底対応出来ないのではないかと思います。

新年

2008-01-01 22:31:09 | 雑記
1月1日は、当番日のため小児科診療を行いました。

発熱のお子さんが思ったより多く、そん他ウイルス性胃腸炎のお子さんが目立ちました。
熱のお子さんの3分の1程度がインフルエンザでした。

ほとんど当院初診の患者さんばかりでしたが、かかりつけのお子さんとは違い普段の様子が解らない分、診察に時間がかかってしまい、待ち時間が長くなってしまいました。

年末年始で、人の移動が多くなりインフルエンザ等の感染症が広がらないか少し気になります。

どこかへ出かけたりするもの良いかもしれませんが、家族そろってゆっくりとするのも良いのではないかと思います。