子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

インフルエンザの出席停止期間

2012-02-19 23:00:53 | 雑記
今までインフルエンザの学校の出席停止期間は、昭和33年(1958年)に決められた学校保健安全法の施行規則(省令)で「解熱後2日経過するまで」と定められていましたが、文部科学省は「発症後5日を経過するまで」とする基準を新たに設ける方向で今年4月の省令改正を目指し、17日からホームページで国民の意見を募ることが報道されました。

当クリニックを含め多くの現場では、以前より「発症後5日経過し」かつ「解熱2日経って」から登校するように指導していました。
また、すでに保育園児については、厚生労働省が2009年に定めたガイドラインで「発症後5日かつ解熱後3日」の登園を避けるように求めていました。

「発症後5日経過」は、主に抗インフルエンザ薬の使用で発熱期間が短縮したため「解熱後2日」ではまだウイルスを排出している可能性が高く、2次感染を防ぐ為にはこの基準だけでは不十分なために設けられた基準です。
抗インフルエンザ薬を使用しなくても、症状が軽い場合もありますが、症状が軽い(場合によってはほとんどない)場合でも、数日間は人へ感染しますので、診断がついたら、いくら元気でもしっかり最低5日間は休む必要があります。

今はインフルエンザが通常の診療の場の検査で診断され、抗インフルエンザ薬の投与で症状が軽減し、以前の基準「解熱後2日経過するまで」では不十分になってしまった訳ですが、皮肉にも、インフルエンザの検査が登場(1999年)するまでは、はっきりとインフルエンザと診断すること自体が出来ず、「解熱後2日経過するまで」の基準自体が厳密に適応されてはいなかったと思います。ただ、実際には抗インフルエンザ薬もなかったので、熱が4日前後続き、解熱しても登校できるまで元気になるのに2日程はかかり、実際には1週間近くは休む場合も多かったのではないかと思います。

スギ花粉症

2012-02-12 14:27:34 | 雑記
インフルエンザの流行真っただ中(おそらくピークは越した印象です)ですが、そろそろスギ花粉の飛散が始まったようです。

私自身も先週末から、症状がでてしまいました、、、

ネット上の情報でも、量的にはまだ少ないですが飛散が始まっています。

今年の飛散予想は例年以下となっていますが、ある程度以上の量が飛べば症状はでますので、油断は禁物ですので、スギ花粉症のある方は対策を怠らないようにして下さい。