子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

インフルエンザその後

2007-11-23 03:36:19 | 雑記
当小児科の診療圏内でのインフルエンザの発生は、今のところ一部の学校等に限定しており、それも先週をピークに減少傾向にあります。

これから、兄弟・家族を介して周囲に広がっていくかはもう少し様子をみる必要があります。

タミフルの使用に関しては、現在のインフルエンザやタミフルなどの抗インフルエンザ薬の情報を提供した上で保護者の判断におまかせしていますが、今の所はタミフル処方を希望される方がほとんどです。
10歳代のお子さんでは、リレンザを希望される方もいますが、タミフルの処方を希望される方もいらっしゃいます。

少し前に、今年のタミフル供給予定量は例年の半分程度という報道がありましたが、現状でのタミフル処方希望の状況をみていると流行期に入った場合には不足してしまうのではないかと思っています。

恥ずかしながら

2007-11-17 23:56:19 | 雑記
今回まともにインフルエンザに罹ってしまいました・・・

私自身は11月始めにワクチンも済ませていましたが、千葉県内でAソ連型の報告が多く今シーズンのAソ連型ワクチン株との差異も報告されており、今後の動向に注意が必要と思います。

39度を越える熱は、大学生以来20数年ぶりのことでさすがにまいりました・・・
治療としてタミフルは使用しましたが、丸3日間は38度以上の熱が続きました。

そんな訳で患者さんにはご迷惑をおかけしたと思いますが、病院スタッフやいろいろな方の助けを借りて、休まさせていただきゆっくり療養することができ、無事回復し来週からは通常どおり診療に復帰します。

松戸市内もインフルエンザが増えてきており、どうもこのまま流行期に入る勢いです。
みなさんも、うがい・手洗い(顔も洗った方が良い)などとともに無理をせず体調を整え予防に心掛けて下さい。
不必要に人の多いところに出かけるのも控えた方が良いかもしれません。

せっかく病院に来たのに・・・

2007-11-11 22:43:55 | 雑記
熱がでたなど具合が悪くて病院を受診したのに、診察しただけで薬も処方されず様子をみるように言われた・・・

みなさんは、何を期待して病院にかかるのでしょうか?
我々医師は、「患者さんの早く病気を治して元気になりたいと思う気持ち」は当然のこととして承知してます。
しかし、医療も万能ではないので、患者さんにも頑張ってもらわなければならないことや、様子をみてもらわないとならないことが少なくありません。

みなさんは薬をもらうことが、病院にかかる第一の目的になってしまってはいないでしょうか?

医師の主な仕事は、薬を処方する事ではなく、患者さんの診察しその状態を判断することです。
その結果として、検査が必要であれば検査をしたり薬が必要であれば適切な薬を処方をするなどの医療行為を行うことになります。できるだけ、この判断が正確にできれば良いのですが、必ずしも1回の診察で100%適切な判断ができる訳ではありませんので、様子をみるということが重要になってきます。

「風邪なので風邪薬をだしておきます」といった姿勢で診療を済ませてしまう程楽なことはありません。
何らかの薬を処方することで、診察を手早く済ませてしまうことも可能です。

普通の風邪であれば、多くの場合数日の経過で自然に治癒するので、どんな薬(必要のない薬)が処方されても薬の効果とは関係なく良くなったような気になってしまうかもしれませんが、実は薬はまったく必要がない場合がほとんどであったり、一方で一見風邪症状のように見えてもその後の経過で風邪とは違うことも少なくありません。

医師がどのような姿勢で診療しているのか、ちょっと観察してみるのもよいのではないでしょうか。

インフルエンザにもうかかってしまった、

2007-11-07 10:22:17 | 雑記
先日にも触れましたが、インフルエンザの発生が散発的にですが報告されています。
例年よりだいぶ早い出だしとなっていますが、今後の動向に注意していきたいと思います。

ところで、この時期にインフルエンザにかかってしまったら、大抵の方は「もう今年はインフルエンザにはかからないだろうから、インフルエンザワクチンの接種もしなくて大丈夫」と思うのではないでしょうか?

最終的には今シーズン終了までのウイルス株の結果をみてみないと解りませんが、今発生しているインフルエンザウイルスの株が今後の流行株と同じものとは限りません。今と同じ株のウイルスがこのまま流行したとしても、今から流行が始まるようだと、来年の3月頃までまだ長いシーズンの間に別のウイルス株の流行が別に発生するかもしれません。

予防という観点から、今インフルエンザにかかっても、今シーズンの今後のインフルエンザの流行に備えて、ワクチン接種はした方がよいと思います。

文化の日

2007-11-03 15:52:16 | 雑記
毎年しつこいようですが、「文化の日」は今の日本国憲法が公布された日で、「自由と平和を愛し、文化を薦める」ことを趣旨とした国民の祝日です。

自分たちが関心を持たずになんとなく暮らしている間に、とても大事なことが決められ、いつのまにかそんなはずではなかったと思うことがないように、次世代の子どもたちに自信を持って引き継ぐことのできる社会であるために、憲法というものを考えるのも必要だと思います。

今日「文化の日」と5月3日「憲法記念日」の年に2回は、良い機会ではないかと思います。

インフルエンザ

2007-11-03 09:37:55 | 雑記
松戸市内でのインフルエンザ発生の報告が散見されるようになってきました。

当小児科でも昨日11月2日に、迅速検査でA型インフルエンザ陽性の患者さんを診察しました。

1998年から1999年シーズンにインフルエンザ迅速診断の検査が行えるようになってから、検査でインフルエンザ陽性を確認した時期としては一番早い出だしとなりました。
今までで一番早かったのは、11月下旬に確認しその年は年末年始にかけて流行のピークが来た様に記憶しています。

昨シーズンは、12月中に数例インフルエンザの診断をしましたが、流行のピークは年を越して3月でした。

先日も書いた様に、このまま流行期に入るのか注意して見守っていく必要があると思います。