子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

RSウイルス感染症

2014-11-19 17:20:21 | 雑記
ここのところRSウイルス感染症が多くなっています。

咳・鼻水といった呼吸器症状が通常の風邪よりきつく、乳児など低年齢では呼吸がぜーぜーして苦しくなることがあります。
熱も長いと4日ほど続くこともあります。
特に1歳未満では、呼吸の状態(苦しい)で入院が必要になることが比較的多い感染症です。

RSウイルスに対する薬はないため、自然の経過で治るまで状態に応じた対症療法で経過をみることになります。

乳幼児は自力で痰をだす力が弱いので、鼻汁や痰を吸ってとってあげることが大切で、
当院では、毎日鼻汁吸引処置に通院してもらうこともあります。

鼻水止めや咳止めは、鼻汁や痰排出(生体防御)の妨げになり、特に年少者には副作用も比較的多いため使用せずに、
去痰剤や年齢・状況で気管支拡張剤などを処方します。


松戸市内の小学校(今のところ1校)でインフルエンザによる学級閉鎖も報告されました。
1施設で終息すればよいのですが、このまま流行期に入るようだと例年よりかなり早い出だしになります。


気候的にも冬を感じさせるようになってきました、
体調管理には気をつけて下さい。